基礎知識住宅ローンを借りる際はココをチェック!後悔しない銀行の選び方

住宅ローンを借りる際はココをチェック!後悔しない銀行の選び方

住宅ローンを借りる際の銀行は、どのように選ぶと良いのでしょう。
とりあえずメインバンクや給与振込銀行に話を聞く、親や友人におすすめの銀行を相談してみるなど、自分にとって身近な銀行を第一候補として考える方は少なくないのではないでしょうか。

これらの方法は決して間違いではありません。しかし、ご自身にとって身近な銀行が、必ずしも住宅ローンの借入先としてベストとは限らないことも事実。なぜなら、「お金を預ける・受け取る・支払う」という日常的な銀行の使い方と、「お金を借りる」という住宅ローンにおける銀行の使い方はまったく異なるためです。

住宅ローンの銀行を選ぶポイントは、その銀行が「どれだけ有利にお金を貸してくれるか」です。この部分をしっかりと意識することなく、付き合いが長いというだけで住宅ローンの銀行を決めてしまうと、借入後にもっと有利な条件で借り入れができる銀行を見つけて後悔することにもなりかねません。

そこで本特集では、「住宅ローンの銀行の選び方」にスポットを当て、住宅ローンの銀行選びで犯しがちな間違いと、正しい住宅ローンの比較ポイントについて解説します。

住宅ローンを借りるときの銀行の選び方住宅ローンを借りる際はココをチェック!後悔しない銀行の選び方

金利

  • 銀行を選んでから、金利タイプを決める
  • まず金利タイプを決めてから、銀行同士の金利を比較する

住宅ローンを借りる際はココをチェック!後悔しない銀行の選び方

冒頭のように、住宅ローンについてよく調べないうちに、「我が家のメインバンクだから」などの理由で銀行を決めていくと、担当者から、借入額や借入期間、金利タイプなどについて質問を受けます。特に、住宅ローンで多くの方が迷うのは、変動金利や固定金利といった金利タイプの選択

住宅ローンの金利タイプは、ご自身の返済計画に沿って選ぶことが大切です。(例えば、共働き夫婦で収入に比較的余裕があり、早期に住宅ローンを返済したいのであれば、変動金利を選び、低金利のメリットを受けながら積極的に繰り上げ返済をしていく、など。)
しかし、銀行によって得意な金利タイプは異なり、変動金利は高めだが固定金利は低い(あるいはその逆)などのケースが見られます。もしも、変動金利の方が我が家の返済計画に合っている、と考えていたとしても、相談先の銀行が変動金利を高めに設定していれば、他の銀行を選んだ方が得だったということになりかねません。

そのため、住宅ローンでは、最初に金利タイプを決めてから、各銀行の同じ金利タイプ(変動金利、固定金利など)の金利を比較するようにしましょう。金利タイプさえ決まっていれば、メインバンクや給与振込銀行の住宅ローンも選択肢の1つになります。その場合は、以下の2つのポイントも忘れずにチェックしましょう。

  • 金利優遇はしてもらえるか、してもらえる場合はマイナス何%程度か
  • 優遇後の金利は、他の銀行の同タイプの金利と比較してどうか

諸費用

  • 各銀行のホームページを見て、とにかく金利の低いところを選ぶ
  • 金利以外の諸費用(事務手数料、住宅ローン保証料、団信保険料など)についてもチェック

住宅ローンを借りる際はココをチェック!後悔しない銀行の選び方

住宅ローンの銀行選びで犯しがちな間違いの1つが、金利のみに注目してしまうことです。確かに、住宅ローンの金利は、低いほど借入額に対する利息分が少なくなるため、総返済額を抑えることができるでしょう。しかし、住宅ローンにかかる費用は金利のみではありません。あわせてチェックしたいのが諸費用です。

住宅ローン契約時に発生する事務手数料や、住宅ローン保証料、団体信用生命保険料。また、繰り上げ返済を検討している場合は、その手数料もチェックポイント。

例えば、事務手数料は、融資額に対して2.16%などの定率でかかる銀行と、一律108,000円などの定額制の銀行にわかれます(両方の手数料体系を持つ銀行もあり)。定率制と定額制は、住宅ローンをいくら借り入れるか(借入額)によって、どちらが有利かが異なります。また、住宅ローン保証料や、団体信用生命保険料は、ネットバンクを中心に現在は無料化されている銀行も少なくありません。
それぞれの銀行が提供する住宅ローンシミュレーションでは、これらの諸費用も含めた「総返済額」を試算できるため、必ず利用し、総返済額同士で比較しましょう。

団信(団体信用生命保険)

  • 団信は必須加入なので銀行による大きな差はない
  • 団信は銀行がこぞって力を入れている部分。保障内容は日進月歩なのでしっかりと比較する

住宅ローン契約時は、多くの場合、団信(団体信用生命保険)への加入が義務付けられます。契約者に万一のことがあった場合に、保険会社が住宅ローン残高を保障する団信は、いわば住宅ローン専用の生命保険。基本的な保障内容は、死亡保障と高度障害保障になりますが、最近は、病気により仕事ができない(就業不能)状態となった場合の「疾病保障」が付帯した団信も少なくありません。団信の疾病保障は、現在、多くの銀行が力を入れ始めている住宅ローンサービスの1つ。ネットバンクの中には、団信の保険料も疾病保障も無料で提供する住宅ローンもあるので、金利上乗せや追加保険料なしで団信を手厚くしたい場合はチェックしてみましょう。

