住宅ローン講座LGBT向け住宅ローン おすすめ3選

LGBT向け住宅ローン おすすめ3選

LGBT向け住宅ローンのご紹介をする前に、1点お伝えしたいことがあります。
それは、LGBTは決して特殊なことではなく、本来はLGBTだからといって、何らかの制約を受けるのはおかしいということです。
住宅ローン比較 編集部としては、この状況に全く納得していませんが、現実を見ると、LGBTであることが、現実社会の中で、制約を受ける場面があることもまた事実。住宅購入時の住宅ローンもその一つです。

ただ、最近では、いくつかの金融機関がこの問題の解消に取り組んでいます。例えば、既存の住宅ローン商品の仕組みを見直し、LGBTに対応した住宅ローン商品を提供しているところも何社か登場。これはLGBTに対する変化の兆しと言えるでしょう。

そこで今回は、LGBT向けの住宅ローンに注目。LGBTが住宅ローンを組む際のハードルや、最近の傾向に加え、住宅ローン比較 編集部が厳選したおすすめのLGBT向け住宅ローンに関してもご紹介します。

LGBTが住宅ローンを組む際のハードルとはLGBT向け住宅ローン おすすめ3選

現在の日本では、法律の規制に引っかかるため、同性のパートナーとの間に婚姻関係を結ぶことはできません。この婚姻関係の有無が、住宅購入や住宅ローンを利用する際、ネックになります。以下は、LGBTが住宅ローンを利用する際、受ける可能性がある制約をまとめたものです。

LGBTが住宅ローンを組む際のハードル その1
収入合算やペアローンが利用できないケースが多い

LGBTと住宅ローン

一般的な夫婦が、住宅ローンの借入額を増やす際に利用する「収入合算」や「ペアローン」といった方法が、LGBTの同性カップルでは利用できないケースがほとんど。LGBTのカップルの多くが、どちらか一方が住宅ローンを組み、もう片方が、返済の一部を負担もしくはサポートするケースが大半を占めています。

収入合算やペアローンを利用できない場合、希望する物件の住宅ローンが組めないことも。特に近年は、都内を中心に不動産の価格が大幅に上昇しており、価格によっては、気に入った物件を購入できないケースもあるでしょう。

数ある金融機関の中には、LGBT向けに「収入合算」や「ペアローン」に対応した住宅ローン商品を提供しているところもあります。気に入った物件があり、住宅ローンの借入額を増やす必要がある場合は、LGBTの同性カップルでも「収入合算」や「ペアローン」に対応した住宅ローンを選ぶと良いでしょう。

収入合算・ペアローンとは?

収入合算やペアローンは、住宅ローンを借りる際、夫婦や親子等の収入を合わせることで住宅ローンの借入額を増やす方法。共働きの夫婦や、それぞれに収入のある親子が共同で住宅を購入する際に利用することができます。

収入合算 契約者の収入だけでは、借入金額が足りない場合に、配偶者や親、兄弟などの収入を合算することで住宅ローンの借り入れ金額を増やす方法。収入が多い方が主債務者、もう片方が連帯保証人となる。
ペアローン 夫婦それぞれの名義で住宅ローンを借り入れ、返済していく方法。住宅ローンを借り入れる際に必要な「諸費用」が2契約分かかる点には注意が必要だが、住宅ローンの借り入れが2分割されるため、住宅ローン審査のハードルがぐっと下がる点や、それぞれが「住宅ローン控除」「団体信用生命保険(団信)」の対象となる点など、様々なメリットがある。

収入合算・ペアローンについて詳しくチェックする
収入合算とペアローンの違いは?(シミュレーション付き)

LGBTが住宅ローンを組む際のハードル その2
万一の場合、パートナーに財産を相続できない可能性がある

住宅ローンを組んでいる方が、万一、亡くなってしまった場合、団体信用生命保険(団信)によって、残りの住宅ローン返済は免除されますが、住宅の所有権や財産が、パートナーに相続できないケースがある点には注意が必要です。

LGBTの同性カップルの場合、2人の間には法的な効力が無いため、遺言書がないと、住宅の所有権や財産は、親族に相続されます。万一の際、自分の財産をパートナーに相続させたいと考えている方は、事前に遺言書を作成しておきましょう

