住宅ローン金利動向2016年4月の住宅ローン金利動向

2016年4月の住宅ローン金利動向住宅ローン金利動向

住宅ローン金利の動向

2016年4月の住宅ローン金利は、日銀によるマイナス金利の影響が落ち着き、金融機関にとって対応が大きく分かれました。大手都銀は最も利用者が多いボリュームゾーンの10年固定金利を若干ながら引き上げ、一部のネット銀行は中期から長期の金利を中心に住宅ローン金利引き下げています。2016年3月の住宅ローン金利動向で、足元の金利が反発しており、2016年4月には住宅ローン金利が上昇する可能性がある旨をお伝えしましたが、一部でその予想が現実になったと言えるでしょう。今後の住宅ローン金利に関しても乱高下する可能性が高い(むしろ金利は上がる可能性のほうが高いと思われます)ため、住宅ローンの新規借り入れ、借り換えを検討している方は、金利動向に注意が必要です。特に大手金融機関は、マイナス金利の影響を利用者に転嫁する方向に動いており、様々な手数料を引き上げています。住宅ローン金利に関しても例外ではなく、今後大きく金利を下げる可能性は低いでしょう。

各社の住宅ローン金利動向

それでは次に各社の住宅ローンの金利動向をチェックしていきます。住宅ローン比較が実施しているユーザーの満足度調査で、2016年4月も総合1位を獲得した住信SBIネット銀行は、金利を積極的に引き下げており、2年、3年、5年の固定金利特約型に加え、10年、20年、30年といった中長期の固定金利も引き下げました。この金利引き下げによって、さらに他の住宅ローンと比較しても優位性のある金利水準でサービスを提供しています。また、住信SBIネット銀行と共に利用者から高い評価を受けている新生銀行は、短期金利に関しては据え置きましたが、キャンペーン金利が終了し、見かけの金利は他の住宅ローンよりも高く見えてしまう傾向があります。ただし新生銀行は事務手数料が安いという大きなメリットがあるため、他の住宅ローンと比較する際は、総返済額で考えましょう。

次に利便性の高さと変動金利・固定金利の低さから高い評価を獲得しているソニー銀行は、今月は変動金利、短期固定、中長期固定共に先月大きく引き下げた影響を受け、一部で金利が反発しています。また、ソニー銀行は、自己資金が10%以上ある新規借り入れるユーザーに対して金利を優遇するサービスを、2016年4月も継続しているので、住宅ローンの新規の借り入れで、自己資金を物件価格の10%以上用意できる方は要チェックです。

また先月に引き続き、変動金利型の住宅ローンでランキング1位をキープしたじぶん銀行にも注目です。じぶん銀行は2016年2月に変動金利型の住宅ローン金利を大幅に引き下げ、数ある住宅ローンの中でもトップクラスの低金利を実現。2016年4月も0.5%を下回る変動金利を提示しており、変動金利を検討している方はじぶん銀行を検討対象に加えることをおすすめします。またじぶん銀行は、他の住宅ローンと比較しても団信が充実。がん50%保障団信を無料付帯させることができる点は大きな魅力になっており、スマホ経由で1円から繰上返済できる利便性の高さも利用者から高く評価されていました。

最後に日本を代表する銀行「メガバンク」の住宅ローン金利の動向を見ていきます。メガバンクのみならず、日本全体の住宅ローン金利の指標となっている三菱東京UFJ銀行は、変動金利は据え置きましたが、5年固定および、住宅ローン利用者の中でもっとも利用者が多い10年固定金利を引き上げました。三菱東京UFJ銀行に次ぐ人気を誇る三井住友銀行も、同様に10年固定金利と35年固定の金利を引き上げました。日銀によるマイナス金利導入後、メガバンクが初めて住宅ローン金利を引き上げたことを考えると、マイナス金利の影響は既に落ち着いたと言っても良いでしょう。

2016年1月29日に実施された日銀の金融政策決定会合によるマイナス金利導入は、大きな衝撃を与え、住宅ローン金利にも大きな影響を与えましたが、2016年4月に一部金利が上昇に転じたことを考えると、今が現在のマイナス金利政策による金利の下限であり、現状の政策で住宅ローン金利のさらなる低下を望むのは難しいでしょう。実際に金融機関の住宅ローンの申し込み状況を見ても、2016年3月後半から落ち着きを取り戻しつつあり、住宅ローン審査に1カ月以上かかるということも少なくなりそうです。住宅ローン金利の低下は住宅の需要を喚起しますが、住宅需要が必要以上に盛り上がると、今度は住宅メーカーが住宅の値上げに動き、結果的に住宅ローン金利低下によるメリットが相殺されてしまいます。現在、住宅の購入を検討している方は住宅価格の値上がりに注意しましょう。一方で住宅ローンの借り換えを検討している方にとって、住宅ローン金利の低下は大きなメリットです。金利が最下限にある今は住宅ローンの借り換えを検討する最大のチャンスと言っても良いでしょう。