住宅ローン金利動向2016年6月の住宅ローン金利動向

2016年6月の住宅ローン金利動向住宅ローン金利動向

住宅ローン金利の動向

2016年6月の住宅ローン金利は、各社の対応がわかれました。ネット銀行や大手都銀は金利が安定的に推移した結果を反映し、多くが金利を引き下げましたが、長期固定型住宅ローン商品の代表格「フラット35」に関しては、前月に過去最低金利を更新した反動もあり、金利が若干上昇。またりそな銀行やじぶん銀行といった金利の引き下げに積極的に動いていた銀行の住宅ローン金利も、一部の期間で上昇しています。2016年6月1日に安部首相が消費税の増税延期を発表しました。この発表は短期的には景気を下支えする効果があると考えられますが、長い目で見ると日本の財政再建が遅れ、金利の上昇につながる可能性もあり、予断を許しません。住宅ローン金利のベンチマークとなる、日本国債の金利動向には今後も注意が必要が必要になるでしょう。その一方で2016年5月に歴史的な低金利を記録した流れを引き継ぎ、2016年6月も一部の住宅ローン金利がさらに低下しており、特に住宅ローンの借り換えを検討している方にとって、今月が絶好のタイミングであることは間違いありません。

各社の住宅ローン金利動向

それでは次に各社の住宅ローンの金利動向をチェックしていきます。住宅ローン比較が実施しているユーザーの満足度調査で、2016年6月も総合1位をキープした住信SBIネット銀行は、2年、3年といった短期金利を据え置く一方で、5年、10年、20年、30年と中長期の住宅ローン金利を引き下げました。変更後の金利を見ると、変動金利、固定金利ともに他の住宅ローンと比較しても優位性のある金利水準でサービスを提供しています。次に住信SBIネット銀行と共に利用者から高い評価を受けている新生銀行の金利動向をチェックします。新生銀行は他の金融機関と比較すると、金利引き下げに慎重であることが多いですが、前月に引き続き2016年6月もほぼすべての期間の住宅ローン金利を引き下げました。また現在、事務手数料が無料になる特別キャンペーンを実施しており、総返済額で考えると、かなりお得に借り入れ(借り換え)できる住宅ローンの1つであることは間違いありません。

変動金利・固定金利の低さと、月中に翌月の住宅ローン金利がわかる利便性の高さが利用者から支持されているソニー銀行は、今月30年ものの金利を引き下げた以外、ほぼ全ての金利を据え置きました。また、ソニー銀行は、自己資金が10%以上ある新規借り入れるユーザーに対して金利を優遇するサービスを、2016年6月も継続しているので、住宅ローンの新規の借り入れで、自己資金を物件価格の10%以上用意できる方はより有利な条件での借り入れ・借り換えが可能です。

次に変動金利型の住宅ローンに目を向けると、他と比較しても魅力ある金利水準でサービスを提供しているじぶん銀行に注目です。じぶん銀行は2016年2月に変動金利型の住宅ローン金利を大幅に引き下げ、数ある住宅ローンの中でもトップクラスの低金利を実現。2016年6月は固定金利を引き上げたものの、変動金利に関しては引き続き0.5%を下回る水準を実現。住宅ローンの借り入れ(借り換え)に変動金利の利用を検討している方は、じぶん銀行も検討対象に加えることをおすすめします。またじぶん銀行は、他の住宅ローンと比較しても団信が充実。なかでもがん50%保障団信を無料付帯させることができる点は、専門家からも高く評価されており、大きなアドバンテージと言えるでしょう。その他にもスマホ経由で1円から繰上返済できる利便性の高さも特筆すべき魅力です。

最後に日本を代表する銀行「メガバンク」の住宅ローン金利の動向を見ていきます。メガバンクのみならず、日本全体の住宅ローン金利の指標となっている三菱東京UFJ銀行は、住宅ローン利用者が最も多い10年固定金利特約型の金利を引き下げました。三菱東京UFJ銀行に次ぐ人気を誇る三井住友銀行も、同様の対応をしており、10年ものの金利を引き下げています。さらに三井住友銀行は30年および35年ものの金利に関しても引き下げ、他の金利帯については据え置きました。

2016年5月に多くの金融機関の住宅ローン金利が、過去最低を更新しましたが、6月もその流れは継続しており、一部ネット銀行と都銀の住宅ローン金利はさらに低下しています。その一方で政府系金融機関の住宅金融支援機構と民間金融機関が提携し、販売する長期固定型住宅ローン「フラット35」の金利は反転しており、今後の金利動向の不安要素となっています。また、今月もしくは来月には米国が利上げする可能性があり、過去のデータを見ると米国の利上げに引きずられ、日本の金利も若干上昇する可能性がありそうです。毎月のように金利がわずかながら低下していますが、ここから住宅ローン金利がさらに大幅に下がる可能性はほぼありません。もし来月も金利が下がったとしても、その金利低下は限定的であり、住宅ローンの借り入れや借り換えを待つほどの効果はないはずです。住宅のような大きな買い物は、買いたいと決断した時が買い時であり、借り換えたいと判断したタイミングが借り換え時です。現在住宅の購入や住宅ローンの借り換えを検討している方は、さらに金利が下がるかもしれないという期待から判断を遅らせるより、無理のない返済計画を立て、住宅ローンの借り入れや借り換えを検討したほうが得策と言えるでしょう。