住宅ローン相談室住宅ローン減税が実施されるまで住宅の購入は待つべき?

住宅ローン相談室 第13回住宅ローン減税が実施されるまで住宅の購入は待つべき?

住宅ローン減税が拡充されるという話を聞きました。その場合、住宅購入は待ったほうが良いのでしょうか?
どのように行動すべきか悩んでいます。住宅ローン減税について詳しく教えていただけますか?

(名無し)

住宅ローン相談室

ご質問への回答

米国発の金融危機の影響を受け、世界経済が後退しており、輸出に頼る日本企業の業績は軒並み悪化、冬のボーナスは大幅な減少が予想されています。
そこで麻生首相が発表したのが追加景気対策です。住宅ローン減税はこの中で検討されることになっており、過去最大規模の600万円規模の減税が予定されています。

ではこの住宅ローン減税を活用すると600万円が戻ってくるかというと、ことはそう簡単ではありません。

まず、住宅ローン減税の仕組みは補助ではなく減税であるという点に注意が必要です。住宅ローン減税は支払った税金が戻ってくるわけですから、支払った税金以上に戻ってくることは決してないのです。

例えば、現状の住宅ローン減税で適用されている所得税減税について考えてみましょう。

年収500万円、子どもが2人、奥さんが専業主婦のサラリーマン家庭の場合、約6万円、年収が700万円の場合、約13万円が年間支払う所得税になります。この金額が10年間減税される場合、年収500万円の人は60万円、年収700万円の人は130万円の減税になります。

この例を見て何かおかしいぞとお気づきの方も多いと思いますが、現在の住宅ローン減税は所得が多い人ほど有利な仕組みになっており、過去最大規模の住宅ローン減税といっても、一般家庭がそのメリットを十分に受けられる可能性は低いのです。

もちろん政府もそのことは認識しており、このままでは金持ち優遇という批判が出る可能性もあることから、今回の減税では減税対象を所得税だけではなく、減税幅が上限に満たない人は住民税を含めることができるようになっています。これにより減税幅は増えますが、それでも上限に達する人はごく一部の富裕層です。また、住宅ローン減税の仕組みが決まったとしても、そのことで需要が喚起された場合、住宅価格や住宅ローン金利が上昇し、減税の効果を打ち消してしまう可能性もある点には注意しましょう。

そもそも住宅ローン減税の適用時期は2009年1月入居分以降となっているため、これから住宅を購入される方は、ほとんどの人が対象となります。時期なものについてはほとんど気にしなくて良いといえるでしょう。住宅は欲しい時(買える時)が買い時という格言があります。もし「欲しい!」と思う物件の価格が値下がりし、十分に手に届く位置にあるのであれば、今購入しても良いのではないでしょうか?
※今回の住宅ローン減税は1月以降入居分から

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