住宅ローン金利動向2017年2月の住宅ローン金利動向

2017年2月の住宅ローン金利動向住宅ローン金利動向

住宅ローン金利の動向

2017年2月の住宅ローン金利は、世界中の金利に影響を与える米国債が小幅ながら反落した影響を受け、日本国債も長期金利が若干低下、一部金融機関が長期固定を中心に住宅ローン金利を引き下げています。ここ数か月が上向きだったことを考えると、住宅購入もしくは借り換えを検討している方にとって、2月は良い月と言えるでしょう。ちなみに足元の金利動向を見ると、決して良くないニュースもあります。それは2017年2月2日に長期金利に最も大きな影響を与える日本国債10年もの金利が1年ぶりに0.1%を突破。このまま推移すると2017年3月の金利上昇は避けられないでしょう。また2月3日には米国の金利動向を左右する雇用統計の発表があります。この結果次第で米国の長期金利は大きく左右され、日本も当然影響を受けることになります。2017年2月の金利が変わることはありませんが、来月以降に借り入れを検討している方にとって、大きなニュースになりそうです。
金利動向が不安定な時期に住宅ローンの借り入れ、借り換えを検討するのであれば、返済額を固定できる中期固定及び長期固定型の住宅ローンの人気が高まる傾向があります。先月の金利動向でも解説しましたが、住宅ローン比較 編集部としては、中長期で金利を固定する選択を推奨しつつ、現時点で最も金利が低い3年~5年程度の住宅ローンを一旦借り入れ、2年程度経過したタイミングで、金利のスイッチもしくは他行への借り換え含め、検討する方法がおすすめです。
住宅購入を検討している方にとって、物件価格も重要ですが、たとえ物件価格が少し安くなったとしても、住宅ローン金利が上がってしまうと総返済額で上回る可能性があることを忘れてはいけません。住宅購入を検討する際は、総返済額(月々の返済計画に無理がないか)で考える習慣をつけましょう。また住宅ローンの借り換えを検討している方は、金利が反落した2017年2月はチャンスといっても良いでしょう。来月以降、また金利が上がる可能性があることを考えると早めの手続きがおすすめです。

各社の住宅ローン金利動向

それでは次に各社の住宅ローンの金利動向をチェックしていきます。住宅ローン比較が実施しているユーザーの満足度調査で、2017年2月も1位にランクインした住信SBIネット銀行は、20年固定金利が若干上昇したものの、残る金利に関しては全て据え置きました。次に見かけの金利は高いものの、諸費用が安く、総返済額で見ると魅力がある新生銀行の金利動向を見ていきます。新生銀行も、住信SBIネット銀行と全く同じで、20年固定金利を若干引き上げましたが、その他の金利に関しては全て据え置いています。さらに全金利タイプの金利を0.15%引き下げるキャンペーンを延長。このキャンペーンを利用することで、どの金利帯でも有利な条件で借り入れ(借り換え)できるので、新生銀行の利用を検討されている方にとって、好条件で住宅ローンを利用できるチャンスと言えるでしょう。

次に変動金利・固定金利の低さと、月中に翌月の住宅ローン金利がわかる利便性の高さが魅力のソニー銀行の動向を見ていきます。ソニー銀行の2017年2月の住宅ローン金利は、変動金利は据え置きましたが、3年、5年、10年、30年と、ほぼ全ての金利帯の固定金利を引き下げました。2017年1月の住宅ローン金利を引き上げた対応と比較すると、対照的な動きと言って良いでしょう。またソニー銀行は、自己資金が10%以上あり、新規借り入れを希望するユーザーに対して、金利を優遇するサービスを2017年1月も継続。住宅ローンの新規の借り入れで、自己資金を物件価格の10%以上用意できる方は、より有利な条件での借り入れが可能です。
ここまでは住宅ローン比較が掲載している数ある住宅ローンの中でも、長くランキングに掲載されている人気を誇る金融機関3行の状況を見ていきました。次は昨年中盤から後半にかけて人気が急上昇し、ランキングの上位に食い込んできたじぶん銀行の金利動向をチェックしていきます。じぶん銀行の住宅ローンの提供開始は、2015年からと新しいものの、短期金利を中心に他の住宅ローンと比較しても魅力ある金利水準と団信の提供で高い評価を獲得。大きな注目を集めています。2017年2月の金利を見ると、変動金利は0.5%以下での提供を継続。その他の金利に関しては、2年、3年、5年、10年、15年、20年、30年と短期、中期、長期と全ての金利帯の住宅ローン金利を引き下げました。これは前月と比較すると、ソニー銀行同様、対照的な動きです。この金利低下で、特に短期及び中期での住宅ローンの借り入れ(借り換え)を検討している方であれば、今月もじぶん銀行は有力な選択肢になるでしょう。ちなみにじぶん銀行は、多彩な団信に他の住宅ローンにはない強みがあり、なかでも万一がんになった場合、住宅ローンの返済額が半額に圧縮される「がん50%保障団信」を費用負担なしで付帯することができる点は、特筆すべき特徴の一つです。この団信は他の金融機関にはないじぶん銀行独自のサービスで、他と住宅ローンとサービスを比較する上で、大きなアドバンテージになっています。その他にもスマホ経由で1円から手数料無料で繰上返済できる利便性の高さも、不安定な金利動向に対抗する手段の一つと言えそうです。

最後に日本を代表する銀行「メガバンク」の住宅ローン金利の動向を見ていきます。メガバンクのみならず、日本全体の住宅ローン金利の指標となっている三菱東京UFJ銀行は、変動金利、3年、5年といった短期金利を据え置く一方で、10年固定及び30年固定といった中長期金利を引き下げました。三菱東京UFJ銀行に次ぐ人気を誇る三井住友銀行は変動金利を据え置く一方で、ボリュームゾーンである10年固定を引き下げ、35年固定に関しても金利を引き下げています。

2017年2月の住宅ローン金利の動向を総括すると、一部金利を据え置いたところはあったものの、中長期を中心に若干金利が低下したと言って良いでしょう。2017年1月も日銀は金利政策を据え置いたことから、この変動は世界経済(特に米国の金利)の動向に左右された結果と言えます。
2017年2月に関しても日銀は政策を据え置く可能性が極めて高く、日本の金利動向(=住宅ローン金利)は、世界経済に大きく左右されることになりそうです。特に注目度が高い米国雇用統計の発表に加え、2017年2月10日にはトランプ大統領と安部首相の会談も予定されています。一部ではトランプ大統領は日銀の量的緩和政策に否定的と言われており、日本に政策変更を促すようなことがあれば、日本の長期金利が急騰する可能性があり、住宅ローン金利に関するリスクも高まりそうです。
住宅ローン比較 編集部では、2017年の住宅ローン金利は、上下を繰り返しながら緩やかに上昇すると予想しています。住宅ローンの利用を検討している方は、世界経済の動向もしっかりチェックし、金利が本格的に上昇する前に賢く住宅ローンを借り入れ(借り換え)ましょう。