住宅ローン金利動向2016年8月の住宅ローン金利動向

2016年8月の住宅ローン金利動向住宅ローン金利動向

住宅ローン金利の動向

2016年8月の住宅ローン金利は、金利の指標となる7月の国債の金利が短期・中期・長期のほぼ全てで一時過去最低水準を更新したことを受け、一部の金融機関が金利を引き下げました。この背景には7月末に予定されていた日銀による金政策決定会合で、さらなる追加緩和が実施され、マイナス金利がさらに拡大すると予想されていたことも大きな要因となっています。実際のところ、日銀の金融政策決定会合ではマイナス金利の拡大は実施されず、追加緩和に関しても市場の評価が分かれる内容となっており、足元では国債金利が急反発。最も代表的な金利の指標と言われている10年物国債の金利は6月中旬の水準まで一時上昇しました。これは一時的なものなのか、それとも金利が底をうち、上昇する局面が来たのか、判断は分かれますが、住宅ローン比較.jp編集部では、長期金利の低下は底を打ったと考えており、今後は住宅ローン金利が緩やかに上昇していく可能性が高いと考えています。住宅ローンの借り入れ、借り換えを検討している方は、今が大きなチャンスであることに変わりはありません。住宅ローン金利が上昇することを考えるのであれば、今後は変動や短期だけではなく、中期や長期固定型の住宅ローンも視野に入れて検討していきましょう。

各社の住宅ローン金利動向

それでは次に各社の住宅ローンの金利動向をチェックしていきます。住宅ローン比較が実施しているユーザーの満足度調査で、2016年8月も不動の総合1位をキープした住信SBIネット銀行は、大幅に金利を引き下げた2016年6月に対して、7月は金利を据え置き、8月に関しても最もボリュームがあるゾーンの10年固定の金利を引き下げた以外、全ての金利を据え置きました。ただし、他の住宅ローンと比較すると、相対的に有利な金利状況であることに変わりはなく、利用者からの高い評価にも変化はありません。次に住信SBIネット銀行と共に利用者から高い評価を受けている新生銀行ですが、2016年8月に関しては全ての金利を据え置きました。その一方で全ての金利帯で住宅ローン金利を引き下げる金利優遇キャンペーンを継続していることから、有利な状況で住宅ローンを借り入れ、借り換えできる状況は前月から変わっていません。

次に変動金利・固定金利の低さと、月中に翌月の住宅ローン金利がわかる利便性の高さが利用者から支持されているソニー銀行ですが、こちらも今月は金利を据え置いています。一方で、ソニー銀行は、自己資金が10%以上ある新規借り入れるユーザーに対して金利を優遇するサービスを、2016年8月も継続しており、住宅ローンの新規の借り入れで、自己資金を物件価格の10%以上用意できる方は、より有利な条件での借り入れが可能です。ここまで住宅ローン比較で最も人気の高い3行の状況を見ていきましたが、ほぼすべての金利帯で3行が金利を据え置くという状況はここ数年で初めて。この状況を見ると、住宅ローンの金利面での競争は厳しくなっていると言えるのかもしれません。今月は変動金利と短期金利を据え置く一方で、10年を超える中期金利及び、30年を超える長期金利を引き下げています。

次にここ最近注目度が急上昇している住宅ローンの金利動向をチェックしていきます。他の住宅ローンと比較しても魅力ある金利水準でサービスを提供しているじぶん銀行は、2016年2月に変動金利型の住宅ローン金利を大幅に引き下げて以降、数ある住宅ローンの中でもトップクラスの低金利を継続。2016年8月も変動金利は据え置いたものの、固定金利に関しては2年、3年、10年、15年、20年、30年と短期、中期、長期の全ての金利を引き下げており、特に10年物の住宅ローン金利は他と比較しても優位性があります。また、変動金利に関しても引き続き0.5%を下回る水準を実現。住宅ローンの借り入れ(借り換え)に変動金利もしくは固定金利10年の利用を検討している方は、じぶん銀行も検討対象として加えると良いでしょう。特にじぶん銀行は、がん団信に強みがあり、なかでも万一がんになった場合、住宅ローンの返済額が半額に圧縮される、がん50%保障団信を費用負担なしで付帯できる点は、他の住宅ローンにはない大きなアドバンテージと言えるでしょう。その他にもスマホ経由で1円から繰上返済できる利便性の高さも特筆すべき魅力の一つです。

最後に日本を代表する銀行「メガバンク」の住宅ローン金利の動向を見ていきます。メガバンクのみならず、日本全体の住宅ローン金利の指標となっている三菱東京UFJ銀行は、変動金利は据え置きましたが、5年固定、10年固定、30年固定金利を引き下げています。三菱東京UFJ銀行に次ぐ人気を誇る三井住友銀行は、今月もボリュームゾーンである10年ものの住宅ローン金利を引き下げており、10年固定であれば、他のメガバンクはもちろん、ネット銀行と比較してもそん色ない水準で借り入れ(借り換え)ることができます。

2016年8月の住宅ローン金利の動向を総括すると、人気の高い住宅ローンの多くが金利を据え置く一方で、これらの住宅ローンに次ぐ人気を誇る住宅ローンが金利を引き下げるという対照的な動きが見られました。ちなみに長期固定住宅ローンの代名詞である、フラット35は先月に引き続き、1%を切る金利水準でサービスを提供しています。
足元の金利動向を見ると長期金利は反発傾向にあり、少し気が早いですが、2016年9月度の住宅ローン金利は反発する可能性が高いと言えるでしょう。何度もこのコーナーでも申し上げていますが、これだけの低金利は異常といってよい状況であり、終わりなく金利が低下し続けるという事はありまえん。この金利がいつ金利が反転してもおかしくないということ、それが来月かもしれないということを、我々は認識しておく必要があります。住宅ローン比較.jp編集部は先月、2016年7月もしくは8月が金利の底であると考えている旨、お伝えしましたが、この予想に変更はありません。そういう意味では2016年8月は住宅ローンの借り入れ、借り換えを検討する上で絶好のタイミングと言えるでしょう。現在住宅の購入や住宅ローンの借り換えを検討している方は、さらに金利が下がるかもしれないという期待から判断を遅らせるよりも、返済計画をきちんと立て、住宅ローンの借り入れや借り換えを検討すべき時期に差し掛かっていると我々は考えます。各社の住宅ローンを比較、検討し、良い決断ができるよう、編集部一同願っています。