LGBTが住宅ローンを組む際のハードル その3
関係を解消する際、財産をめぐってもめるケースも

一般の夫婦の場合、離婚時に財産分与が行われますが、LGBTの同性カップルが関係を解消する場合、2人の間には法的な効力がないため、厳密には財産分与を求めることができません。そのため、関係を解消する際、財産をめぐってもめるケースも。

住宅を購入する際に、万一別れた場合のルール決めまでしておくのは、簡単ではありませんが、できる限り話をしておくべきです。住宅ローンを組む際は、万一、別れることになった場合、「これまで負担していた住宅ローン分をどうするのか」「購入した住宅自体をどうするのか」等、2人の間で事前にルールを決めておくことが大切です

LGBTと住宅ローン ~2018年の動向~LGBT向け住宅ローン おすすめ3選

LGBTと住宅ローン

上記でご説明したように、LGBTが住宅ローンを組む際は、多くの金融機関でいくつか制約を受ける場面があるのは事実です。
その一方で、近年の日本は、LGBTに配慮する動きが強まっており、2015年4月に東京都渋谷区が全国で初めて、LGBTの同性カップルを結婚に相当する関係と認める「パートナーシップ条例」を成立したことを皮切りに、住宅ローンにも変化の兆しが出てきています。

最初に、LGBT向けに住宅ローンの利用条件を緩和したのはメガバンクの一角、みずほ銀行でした。みずほ銀行は、2017年6月に、LGBTの利用を念頭に置き、住宅ローン商品の利用条件を緩和。邦銀の中ではじめて、収入合算やペアローン(家族ペア返済)における配偶者の定義に同性のパートナーを含め、LGBTのカップルも住宅ローンを利用できるようになりました

また、2017年10月には楽天銀行、2018年1月には住信SBIネット銀行も住宅ローン商品の利用条件を緩和。2018年現在、いくつかの金融機関がLGBT向け住宅ローン商品の取り扱いを開始しており、LGBTが利用できる住宅ローンの選択肢は、徐々に広がっています

LGBT向け住宅ローン おすすめ3選LGBT向け住宅ローン おすすめ3選

本チャプターでは、住宅ローン比較 編集部が厳選した、LGBTが利用できるおすすめの住宅ローンについてご紹介します。

LGBT向け住宅ローンと一言で言っても、金利や付帯サービス、住宅ローン審査の際、必要になる書類も実はそれぞれ異なります。ちなみに審査の際は、戸籍上の性別が同じであっても、一定の条件を満たすとパートナーと証明される「パートナーシップ証明書」や、任意後見契約および合意契約に係る公正証書などの公的書類の提出が多くの場合で必要になる点には注意が必要です。

以下は各住宅ローンの特徴はもちろん、審査の際に二人の関係を証明する上で必要な提出書類等についても比較したものです。LGBT向け住宅ローンの内容をしっかりチェックし、自分とパートナーの希望を満たす住宅ローンを見つけましょう。

住信SBIネット銀行オススメ!

住信SBIネット銀行住宅ローン

保証料 無料
繰り上げ返済手数料 無料
付帯サービス・特典
  • 全疾病保障無料付帯
  • 女性限定 ガン診断給付金保障無料付帯
LGBT向け住宅ローン 比較 JCSIによる銀行業種の顧客満足度調査で7年連続1位を獲得している住信SBIネット銀行が提供するLGBT向け住宅ローン
住信SBIネット銀行では、2018年1月、収入合算、ペアローン、担保提供における配偶者の定義に同性のパートナーを含む内容に、住宅ローンの利用条件を緩和(※ただし、フラット35・ミスターパッケージローンは除く)。住宅ローンを申し込む際、一定の事項が明記された合意契約に係る公正証書(パートナーシップ証明書)および、任意後見契約の謄本ならびに任意後見契約に係る登記事項証明書を提出すると、同性のパートナーを配偶者と同様の立場として扱うことができる。
また、他の住宅ローンと比較し、最低水準の住宅ローン金利を実現。さらに、全疾病保障が無料付帯する点も嬉しい
金利の低さを重視して、LGBT向け住宅ローンを選ぶ際は、ぜひ候補に入れておきたい。
LGBT向け住宅ローン 必要書類 一定の事項が明記された合意契約に係る公正証書(パートナーシップ証明書)および任意後見契約の謄本ならびに任意後見契約に係る登記事項証明書

