住宅ローン金利動向2016年5月の住宅ローン金利動向

2016年5月の住宅ローン金利動向住宅ローン金利動向

住宅ローン金利の動向

2016年5月の住宅ローン金利は、先月は落ち着いていた日銀によるマイナス金利の効果が徐々に表れはじめており、中長期の金利が緩やかに低下。金融機関によって一部判断は分かれましたが、金利はわずかですが低下しました。ちなみに長期住宅ローンの代表とされるフラット35に関しては過去最低金利を更新。これはまさにマイナス金利の効果と言って良いでしょう。金利に関しては安定的に推移していますが、株式市場や為替市場に目を移すと、相場は乱高下しており、国債市場がこのまま平穏を保てるかどうかは専門家の間でも意見が分かれています。現在の国債価格は異常と言って良い程、高騰し、金利が抑えられている状況ですが、この国債が売られるような事態になると、金利が上昇するため、住宅ローン金利も急上昇する可能性があります。過去の住宅ローン金利と比較すると、現在が歴史的な低金利であることは疑いようのない事実です。住宅購入を検討しており、住宅ローンの利用を検討している方はもちろんですが、住宅ローンの借り換えを検討している方にとって、金利が下がり切っている今が良いタイミングであることは間違いありません。

各社の住宅ローン金利動向

それでは次に各社の住宅ローンの金利動向をチェックしていきます。住宅ローン比較が実施しているユーザーの満足度調査で、2016年5月も総合1位をキープした住信SBIネット銀行は、変動金利含む短期金利と中期金利を据え置き、10年、20年ものの金利に関しては先月大きく引き下げた影響から、今月はわずかながら引き上げました。変更後の金利を見ると、今月も他の住宅ローンと比較しても優位性のある金利水準でサービスを提供しています。次に住信SBIネット銀行と共に利用者から高い評価を受けている新生銀行の動向をチェックします。新生銀行は他の金融機関と比較すると、金利引き下げに慎重であることが多いですが、今月に関しては7年、10年、15年といった、利用者が多い金利帯の引き下げを行いました。また現在、事務手数料が無料になる特別キャンペーンを実施しており、総返済額で考えると、かなりお得に借り入れ(借り換え)できる住宅ローンの1つでしょう。

次に利便性の高さと変動金利・固定金利の低さから高い評価を獲得しているソニー銀行は、今月はほぼ全ての金利を据え置き、30年を超える長期住宅ローンの金利のみ引き下げました。また、ソニー銀行は、自己資金が10%以上ある新規借り入れるユーザーに対して金利を優遇するサービスを、2016年5月も継続しているので、住宅ローンの新規の借り入れで、自己資金を物件価格の10%以上用意できる方は要チェックです。

次に変動金利型の住宅ローンに目を向けると、他と比較しても魅力ある金利水準でサービスを提供しているじぶん銀行に注目です。じぶん銀行は2016年2月に変動金利型の住宅ローン金利を大幅に引き下げ、数ある住宅ローンの中でもトップクラスの低金利を実現。2016年5月も0.5%を下回る変動金利。住宅ローンの借り入れ(借り換え)に変動金利の利用を検討している方は、じぶん銀行も検討対象に加えることをおすすめします。またじぶん銀行は、他の住宅ローンと比較しても団信が充実。なかでもがん50%保障団信を無料付帯させることができる点は、専門家からも高く評価されています。その他にもスマホ経由で1円から繰上返済できる利便性の高さも特筆すべき魅力です。

最後に日本を代表する銀行「メガバンク」の住宅ローン金利の動向を見ていきます。メガバンクのみならず、日本全体の住宅ローン金利の指標となっている三菱東京UFJ銀行は、30年を超える長期住宅ローンを引き下げる一方で、他の金利帯に関しては据え置きました。三菱東京UFJ銀行に次ぐ人気を誇る三井住友銀行も、同様の対応をしており、35年を超える住宅ローン金利を引き下げる一方で、他の金利帯については据え置きました。

2016年4月に金利が上昇した反動もあり、2016年5月は金利が安定的に推移し、結果として各社の住宅ローン金利をわずかながらに引き下げる効果を産みました。今後の住宅ローン金利の動向を左右するのは、やはり日銀の動向です。日銀は理論上はまだマイナス金利を引き下げる余地があると公言していますが、その金利にも限界があります。例えば0.25%金利が引き下げられたとして、住宅ローン金利への影響は0.1%前後に留まると考えられることから、万一日銀が理論上の限界値までマイナス金利を引き下げた場合も、金利は下がってあと0.3%程度になるはずです。つまり、ここから住宅ローン金利がさらに下がったとしても、その金利低下は限定的であり、住宅ローンの借り入れや借り換えを待つほどの効果はないと考えられます。住宅のような大きな買い物は買いたいと決断した時が買い時であり、借り換えたいと判断したタイミングが借り換え時です。不確定な未来を恐れるより、自分の力を信じ、未来を信じ、無理のない返済計画を立てることが、住宅ローンを利用する方に求められる資質と言えるでしょう。