住宅ローン 選び方中古住宅購入時に住宅ローンを利用する際のポイント
はじめに中古住宅購入時に住宅ローンを利用する際のポイント
住宅を購入する際は、新築だけではなく、中古物件も含め、幅広く検討するもの。物件の価格、状態によっては、中古住宅を購入する人も少なくありません。
そこで今回の特集では、中古住宅を購入する際、多くの場合で利用する事になる住宅ローンに関して、そのポイントを紹介します。
新築住宅購入時と中古住宅購入時の住宅ローンの共通点と相違点中古住宅購入時に住宅ローンを利用する際のポイント
中古住宅購入時の住宅ローンは、新築住宅購入時の住宅ローンとは別の住宅ローンを利用する、と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし実際には、中古住宅専用の住宅ローンを各金融機関が用意しているわけではなく、基本的に新築住宅購入時と住宅ローンを利用するフローも、金融機関が用意する住宅ローンも変わりません。
それでは、まずはじめに、新築住宅購入時と中古住宅購入時の住宅ローンの共通点と異なる点をそれぞれチェックしていきましょう。
共通点
- 返済に無理のない借り入れ額であること
- 自分の家族構成やライフプランに適した返し方のできる住宅ローンを選ぶこと
新築住宅購入時と異なる点
- 物件の引き渡しまでの期間
- 借り入れ可能な期間
- 諸費用の金額
- リフォーム費用の有無
ちなみに、「異なる点」として挙げた上記の4点は、中古住宅の購入で住宅ローンを利用する際、必ずチェックしておきたいポイントです。次のチャプターで詳しく解説していきますので、中古住宅の購入を検討している方はチェックしていきましょう。
中古住宅購入時の住宅ローンのチェックポイント中古住宅購入時に住宅ローンを利用する際のポイント
本チャプターでは、具体的に中古住宅の購入に住宅ローンを利用する際、チェックしておきたいポイントを解説していきます。下記ポイントをしっかり押さえ、中古住宅の購入時に、賢く住宅ローンを利用しましょう。
1物件の引き渡し期間 | 中古住宅の場合、物件の購入が決まると、売主の希望などもあり、新築住宅の場合と比較すると引き渡しまでの期間が短くなるケースと長くなるケースがあります。 その一方で住宅ローンは、申し込みをしてからローンの実行まで約1ヵ月程度。つまり、中古住宅を購入する際は、新築住宅購入の場合と比較すると、じっくり住宅ローンを検討する時間をきちんと確保することが難しいと言えるでしょう。 中古住宅の購入に住宅ローンを利用する際は、あらかじめどのような住宅ローンが良いのか等、事前に住宅ローンの情報収集をしておくことが大切です。 |
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2住宅ローンの借り入れ期間 | 住宅ローンの借り入れ期間は、中古住宅の場合、建物の耐久性の関係で借り入れ期間が短くなる可能性があります。 例えば、住宅ローンの概要を見て、35年で借りることができると思い、返済計画を立てていたところ、実際は25年までしか借りる事ができず、月々の返済額が想定していた金額よりも多くなり、家計の大きな負担になってしまう・・・という可能性も考えられます。 中古住宅の購入に住宅ローンを利用する場合は、事前に金融機関にその物件で利用できる住宅ローンの借り入れ期間(返済年数)を確認しておきましょう。 |
3諸費用を考慮し、借り入れ希望額を多めに設定する | 中古住宅の購入には、仲介業者に支払う手数料など、新築住宅の購入の場合と比較すると、諸費用が高くなる傾向があります。 中古住宅購入の際の諸費用の目安は、一般的に物件価格の8~10%。例えば、3,000万円の物件であれば、諸費用に240万円~300万円になる計算です。 中古住宅購入に住宅ローンを利用する際は、諸費用分も十分に考慮したうえで、借入れ希望額を決定することが大切です。 |
4リフォーム費用 | 中古住宅購入の場合、物件によっては、リフォームが必要な場合も考えられます。 リフォーム費用にローンの借り入れを予定する場合は、住宅ローンと一緒に借入れすることも検討しましょう。住宅ローンと一緒にリフォーム費用を借り入れることで、返済計画が立てやすくなるメリットも考えられます。 |
住宅ローン比較おすすめの中古住宅に対応した住宅ローン
住信SBIネット銀行 住宅ローン(WEB申込コース)
概要 | JCSIによる銀行業種の顧客満足度調査で7年連続1位を獲得している住信SBIネット銀行が提供する住宅ローン。業界最低水準の低金利に加え、団体信用生命保険・全疾病保障の保険料を無料化する等、付帯サービスも充実している。マンション・戸建て問わず、中古住宅の購入にも対応しており、住宅ローンの利用を検討する際は、ぜひ候補に入れておきたい。 |
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中古住宅購入の際の住宅ローンに「フラット35」を利用するコラム
中古住宅購入の際の住宅ローンとして「フラット35」を利用することも可能です。その場合、物件が住宅金融支援機構が定める技術基準に適合していることが条件となります。
「適合証明書」は、その物件が住宅金融支援機構が定める技術基準に適合してることを証明するもの。検査機関または適合証明技術者へ物件調査の申請を行い、その調査に合格することで交付されます。
ちなみに、この手続きに掛かる費用は2万円台のところから、場所によっては10万円台とさまざま。さらに、「適合証明書」の手続きには1週間程度かかるため、日程に余裕を持つ必要があると言えるでしょう。
住宅ローン比較おすすめの中古住宅に対応したフラット35
住信SBIネット銀行 フラット35
概要 | 住信SBIネット銀行が2015年9月から提供を開始した長期固定金利住宅ローン。業界最低水準の低金利に加え、保証料・繰り上げ手数料が無料。WEBでの登録・申し込みが可能で、来店不要で手続きができる点も嬉しい。中古住宅を購入する際はぜひ候補に入れたいフラット35の一つ。 |
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ARUHI フラット35
概要 | 5年連続でフラット35のシェアNo.1を誇るARUHI(旧SBIモーゲージ)が提供する長期固定金利住宅ローン。最低水準の金利設定に加え、店舗での対面相談にも対応。「中古住宅購入」と「リフォーム」をセットにしたプランも用意しているため、中古住宅を購入する際、おすすめのフラット35と言えるだろう。 |
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まとめ中古住宅購入時に住宅ローンを利用する際のポイント
中古住宅の購入に住宅ローンを利用する際は、中古住宅の購入ならではの費用が掛かることが予想されます。その点をしっかり押さえ、借り入れ金額や返済計画を立てることが大切だと言えるでしょう。