基礎知識ネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALの違いを徹底解説

ネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALの違いを徹底解説

対面相談にも対応!「住信SBIネット銀行」の住宅ローンってどう?ネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALの違いを徹底解説

住宅ローンは、メガバンク・地銀・ネット銀行を問わず、非常に多くの金融機関が提供している金融商品です。
中でも、実店舗を持たないネット銀行の住宅ローンは、実店舗主体のメガバンク等と比較すると、運営コストが少なくすむぶん、金利の低い傾向があり、近年、住宅ローン利用者から熱い注目を集めています。
また、仮審査の申し込みから契約までの手続きを、すべてネットや郵送で行える点も、ネット銀行の住宅ローンの特徴のひとつ。この利便性でも高い評価を集めています。

しかし、数千万円単位のお金を借り入れ、十年から数十年にわたって返済し続ける住宅ローンは、人生でも一、二を争う大きな買い物。
とくに、初めて住宅ローンを借りようとしている場合は、専門知識のある相手に相談しながら、金利の選択や返済額の調整をしたい、と考える方も少なくありません。

金利はネット銀行並みに低く抑えながら、対面相談ができる住宅ローンがあれば… ――そんな希望を持つ利用者のために、ネット銀行にもかかわらず対面による住宅ローンの相談・申し込みサービスを提供しているのが、住信SBIネット銀行の「ミスター住宅ローンREAL」という商品です。

住信SBIネット銀行は、口座数355万口座・預金残高5兆円※を誇る、国内最大規模のネット銀行。
住宅ローンの取り扱いも1商品だけではなく、申し込みから契約まで、一連の手続きがすべてネットで完結する「ネット専用住宅ローン」という住宅ローン商品も提供しています。

今回は、インターネットで手続きが完結するネット型と対面相談に対応した対面型の2種類の住宅ローンに注目。
住信SBIネット銀行が提供する、ネット型の「ネット専用住宅ローン」と、対面型の「ミスター住宅ローンREAL」の違いを比較しながら、それぞれの住宅ローンの特徴、サービス等を見ていきます。

住信SBIネット銀行の住宅ローンについて調べている方はもちろん、ネット銀行の住宅ローンの商品性を知りたい方、ネットとリアルのどちらの住宅ローンにしようか迷っている方も、ぜひ参考にしてください。

  • ※2019年4月12日時点

ネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALの特徴は?ネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALの違いを徹底解説

ネット専用住宅ローンの特徴

ネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALの違いを徹底解説

住信SBIネット銀行の「ネット専用住宅ローン」は、インターネット完結型の住宅ローン商品です。
ネットから24時間365日手続き可能で、必要書類もネットまたは郵送で提出できるため、来店することなく仮審査から契約完了までを終えることができます。
契約書がペーパーレスなので、契約書に貼付する収入印紙の印紙税(3,000万円の借用契約であれば2万円)を省略できる等、お得感がある点も、一般的な住宅ローンと比較した際の優位店の1つです。
ただし、対面式の住宅ローン相談には対応していないため、変動金利と固定金利の違い(それぞれのメリットとリスク)のような住宅ローンの基礎的な知識を持っている人向けの住宅ローン商品、と言えるでしょう。

ネット専用住宅ローンが向いているのはこんな人

  • 借入額&返済額の試算や金利タイプの選択は自分でできる
  • 金融機関に来店する手間を省きたい
  • 紙の手続きに関するコストを抑えたい

ミスター住宅ローンREALの特徴

住信SBIネット銀行の「ミスター住宅ローンREAL」は、SBIグループの住宅ローン専門金融機関SBIマネープラザと、フラット35提供事業者最大手「ARUHI」が銀行代理業者となって提供する対面型の住宅ローンです。全国の主要都市にあるSBIマネープラザとARUHIの直営店舗で、住宅ローンの相談や契約サポートに対応しています。
希望する物件の情報(価格など)や、収入証明(源泉徴収票など)を持参することで、住宅ローンの専門知識があるスタッフに住宅ローンの返済計画などを相談できます。
住宅ローンを組む際は、金利タイプの選択やボーナス返済を組み入れるべきか等、ある程度の基礎知識をもとに判断する事柄が多くあります。
住宅ローンの知識に不安がある場合や、契約手続きのサポートを受けたほうが安心できる場合は、このような対面型の住宅ローンが向いているでしょう。

