住宅ローン金利動向2017年4月の住宅ローン金利動向

2017年4月の住宅ローン金利動向住宅ローン金利動向

住宅ローン金利の動向

2017年4月の住宅ローン金利は、比較的安定した推移となりました。米国が年内に何回利上げするのかに世界経済が敏感になるなかで、住宅ローン金利の目安となる10年もの国債の金利は、レンジ内で推移。多くの金融機関が住宅ローン金利を据え置く中、メガバンクは住宅ローン金利を引き上げ、一部のネット銀行は住宅ローン金利を引き下げるなど、対照的な動きも見受けられ、高安まちまちといったところです。ちなみに米国の利上げ回数は現在のところ2017年度中に3回と予想されており、順調に利上げが行われれば、米国債の金利は上昇していくでしょう。米国の金利が上昇すると、日本の国債金利も影響を受け、結果的に住宅ローン金利も上昇することから、今後も米国債の金利動向には注意が必要です。
その一方で足元の金利を見るとトランプ政権が本当に景気を引っ張っていけるのかどうか、懐疑的な意見も出てきており、2017年4月4日現在、米国債の金利は急低下しています。このまま一本調子に金利が下がっていくとは思えませんが、金利変動のボラティリティが上がっていることは間違いないでしょう。
住宅ローンの借り入れ状況を見ると、短期金利を反映する変動金利と比較しても、2年、3年固定といった短期固定金利の方が借入金利が低くなっています。これは日銀が国債を大幅に買い入れている歪みの一つであり、住宅ローンを借り入れる側にとっては、この歪みを利用しない手はありません。将来世界経済が停滞し、金利が下がる可能性があると思う方は、変動金利だけでけではなく、短期固定金利を活用するのも選択肢の一つです。住宅ローン比較 編集部は、今後は金利が緩やかに上層していくと予想していることから、中長期の固定金利を推奨する姿勢は変わりません。特に以前に高い金利で借り入れ、当初固定期間が明けのタイミングで金利が大幅に上昇する方は、借り換えを検討する良い機会と言えるでしょう。
これから住宅の購入を検討している方は、物件価格だけではなく、住宅ローンを借り入れた際の返済計画含め検討すると良いでしょう。なぜなら今後物件価格が低下する局面があったとしても、その際、住宅ローン金利が上がってしまうと総返済額では損をしてしまう可能性があるからです。住宅購入を検討する際は、総返済額(月々の返済計画に無理がないか)で考えることが何より大切です。その上で気に入った物件があり、無理なく返済できるのであれば、それが住宅の買い時と言えるでしょう。

各社の住宅ローン金利動向

それでは次に各社の住宅ローンの金利動向をチェックしていきます。住宅ローン比較が実施しているユーザーの満足度調査で、2017年4月も1位をキープした住信SBIネット銀行は、全ての金利を据え置きました。ただキャンペーンが終了した関係で10年当初固定の金利のみ上昇しています。次に見かけの金利は他の住宅ローンと比較すると若干高めですが、諸費用が安く、総返済額で見ると魅力がある新生銀行の金利動向を見ていきます。新生銀行は、15年、20年の固定金利が上昇していますが、他の金利に関しては据え置いています。また4月30日までの期間限定で金利がマイナス0.15%される特別キャンペーンを実施しており、このキャンペーンを利用すると総返済額をかなり圧縮できます。新生銀行の住宅ローンを検討している方にとって、キャンペーンが終わる今月中に申し込んだほうが間違いなくお得です。

次に変動金利・固定金利の低さに加え、月中に翌月の住宅ローン金利がわかる利便性の高さが魅力のソニー銀行の動向を見ていきます。ソニー銀行の2017年4月の住宅ローン金利は、先月上昇した反動もあり、ほぼ全ての金利帯で金利を引き下げています。ソニー銀行は月中に金利を発表することから、今のように金利の変動が激しくなると、他の金融機関とは違う動きになることも少なくありません。2017年4月に関していえば、ソニー銀行の住宅ローン金利には大きな魅力があります。またソニー銀行は、自己資金が10%以上あり、新規借り入れを希望するユーザーに対して、金利を優遇するサービスを2017年1月も継続。住宅ローンの新規の借り入れで、自己資金を物件価格の10%以上用意できる方は、より有利な条件での借り入れが可能です。
ここまでは住宅ローン比較の調査で常に上位にランクインしている定番金融機関の動向を解説しました。ここからは2016年、2017年と評価を高めてきている金融機関の動向です。まずは、2016年中盤から後半にかけて人気が急上昇し、2017年では一部1位にランクインしているじぶん銀行の金利動向をチェックしていきます。じぶん銀行の住宅ローンの提供開始は、2015年からと新しいものの、短期金利を中心に他の住宅ローンと比較しても魅力ある金利水準と団信の提供で高い評価を獲得。大きな注目を集めています。2017年4月の金利を見ると、変動金利は0.5%以下での提供を継続。その他の金利に関しても、3年固定に関しては上昇していますが、15年、20年、30年と中長期の住宅ローン金利を引き下げるなど、全体としてはさらに魅力が増しています。他の住宅ローンと比較すると、やはり変動及び短期・中期での金利帯に強みがあり、住宅ローンの借り入れ(借り換え)を検討している方にとって、じぶん銀行が有力な選択肢の一つになることは間違いありません。ちなみにじぶん銀行は、多彩な団信を用意している点も他の住宅ローンにはない強みであり、なかでも万が一がんになった場合、住宅ローンの返済額が半額に圧縮される「がん50%保障団信」を費用負担なしで付帯することができる点は、特筆すべき特徴の一つです。この団信は他の金融機関にはないじぶん銀行独自のサービスで、他と住宅ローンとサービスを比較する上で、大きなアドバンテージになっています。その他にもスマホ経由で1円から手数料無料で繰上返済できる利便性の高さ、印紙代不要でネットで住宅ローンの契約を結ぶことができる点も、住宅ローンにかかる総額を節約する上で一役買っています。

最後に日本を代表する銀行「メガバンク」の住宅ローン金利の動向を見ていきます。メガバンクのみならず、日本全体の住宅ローン金利の指標となっている三菱東京UFJ銀行は、変動金利及び3年、3年、5年固定金利の適用上限金利を引き下げる一方で、ボリュームゾーンの10年固定金利を引き上げました。三菱東京UFJ銀行に次ぐ人気を誇る三井住友銀行も変動金利や中長期固定金利を据え置く一方で、ボリュームゾーンである10年固定金利を引き上げました。みずほ銀行に関しても同様の動きとなっており、メガバンクが揃ってボリュームゾーンの金利を引き上げたことになります。

2017年4月の住宅ローン金利の動向を総括すると、各社対応がわかれたものの比較的金利変動に関しては落ち着いていた月と言えるでしょう。足元の金利を見ると日本国債の金利はレンジ内での推移となっていますが、米国債の金利が一時急低下するなど、2017年5月の金利動向には注意が必要です。
2017年4月も日銀は政策を据え置くことが予想されますが、一部では今後の国債の購入方針に対して言及があるのではないかという意見も出ています。もし国債購入を減らす明確なアナウンスがある場合は、金利が上昇する可能性もあるでしょう。
住宅ローン比較 編集部では、2017年の住宅ローン金利を、上下を繰り返しながら緩やかに上昇すると予想しており、今はその大きな流れのなかでの小康状態と考えています。もし今後この予想が当るのであれば、住宅ローンの利用を検討している方にとって、今月はチャンスの月と言えるかもしれません。