団信の保障内容が手厚い住宅ローン

住信SBIネット銀行 住宅ローン

住信SBIネット銀行

変動金利型や期間固定型の金利に優位性がある住宅ローン。団信(団体信用生命保険)に、すべての病気・ケガを保障する「全疾病保障」を無料で付帯できる。女性の場合はさらに「ガン診断給付金保障」も無料付帯。その他、保証料・団体信用生命保険料・繰上げ返済手数料も無料。

利便性や契約者特典

  • 全国に支店があるメガバンクなら相談時に困らない
  • ネット完結型や土日対応型の銀行が増加中。契約者特典も要チェック

最寄り駅や自宅近くなど、相談しやすい場所に店舗のある銀行は、住宅ローンの相談や手続きで訪れる際に便利です。しかし、不動産業者などが住宅ローン手続きを代行する場合は、銀行の来店回数は1~2回程度で済むケースも多いため、必ずしも店舗の立地を最優先で考える必要はないでしょう。
最近は、ネットで住宅ローンの契約が完結する銀行や、オンラインチャットで住宅ローン相談に対応する銀行、ショッピングモール内などに店舗を構え、日曜・祝日に住宅ローン相談が可能な銀行も増えています。特に、ネット完結型の住宅ローンは、ペーパーレスなぶん審査が早い傾向があり、契約書に貼付する印紙代が不要というメリットも。銀行の利便性を重視する場合は、店舗の立地だけではなく、その他の提供サービスについてもチェックしてみましょう。

なお、多くの銀行は住宅ローン契約者向けに特典を用意しています。主な契約者特典は、ATMの無料利用回数アップや定期預金の金利優遇など。中には、系列店舗でのショッピング割引や家事代行サービスの利用チケット等を提供している銀行もあります。利便性とあわせて、ぜひともチェックしておきたいポイントと言えるでしょう。

契約時の利便性や契約者特典に特徴のある住宅ローン

じぶん銀行 住宅ローン

じぶん銀行 住宅ローン

特徴 KDDI系列のじぶん銀行が提供する住宅ローン。日本で初めてネットで申込みから契約まで完結する住宅ローンを提供。契約書の印紙代が不要となる。また、住宅ローン保証料・団体信用生命保険料・繰上げ返済手数料・金利タイプの変更(固定金利再設定)手数料も無料。

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イオン銀行 住宅ローン

イオン銀行 住宅ローン

特徴 イオングループの住宅ローン。イオン店内にある店舗では土日祝日も住宅ローン相談に対応している。住宅ローン契約者特典として、イオングループでの買い物が5年間毎日5%OFFになる「イオンセレクトクラブ」を提供。住宅ローン保証料、一部繰上返済手数料、団体信用保険料も無料。

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新生銀行 住宅ローン

新生銀行

特徴 住宅ローン保証料・一部返済手数料・団信保険料が無料。追加プランの「安心パック」を申し込むことで、介護保障付団信も無料となるほか、繰上げ返済で短縮した借入期間分を上限に元本返済を休憩できる「コントロール返済」も手数料無料で利用可能。病児保育や家事代行サービス等が付帯する共働き向けの「安心パックW(ダブル)」も提供している。

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お得意様優遇はある?給与振込銀行や取引先銀行の住宅ローン住宅ローンを借りる際はココをチェック!後悔しない銀行の選び方

住宅ローンを借りる際はココをチェック!後悔しない銀行の選び方

ここまで、住宅ローンの銀行選びで陥りがちな間違いについて解説してきました。
それでは、長年利用してきた給与振込銀行やメインバンクで住宅ローンを申し込んでも、優遇はそれほど期待できないのでしょうか?

結論を言えば、よく利用する銀行やたくさんお金を預けている銀行でも、それによって住宅ローンの審査や金利が有利になるかどうかは未知数です。住宅ローンの審査や金利優遇の幅は、申込者の年収や勤続年数、借入額や頭金額などのほうが、より強く影響します。そのため、給与振込の有無のみで審査の結果が決まることは考えにくいでしょう。

一方、住宅ローンを申し込む銀行を、新たに給与振込口座として指定する場合には、金利優遇が受けられる場合があります。優遇の内容や条件は銀行により異なるため、申し込み前に確認してみましょう。
また、自営業などで頻繁に取引をしている信用金庫等の場合は、今までの取引実績によって審査や金利を厚遇してくれる可能性があります。

なお、住宅ローンで優遇条件を引き出したい場合は、取引期間の長さに着目するよりも、頭金を多めに準備するほうが確実です。住宅ローンの中には、フラット35のように、借入額に対して一定割合以上の頭金を準備すれば、自動的に金利が引き下げられるものがあります。金利の優遇条件が明示されていない住宅ローンであっても、頭金があれば貸出後の債務不能リスクを軽減できるため、審査や金利に有利に働くでしょう。

住宅ローンを借りる際はココをチェック!後悔しない銀行の選び方~まとめ~住宅ローンを借りる際はココをチェック!後悔しない銀行の選び方

住宅ローンを借りる際はココをチェック!後悔しない銀行の選び方

住宅ローンを借りる際の銀行の選び方、いかがでしたか。
住宅ローンとは、マイホームを担保とすることで、銀行からまとまったお金を借り入れる特殊な取引です。

通常の使い方とは異なる目的で銀行を利用するため、住宅ローンならではのポイントで銀行同士のサービスを比較する必要があります
普段使いの銀行に話を聞くことも、決して間違いではありませんが、住宅ローンには住宅ローンの比較ポイントがあることを理解したうえで、ネットバンクや地銀、メガバンクといった幅広い選択肢を考慮しつつ、自分の目的に合った住宅ローン&銀行を選びましょう。