ミスター住宅ローンREALが向いているのはこんな人

  • 住宅ローンの知識に不安がある(金利の種類、返済負担率など)
  • 必要書類や手続きなどのサポートを受けながら契約を進めたい
  • 低金利の住宅ローンを探しているが、自分で金利タイプや返済期間を決めるのは不安

ミスター住宅ローンREALの相談ができる店舗一覧

ミスター住宅ローンREALの対面相談には、SBIマネープラザの一部店舗(住宅ローンプラザ)と、ARUHIの一部店舗が対応しています。土日のどちらかは営業している店舗が多く、週末の相談も可能。住宅ローンの相談は完全予約制となっているため、Webもしくは電話での予約が必要です。

SBIマネープラザ
支店名 住所 定休日
新宿東住宅ローンプラザ 東京都新宿区富久町9-11ハイホーム本陣1F 水・日・祝
秋葉原 東京都千代田区外神田4-5-5アキバ三滝館1F
横浜住宅ローンプラザ 神奈川県横浜市西区北幸1-4-1横浜天理ビル16F 水・祝
大宮住宅ローンプラザ 埼玉県さいたま市大宮区宮町1-114-1ORE大宮ビル5F 水・日・祝
名古屋 愛知県名古屋市中区錦3-24-24錦324ビル11F 水・日・祝
浜松住宅ローンプラザ 静岡県浜松市中区板屋町111-2浜松アクトタワー11F 水・日・祝
大阪 大阪府大阪市北区曽根崎2-12-4コフレ梅田 1F
神戸住宅ローンプラザ 兵庫県神戸市中央区八幡通4-2-18昭和住宅・福本ビル6F 水・日・祝
福岡中央 福岡県福岡市中央区天神1-1-1アクロス福岡2F 水・日・祝
ARUHI
支店名 住所 定休日
東京ローンセンター 東京都中央区八重洲1-9-8ヤエスメッグビル1F・2F 水・日・祝・年末年始
銀座 東京都中央区銀座2-6-8日本生命銀座ビル3F 水・土・祝・年末年始
池袋 東京都豊島区東池袋3-1-1サンシャイン60 5F 水・日・祝・年末年始
横浜ランドマークタワー 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1横浜ランドマークタワー31F 水・日・祝・年末年始
たまプラーザ 神奈川県横浜市青葉区新石川2-4-12フォーラムたまプラーザ2F 2A-2 水・土・祝・年末年始
大阪 大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-9-17エトワール心斎橋4F 水・日・祝・年末年始
名古屋 愛知県名古屋市中村区名駅南1-24-30名古屋三井ビル本館 5F 502B号室 水・日・祝・年末年始
札幌 北海道札幌市中央区北4条西2-1-1カメイ札幌駅前ビル8F 水・日・祝・年末年始
仙台 宮城県仙台市青葉区本町2-10-28カメイ仙台グリーンシティ4F 水・日・祝
広島 広島県広島市中区基町6-78リーガロイヤルホテル広島9F 水・日・祝・年末年始
福岡 福岡県福岡市博多区博多駅南1-3-6第三博多偕成ビル6F 602号 水・日・祝・年末年始
鹿児島 鹿児島県鹿児島市東千石町1-38鹿児島商工会議所ビル3F 水・日・祝・年末年始

ネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALの申し込みの流れ

ネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALの申し込みの流れを比較してみると、インターネットで契約手続きを行うネット専用住宅ローンのほうが、申し込みから融資実行までの流れが、ややシンプルになっていることがわかります。
対面型のミスター住宅ローンREALの場合は、契約が完了するまでに何回か店舗に足を運ぶことになるため、職場や最寄り駅近くなどにある店舗を利用できると、より便利でしょう。

ネット専用住宅ローン

  1. ネットから仮審査申し込み
    (住信SBIネット銀行の口座がない場合は別途口座開設が必要)
  2. ネットもしくは郵送にて正式審査申し込み
  3. ネットもしくは郵送にて契約手続き
  4. 融資の実行