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楽天銀行 LGBT住宅ローン

楽天銀行 LGBT住宅ローン

保証料 無料
繰り上げ返済手数料 無料
付帯サービス・特典
  • ハッピープログラム…ATM手数料が毎月5回まで無料、楽天スーパーポイントが通常の3倍貯まる優遇あり。
LGBT向け住宅ローン 比較 楽天グループのネット銀行「楽天銀行」が2017年10月から取り扱いを開始したLGBT向け住宅ローン。「パートナーシップ証明書」をはじめとする書類の提出不要で、同性パートナーとの収入合算に対応し、住宅ローンの借入額を増やすことができる。金利や返済期間などの条件は通常の住宅ローンと同じで、保証料・繰り上げ返済手数料は無料。さらに、ATM手数料が毎月5回まで無料になる他、楽天スーパーポイントが通常の3倍貯まる優遇が受けられる「ハッピープログラム」の特典が利用できる点もチェックしておきたい
「スーモカウンター新築マンション」契約者のみが対象となる点、連生型団体信用生命保険(※楽天銀行を返済口座に指定した場合、金利年0.2%上乗せ。楽天銀行以外を返済口座に指定した場合は、金利年0.3%上乗せ)への加入が必須となる点には注意が必要だが、パートナーシップ証明書不要で申し込みができるので、証明書を発行していない地域でLGBTが住宅ローンを組む際、有力な選択肢と言えるだろう。
LGBT向け住宅ローン 必要書類

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みずほ銀行

みずほ銀行

保証料
  • 借入時に一括払い(※借入金額、借入期間等により変動)
  • 融資利率に0.2%上乗せ
繰り上げ返済手数料
  • インターネットバンキング:無料
  • テレホンバンキング:5,400円~54,000円
付帯サービス・特典
  • ライフステージ応援プラン(返済額増減サービス)…ライフイベントに応じて、返済額の見直しが可能
LGBT向け住宅ローン 比較 メガバンクの一角である「みずほ銀行」が提供するLGBT向け住宅ローン。みずほ銀行は、LGBTの理解促進に向けた活動に積極的に参加しており、2017年7月、日本で初めて、収入合算・ペアローン(家族ペア返済)における配偶者の定義に同性のパートナーを含む内容に、住宅ローンの利用条件を緩和。住宅ローンを申し込む際、「パートナーシップ証明書」の写し、任意後見契約および合意契約に係る公正証書の正本または謄本、および任意後見契約に係る登記事項証明を提出すると、同性のパートナーを配偶者と同等の立場として扱うことができる。
また、みずほ銀行では、共働きや自宅のリフォーム等、ライフイベントに応じて、住宅ローンの返済額を増減できる「ライフステージ応援プラン(返済額増減サービス)」が利用できる点も、他のLGBT向け住宅ローンと比較し、みずほ銀行ならではの大きな魅力。
LGBT向け住宅ローン 必要書類 東京都渋谷区が発行するパートナーシップ証明書の写し、任意後見契約および合意契約に係る公正証書の正本または謄本、および任意後見契約に係る登記事項証明

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LGBT向け住宅ローン おすすめ3選~まとめ~LGBT向け住宅ローン おすすめ3選

LGBTと住宅ローン

LGBT向けの住宅ローンについて解説した今回の特集はいかがでしたでしょうか?

最近ではLGBTの認知度の高まりとともに、いくつかの金融機関がLGBT向けの住宅ローン商品の提供を開始しており、以前と比較すると、住宅ローンを利用する上でのハードルは低くなりつつあります
また、認知度だけではなく、LGBTへの理解・配慮も年々高まりを見せており、今後も、LGBT向けの住宅ローンを取り扱う金融機関は増え、選択肢も多くなっていくはずです。

LGBT向けの住宅ローンは、金融機関によって、特徴や利用条件が異なります。LGBTで住宅を購入する際は、本特集を参考に、LGBT向け住宅ローンを比較し、自分とパートナーの希望を満たす商品を選びましょう。