住宅ローン講座住宅ローンの全期間固定金利を比較!おすすめの商品は?メリットやデメリットも解説

住宅ローンの全期間固定金利を比較!おすすめの商品は?メリットやデメリットも解説

住宅ローンの全期間固定金利とは?住宅ローンの全期間固定金利を比較!おすすめの商品は?メリットやデメリットも解説

住宅ローンの全期間固定金利とは、住宅ローンを借り入れている期間中ずっと、適用金利が変わらない金利タイプのこと。住宅ローン借入時に、「毎月の返済額」および「総返済額」が確定するため、返済計画を立てやすい点が大きな特徴です。
これから住宅ローンを組もうと考えている方のなかには、全期間固定金利での借り入れを検討している方も多いはず。

そこで今回は、住宅ローンの全期間固定金利に注目。実際に全期間固定金利で住宅ローンを組むメリットやデメリットに加え、全期間固定金利と「当初固定金利」「フラット35」との違いについてもわかりやすく解説しました。さらに、編集部がおすすめする全期間固定金利の住宅ローンを比較しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

住宅ローンを全期間固定金利で組むメリットとデメリット住宅ローンの全期間固定金利を比較!おすすめの商品は?メリットやデメリットも解説

はじめに、住宅ローンを全期間固定金利で組むメリットとデメリットについて見ていきましょう。

住宅ローンを全期間固定金利で組むメリット

住宅ローンを全期間固定金利で組むメリット その1
返済計画が立てやすい

全期間固定金利の場合、借入時の金利が返済終了まで適用されます。つまり住宅ローン返済期間中の金利が一切変わらないということです。
借入時に毎月の返済額や総返済額が確定し、返済計画が立てやすい点は、住宅ローンを全期間固定金利で組む最大のメリットといえるでしょう。

住宅ローンを全期間固定金利で組むメリット その2
金利上昇のリスクがない

定期的に金利が見直され、適用金利が変動する「変動金利」とは異なり、全期間固定金利は、住宅ローン返済期間中の適用金利が一定。ローン返済期間中に金利が上昇し、毎月の返済額や総返済額が増えるといったことはありません
住宅ローンを借り入れる際の最大の不安要素、将来の金利上昇リスクがない点も、住宅ローンを全期間固定金利で組むメリットの一つです。

住宅ローンを全期間固定金利で組むデメリット

住宅ローンを全期間固定金利で組むデメリット その1
住宅ローン金利が高めに設定されている

全期間固定金利の場合、変動金利や当初固定金利と比較すると、金利が高くなる傾向があります
数十年に渡り金利が上がらなかった場合、他の金利タイプで住宅ローンを組む場合と比較した際、毎月の返済額、総返済額が多くなる点は、全期間固定金利を利用するデメリットの一つです。

住宅ローンを全期間固定金利で組むデメリット その2
住宅ローン返済期間中の金利が一定

全期間固定金利は、住宅ローン返済期間中の適用金利が一定です。市場金利が下降局面にある場合でも、金利は下がりません
例えば、変動金利の場合、市場金利が下降すると、その分適用金利も下がり、総返済額も少なくなります。
今後も金利の上昇が起こらなければ、変動金利を利用した場合と比較し、総返済額が多くなる可能性がある点も、全期間固定金利のデメリットといえるでしょう。

全期間固定金利と当初固定金利の違い住宅ローンの全期間固定金利を比較!おすすめの商品は?メリットやデメリットも解説

住宅ローンの固定金利には、全期間固定金利のほかに、「当初固定金利」と呼ばれるものがあります。本チャプターでは、全期間固定金利と当初固定金利の違いを解説。全期間固定金利を選ぶ前に、この2つの違いをしっかりと理解しておきましょう。

当初固定金利とは?

当初固定金利とは、「3年」「5年」「10年」など、一定期間、住宅ローン金利が固定される金利タイプのこと。「当初〇年固定」といった住宅ローン商品です。
当初固定金利の場合、固定期間が終了すると、原則、変動金利が適用されます。(※金融機関によっては、再度、固定金利を選択できるケースもある)

当初固定金利の適用金利例

「当初10年固定」の住宅ローンを組んだ場合

  • 1年目~10年目:固定金利
  • 11年目:変動金利(または固定金利)

つまり、固定期間が終了するタイミングで適用金利が住宅ローン借入時より上がっていれば、毎月の返済額と総返済額は増え、適用金利が住宅ローン借入時より下がっていれば、毎月の返済額と総返済額は少なくなります。
住宅ローンの総返済額が、借入時に確定しない点は、当初固定金利を利用する際に、必ずチェックしておきたいポイントです。

また、当初固定金利は借り入れ時の金利優遇幅が大きい分、固定期間明けの金利は大きくアップする傾向があります

その他にも、当初固定金利の場合、固定期間終了後に適用される変動金利は、通常の変動金利とは異なるもの。急激に金利が上昇し、返済額が大幅に増えた場合に適用される、「5年ルール」や「125%ルール」といった緩和措置は適用されません
そのため、例えば、固定期間終了のタイミングで、適用金利が大幅に上昇していた場合、毎月の返済負担が大きく増える可能性も。当初固定金利を利用する際は、この点にも注意が必要です。

Memo5年ルール、125%ルールとは?