ミスター住宅ローンREAL

  1. ネットから個別相談の申し込み
  2. 店舗にて住宅ローンの相談
  3. 店舗にて仮審査の申し込み
  4. 店頭もしくは郵送にて正式審査申し込み
  5. 店頭にて契約手続き
  6. 融資の実行

ネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALの違い① 商品性ネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALの違いを徹底解説

ネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALの違いを徹底解説

それでは、ネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALの具体的な違いを見ていきましょう。

下表にある通り、両者の違いが大きいのは商品性の部分です。
ネット専用住宅ローンの場合は、住宅ローンの提供金融機関や審査金融機関が「三井住友信託銀行」であるのに対し、ミスター住宅ローンREALでは「住信SBIネット銀行」がすべてを担当しています。

また、住宅ローンに付帯する補償の違いもチェックしておきたいポイント。ネット専用住宅ローンには、団信(団体信用生命保険)の付帯補償として、女性限定のガン診断給付金特約「アンジェリーナ」が無料(金利の上乗せなし)で付帯します。
一方、ミスター住宅ローンREALでは、「アンジェリーナ」の取り扱いはないものの、傷害補償(入院・手術)や、示談交渉つきの個人賠償責任保険が無料付帯。2つの住宅ローンを比較・検討する際のポイントのひとつとなるでしょう。

また、借入可能額は、ネット専用住宅ローンが1億円、ミスター住宅ローンREALが2億円と、こちらも違いがあります。

2つの住宅ローンの違い
ネット専用住宅ローン ミスター住宅ローンREAL
住宅ローンを提供する金融機関 三井住友信託銀行
※住信SBIネット銀行は代理業者
住信SBIネット銀行
住宅ローンの審査主体金融機関 三井住友信託銀行 住信SBIネット銀行
対面による相談 不可 提携店舗に来店予約のうえ相談可能
住宅ローンの申し込み方法 Web サイトからの申し込み 提携店舗での申し込み
借入可能額 500万円以上1億円以下(10万円単位) 500万円以上2億円以下(10万円単位)
補償制度など 女性限定のがん診断給付金特約「アンジェリーナ」が無料付帯 傷害保険(入院・手術)と個人賠償責任保険金がセットになった「団体総合生活補償保険」が無料付帯
契約方法 インターネット完結または必要書類の郵送 提携店舗に必要書類を提出
2つの住宅ローンの共通点
全疾病保障 金利上乗せなし(無料)で付帯
繰上返済手数料 無料
借り入れ期間 1年以上35年以下
融資事務手数料 借入額の2.00%(税別)
住宅ローン保証料 無料

ネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALの違い② 金利ネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALの違いを徹底解説

ネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALの違いを徹底解説

ネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALのもうひとつの違いは金利です。
住信SBIネット銀行の住宅ローンは、数あるネット銀行のなかでもトップクラスの低金利を誇っており、2つの住宅ローンのいずれも、金利は低水準

しかし、金利タイプ別に細かく比較してみると、こちらにも違いが見られます。

2019年7月時点のネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALの金利は、期間固定型(借り入れから一定期間の金利が固定される)の2年から7年までは、ミスター住宅ローンREALのほうが有利。一方、変動金利には差がありません。
住宅ローン金利は毎月変動するため、この傾向が今後もずっと続くとは限りませんが、知識のひとつとして覚えておくと、両者の違いを比較するうえで役立つでしょう。

なお、住信SBIネット銀行の住宅ローンには、借入期間中の金利を一律で引き下げる「通期引下げプラン」と、借入当初に設定した固定期間の最中に大きく金利を引き下げる「当初引下げプラン」があります。
どちらのプランがお得になるかは、金利のほかにも「借入額」「借入期間」「金利の固定期間」などによって異なります。公式サイトや店舗で、総返済額をしっかりとシミュレーションしたうえで判断すると良いでしょう。

