お悩み・相談日銀のゼロ金利政策は住宅ローンに影響しますか?
住宅ローン相談室 第17回日銀のゼロ金利政策は住宅ローンに影響しますか?
この前、日銀がゼロ金利にすると発表しました。
ゼロ金利になってしまうと、住宅ローンにはどのような影響があるのでしょうか?以前と大きく変わってしまう点などあれば教えてください。よろしくお願いします。
(名無し)
ご質問への回答
10月5日に開かれた日銀の金融政策決定会合で、日銀は現在の政策金利0.1%を0~0.1%にすることを容認し、日本は4年3カ月ぶりにゼロ金利となりました。また今回、日銀はこれ以上の円高を食い止めるために、物価が安定するまでゼロ金利を継続し、インフレターゲット政策を導入することも併せて発表、政策的にはかなり踏み込んでおり、市場を驚かせました。
この政策の発表により10年物国債の金利が0.9%を下回る等、長期金利が低下しており、長期金利に連動する預金金利や住宅ローン金利も低下する可能性があります。(※住宅ローン金利の低下は家計にとってプラスですが、預金金利の低下は全家庭に影響を与えるため、家計に与える影響はマイナス面が大きいとも言われています)
ただし、これまでも政策金利は0.1と非常に低い状況にあり、既に引き下げる余地がほとんどないため、住宅ローン金利が今後下がったとしても限定的になるでしょう。
住宅購入を考えている方や住宅ローンの借り換えを考えている方は、今後金利が低下する余地はもうないと考えられるため、自分が良いと思う物件があれば決断する良い機会だと言えるでしょう。