住宅ローンの変動金利には、金利上昇による急激な返済額の増加を避けるための緩和措置として、「5年ルール」「125%ルール」といったものが設けられています。
(※ただし、当初固定金利の固定期間終了後に切り替わる変動金利の場合は、適用されません。)

  • 5年ルール
    金利が上昇した場合でも、返済開始から当初5年間は、毎月の返済額を一定に保つ制度。
  • 125%ルール
    金利上昇に伴い、毎月の返済額が増えた場合でも、増額の幅をそれまでの1.25倍までとする制度。
    例:毎月の返済額が8万円だった場合、毎月の返済額は最高でも10万円(※8万円×1.25)

全期間固定金利と当初固定金利の違い

全期間固定金利と当初固定金利の主な違いは、「固定される期間」と「適用金利」。

全期間固定金利の場合、金利の固定される期間が、住宅ローン返済期間中ずっと変わりませんが、当初固定金利の場合、金利が固定されるのは、借入開始から一定期間です。
また、全期間固定金利と当初固定金利を比較すると、全期間固定金利の方が、適用金利が高めに設定されていますが、当初固定金利は固定期間明けの金利上昇幅が大きくなります。(※当初固定金利の場合、固定期間中の優遇金利幅が大きいため、その分、金利が低くなります)
住宅ローンを固定金利で組む際は、「全期間固定金利」と「当初固定金利」の違いをしっかりと把握し、自分に合った金利タイプを選びましょう。

全期間固定金利と当初固定金利を比較
全期間固定金利 当初固定金利
固定期間 全期間
(住宅ローン返済期間中ずっと)
借入開始から一定期間
※固定期間終了後は、変動金利が適用(金融期間によっては、再度固定期間を利用することも可)
適用金利 高い 低い
※固定期間が終了するタイミングで金利を見直し。この時の金利優遇幅が小さいため、金利が大きくアップする可能性がある

全期間固定金利とフラット35の違い住宅ローンの全期間固定金利を比較!おすすめの商品は?メリットやデメリットも解説

全期間固定金利の住宅ローンの一つに「フラット35」があります。本チャプターでは、全期間固定金利とフラット35の違いについて見ていきましょう。

フラット35とは?

フラット35とは、住宅金融支援機構が民間の金融機関と提携し、販売する長期固定型住宅ローンのこと。全期間固定金利のため、住宅ローン返済期間中の適用金利は一定です
ちなみに、商品の内容や利用条件等は、住宅金融支援機構が定めた基準に則っているため、金利や事務手数料、付帯サービス以外は、どの金融機関から借りても同じ。

全期間固定金利とフラット35の違い

全期間固定金利とフラット35の主な違いは、「提供元」「団信への加入」「審査の難易度」の3点。

全期間固定金利が民間の金融機関が提供する住宅ローンであるのに対し、フラット35は、住宅金融支援機構と民間の金融機関が提携し、販売しています。
また、全期間固定金利の住宅ローンは、団信(団体信用生命保険)への加入が必須となっていますが、フラット35の場合、団信への加入が必須ではありません
さらに、審査の難易度を比較すると、全期間固定金利の方が、金融機関によって審査基準が異なり、難易度は高め。一方、フラット35の場合、審査条件が明確に提示されており、条件を満たしていれば、住宅ローンを組むことが可能です

  • フラット35の審査条件
  • 申し込み時の年齢が70歳未満の方、最終返済時80歳未満の方(親子リレー返済を利用する場合は、70歳以上の方の申し込みも可)
  • 日本国籍または永住許可を有する方
  • 年収に占めるすべての借り入れの年間返済額(本件融資を含む)の割合(=総返済負担率)が下記基準を満たしている方
    ・年収400万円未満の場合年間返済額が年収に占める割合:30%以下
    ・年収400万円以上の場合年間返済額が年収に占める割合:35%以下
全期間固定金利とフラット35を比較
全期間固定金利 フラット35
提供元 民間の金融期間 住宅金融支援機構+民間の金融期間
団信への加入 必須 任意
※団信に加入しない場合、適用金利は、表示金利-0.2%
審査の難易度 難しい
※金融機関によって条件が異なる
簡単
※審査条件が明確に示されており、条件を満たしていれば、審査に通過できる

住宅ローンの全期間固定金利を比較住宅ローンの全期間固定金利を比較!おすすめの商品は?メリットやデメリットも解説

本チャプターでは、全期間固定金利で組むことができるおすすめの住宅ローンを比較していきます。全期間固定金利での借り入れを検討している方は、各住宅ローンの特徴をチェックし、自分に合ったものを選びましょう。