ネット専用住宅ローン ミスター住宅ローンREAL
当初引下げ 通期引き下げ 当初引下げ 通期引き下げ
変動金利(新規) 年0.975% 年0.457% 年0.975% 年0.457%
変動金利(借換) 年0.975% 年0.428% 年0.975% 年0.428%
固定2年(新規) 年0.50% 年1.28% 年0.28% 年0.98%
固定3年(新規) 年0.57% 年1.25% 年0.34% 年0.95%
固定5年(新規) 年0.60% 年1.31% 年0.44% 年1.09%
固定7年(新規) 年0.67% 年1.07% 年0.54% 年0.91%
固定10年(新規) 年0.66% 年1.06% 年0.66% 年1.03%
固定15年(新規) 年1.12% 年1.52% 年1.12% 年1.52%
固定20年(新規) 年1.24% 年2.52% 年1.24% 年2.55%
固定30年(新規) 年1.30% 年2.35% 年1.30% 年2.52%
固定35年(新規) 年1.38% 年2.43% 年1.38% 年2.63%

(2019年7月1日時点)

また、ミスター住宅ローンREALの場合、本審査の結果によっては上表の金利に年0.1%の金利が上乗せされる場合があります
審査結果が出ないうちは、実際の適用金利もわからないため、金利を比較する場合は、万一に備えて0.1%を加味してシミュレーションしましょう。

住宅ローンは「ネット完結」と「対面型」、それぞれにメリットとデメリットあり。2つの住宅ローンを比較して自分にあった金融機関を選ぼうネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALの違いを徹底解説

ネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALの違いを徹底解説

ネット銀行の住宅ローンの金利が低いことは、住宅ローンについて少しでも調べたことのある方であれば、ご存知の方も多いはず。

少し前まで、このようなネット銀行の低金利の多くは、「住宅ローンに関する対面式のきめ細かなサポートを省略する」という、コストカットのもとに実現していました。
ネット銀行の住宅ローンをうまく利用するためには、契約者が自分で適切な借入額や金利タイプなどを判断し、金融機関に指示された必要書類もすべて自分でそろえる、という、いわゆる自助努力が必要とされたのです。

しかし、現在は、一部のネット銀行の中に対面型サービスを重視するところが登場しており、ネット型と実店舗型の境界は、以前と比べると曖昧になりつつあります

今回、ご紹介した住信SBIネット銀行は、対面型のサービスに力を入れつつも、ネット銀行の住宅ローンのメリットである低金利や団信などの充実したサービスをキープすることで、特徴あるサービスを提供しています
これから住宅ローンを組もうとしている方は、今回の特集も参考に、低金利かつ対面型という、ネット銀行の新しいサービスに注目してみてはいかがでしょうか。

Q & Aミスター住宅ローンREALの疑問に回答 

Q1ミスター住宅ローンREALの評判は?

A1ネット銀行が手がける対面式サービスの先駆けとして注目を集める「ミスター住宅ローンREAL」。 住信SBIネット銀行の住宅ローン取扱額は2019年5月末に5兆1,000億円を突破し、ネット銀行の中でもトップクラスですが、これは「ネット専用住宅ローン」など複数の住宅ローン商品を合計した額であり、ミスター住宅ローンREAL単体での取扱額は公表されていません。
しかし、ネット専用住宅ローンと同程度の金利を実現している点や、住宅ローンの中でも特徴的な「団体総合生活補償保険」を無料付帯している点など、住宅ローンとしてのスペックは高く、チェックしておきたい住宅ローンのひとつであることは間違いありません。
今後の知名度が高まるにつれて、住信SBIネット銀行が取り扱う他の住宅ローンと同様、利用者が増えていくことが予測されます。

Q2ミスター住宅ローンREALの評判は?

A2可能です。通常、住宅ローンは、同一の金融機関に借り換えることはできません。しかし、ネット専用住宅ローンの提供元は「三井住友信託銀行」であり、ミスター住宅ローンREALのサービス提供主体は「住信SBIネット銀行」となっているため、同じ金融機関が取り扱う住宅ローンとしては例外的に借り換えが可能です。
なお、同じ理由で、ネット専用住宅ローンから三井住友信託銀行の住宅ローンに借り換えることはできません。

著者 長尾 尚子

フリーランスライター。得意分野は、育児・教育、住宅ローン、保険、金融、エンタメ等、幅広い。子ども2人を育児中のママでもある。
【資格】消費生活アドバイザー、FP2級