ARUHI フラット35

ARUHI フラット35

住宅ローン金利 ※2021年3月
  • 21-31年固定1.35
  • 融資比率9割以下の場合
  • 団信ありの場合。団信に加入しない場合は表示金利-0.2%
取り扱い事務手数料 借り入れ金額の2.20%(税込)
  • Webからの新規借り入れで、取り扱い事務手数料が借り入れ金額の1.10%(税込)に優遇
保証料 無料
一部繰り上げ返済手数料
  • 住宅金融支援機構「住・My Note」利用の場合:無料
    ※10万円以上
  • 電話の場合:無料
    ※100万円以上
ARUHIフラット35の特徴 10年連続(2010~2019年度 ※2020年3月時点)フラット35の取り扱い件数第1位を獲得しているARUHI(旧SBIモーゲージ)の長期固定金利型住宅ローン
ARUHIフラット35では、業界最低水準の住宅ローン金利を実現。他の全期間固定金利住宅ローンと比較し、有利な条件で組むことができる。
また、Webからの申し込みで、事務手数料が借入金額の1.1%(税込)(※通常は借入金額の2.2%(税込))に優遇され、住宅ローンの借り入れにかかる諸費用を抑えられる点もチェックしておきたい。
事前審査は最短当日・本審査は最短3営業日に審査結果がわかり、スピード審査に対応している点も魅力。
その他にも、全国に150以上(※2020年3月時点)の実店舗を展開し、必要に応じて対面で住宅ローンに関する相談ができるので、全期間固定金利で組める住宅ローンにフラット35を検討する際、ARUHIは有力な選択肢の一つといえるだろう。

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住信SBIネット銀行 住宅ローン

住信SBIネット銀行 住宅ローン

住宅ローン金利 ※2021年3月
  • 35年1.59
  • 当初引き下げプラン
取り扱い事務手数料 借り入れ金額の2.20%(税込)
保証料 無料
一部繰り上げ返済手数料 無料
住信SBIネット銀行 住宅ローンの特徴 数ある金融機関のなかでも、トップクラスの実績と、利用者からの高い満足度を誇る「住信SBIネット銀行」の住宅ローン。価格.comが実施する「住宅ローン 部門別 人気ランキング」(2020年上半期)において、第1位を獲得している。
住信SBIネット銀行では、最長35年の当初固定金利プラン(※当初引き下げプラン)を提供。例えば、35年で住宅ローンを組む際に、「固定35年:当初引き下げプラン」を利用すれば、全期間が特約期間となり、有利な金利で住宅ローンを借り入れることができる
また、団信に加え、すべての病気やけがを補償する「全疾病保障」が無料付帯し、保障が充実している点も魅力。
「Web契約手続きサービス」を利用してWebから申し込み・契約を行うと、収入印紙代が不要になるほか、申し込みから融資実行まで来店不要で手続きが完結する点もチェックしておきたい。

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ソニー銀行 住宅ローン

ソニー銀行 住宅ローン

住宅ローン金利 ※2021年3月
  • 20年超1.569
  • 住宅ローン/自己資金10%以上の場合
取り扱い事務手数料 44,000円(税込)
  • 住宅ローンの場合。変動セレクト住宅ローン、固定セレクト住宅ローン選択時は、借り入れ金額の2.2%(税込)。
保証料 無料
一部繰り上げ返済手数料 無料
ソニー銀行 住宅ローンの特徴 ソニーフィナンシャルグループの中核企業として、幅広いサービスを提供するネット専業銀行大手「ソニー銀行」が提供する住宅ローン。オリコンが実施する顧客満足度調査において、10年連続(※2011年~2020年)で第1位を獲得している
ソニー銀行では、最長20年1か月以上の全期間、適用金利が固定される「固定金利(住宅ローン):20年超」を提供。全期間固定金利で住宅ローンを組むことができる。
また、「固定金利(住宅ローン)」のタイプを選択した場合、取り扱い手数料は一律44,000円(税込)。他の住宅ローンと比較し、諸費用を抑えられる点もチェックしておきたい。
さらに、AIを活用した自動審査システムを導入、申し込みから最短60分で仮審査の結果が確認できるほか、本審査後は電子契約となるため、郵送不要で契約手続きが行える点も魅力。

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まとめ住宅ローンの全期間固定金利を比較!おすすめの商品は?メリットやデメリットも解説

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住宅ローンの全期間固定金利について解説した今回の特集はいかがでしたでしょうか。
全期間固定金利で住宅ローンを組むと、借入時に毎月の返済額と総返済額が確定するため、返済計画が立てやすく、金利の変動を気にすることなく、住宅ローンの返済を行うことが可能です

ただ、他の金利タイプと同様に、全期間固定金利にもメリットとデメリットが存在します。全期間固定金利で住宅ローンを組む際は、メリットだけではなく、デメリットについてもしっかりと把握しておくことが大切です。また、当初固定金利をはじめ、他の金利タイプとの違いをチェックし、自分に合った借り入れ方法かどうかを確認するのも重要なポイント

全期間固定金利で住宅ローンの借り入れを検討している方は、本特集を参考に、全期間固定金利のメリット・デメリットや、おすすめの金融機関について確認し、住宅ローンを選ぶ際に役立てましょう。

著者 溝口 麻衣

著者 溝口 麻衣

Hayakawa所属のチーフライター兼編集者。住宅ローンの全期間固定金利に関する調査と記事執筆を担当。
わかりやすく、ちょっとした気付きのある記事を目指し、日々原稿を執筆している。