住宅ローン金利動向2017年9月の住宅ローン金利動向

2017年9月の住宅ローン金利動向住宅ローン金利動向

住宅ローン金利の動向

2017年9月の住宅ローン金利は、一部金融機関が金利を据え置いたものの、多くの金融機関が短期、中期、長期問わず、金利を引き下げています。
その背景には、米国の景気と金利動向と北朝鮮情勢が挙げられます。まず米国の景気動向ですが、各種指標を見る限り米国の景気は堅調に推移していますが、賃金の伸びが緩慢で、早期利上げできる環境ではないというのが市場のコンセンサスです。このような背景から2017年8月の長期金利は一貫して低下しており、これが日本を含む世界の金利が下がる要因になっています。次に北朝鮮情勢についてですが、2017年8月29日に北海道を横切る弾道ミサイルを発射するなど、今月も緊張感の続く状況が続きました。このように国際情勢が緊張すると、基本的にはリスクが低い債券が買われる傾向があります。実際に日本の国債金利の動向を見ても、北朝鮮情勢が緊迫化すると、金利が低下しており、このような状況が続くと、国債がさらに買われるか可能性もあるでしょう。ただし万一にも戦争状態に突入した場合、株、円、債券のすべてが売られるトリプル安となる可能性もあり、北朝鮮情勢は不透明感が大きいというのが正直なところです。
住宅ローン比較 編集部では、2017年9月以降の住宅ローン金利も、不透明感が強く、金利動向には予断を許さないと考えています。ちなみに9月1日に発表があった米国の雇用統計は少し弱い指標が出ていますが、長期金利に関しては逆に上昇するなど、チグハグな動きが見られました。また9月9日には北朝鮮の建国記念日を控えており、さらなる挑発があった場合、大きな金利の動きがあるかもしれません。将来の金利上昇リスクを考えるのであれば、金利が大幅に低下した2017年9月は良いチャンスかもしれません。
一般的に8月は住宅ローンの新規申し込みや借り換えが少なくなる時期と言われていますが、9月に入ると急速に利用者が回復します。新規で物件の購入を検討している方は、検討している物件が売り切れてしまわないよう注意が必要ですし、借り換えを検討されている方は、住宅ローンの申し込みが増え、審査に時間がかかった結果、良い金利条件で借り換えできないリスクに備える必要があります。
前述したように、2017年9月の住宅ローン金利は、8月と比較すると全ての金利帯で大幅位に低下しており、有利な条件で住宅ローンの借り入れ(借り換え)する良いチャンスです。住宅ローン比較が公表している住宅ローンランキングの情報も参考に、ご自身の家庭に最適な住宅ローンを検討してみてはいかがでしょう?

各社の住宅ローン金利動向

それでは次に各社の住宅ローンの金利動向をチェックしていきます。じぶん銀行はじめ、他のネット銀行が付帯サービスを強化しており、近年にはない激戦の中、今月も高い評価を獲得した住信SBIネット銀行の動向です。住信SBIネット銀行は、変動、固定問わず、変動金利及び2年、3年固定金利を据え置いたものの、5年を超える金利帯に関しては全ての金利を引き下げました。また住信SBIネット銀行のみが提供する全疾病保障は引き続きユーザーから高い支持を獲得しており、他の金融機関が提供する住宅ローンと比較しても、トータルで考えると優位性があると言えるでしょう。次に住信SBIネット銀行に迫る評価を獲得している、じぶん銀行の住宅ローンの金利動向をチェックします。じぶん銀行の特徴は変動金利と短期金利の低さと、万が一がんになった場合、住宅ローンの返済が半額免除される50%がん団信を無料付帯させることができる点です。特に50%がん団信は、他と住宅ローンの団信と比較しても、大きな魅力があるサービスと言えるでしょう。その他にもスマホ経由で1円から手数料無料で繰り上げ返済できる利便性の高さ、印紙代不要で住宅ローン契約及び火災保険の契約が完結する仕組みにも注目です。ちなみに住宅ローン変動金利ランキングでは、2017年9月も単独1位を獲得。利用者から最も高い評価を獲得しています。さて2017年9月の金利ですが、変動金利は0.5%を下回る水準に据え置き、当初10年固定金利についても先月と同じ水準に据え置きましたが、2年、3ねん、5年、15年、20年、30年とほぼ全ての期間の住宅ローン金利を引き下げています。変動金利と短期固定が有利というじぶん銀行の住宅ローンの特性は変わりませんが、2017年9月は中期及び長期金利に関しても魅力を増しており、よりユーザーの評価が高まりそうです。

それでは次に、見かけ上の金利は他の住宅ローンと比較すると若干高いものの、事務手数料含む諸費用が安く、初期費用を大幅に抑えることができる点が、利用者に支持されている新生銀行の住宅ローンの金利動向を見ていきます。新生銀行は、2017年9月に関しては、変動金利、短期固定、中期固定、長期固定と全ての金利を据え置きました。ちなみに新生銀行は、2017年9月末までの期間限定で、新規で住宅ローンを利用する方限定で、金利が0.1%優遇されるキャンペーンを継続。新しく住宅を購入し、住宅ローンを利用する方であれば、より有利な条件で住宅ローンを借り入れることができるでしょう。

次に変動金利・固定金利の低さに加え、月中に翌月の住宅ローン金利がわかる利便性の高さが魅力のソニー銀行の動向を見ていきます。ソニー銀行の2017年9月の住宅ローン金利は、変動金利を据え置く一方で、3年、5年、10年、30年他、短期固定、中期固定、長期固定金利を全て引き下げました。2017年8月には全ての金利を引き上げており、今月はその反動と言えるでしょう。このような金利変動は他の金融機関では珍しいのですが、その理由は翌月の金利を前月の中旬までに発表するソニー銀行の独特の金利決定の仕組みに起因しています。ちなみにソニー銀行では、自己資金が10%以上ある新規借り入れユーザーの金利を優遇するサービスを引き続き実施。条件を満たす方であれば、より有利な条件で住宅ローンの借り入れが可能です。
ここまでは住宅ローン比較が実施する各種ランキングで、常に上位にランクインしている人気の住宅ローンの金利動向を解説しました。

それでは最後に日本を代表するメガバンクをピックアップし、住宅ローン金利の動向を見ていきます。まず最初はメガバンクのみならず、日本全体の住宅ローン金利の指標となっている三菱東京UFJ銀行の金利動向です。三菱UFJ銀行 の2017年9月の住宅ローン金利は、変動及び3年固定、5年固定に関しては据え置きましたが、10年、30年といった金利帯に関しては引き下げました。次に三菱UFJ銀行 に次ぐ人気と、住宅ローン貸し出し実績を誇るメガバンク、三井住友銀行の動向です。三井住友銀行も同様に、変動金利のみ据え置き、10年固定、30年固定金利を引き下げており、みずほ銀行に関しても同様の動きを取っていることから、2017年9月もメガバンクの動きが揃った月でした。

2017年9月の住宅ローン金利の動向を総括すると、金融機関によって多少の違いはあるものの、変動、短期固定、中期固定、長期固定と全ての金利帯で低下傾向が見られた月と言えるでしょう。2017年に入り、住宅ローン金利は不安定な動きが続いていましたが、今月はほぼ全ての金融機関が金利を引き下げており、お得に住宅ローンを借り入れたい(借り換えたい)と考えている方にとって、2017年9月は大きなチャンスと言えるかもしれません。
来月以降の住宅ローン金利の展望ですが、2017年9月に関しても、日銀が金融政策を変更する可能性はないでしょう。つまり日銀の動きによって、金利が動くとは考え難く、日本の住宅ローン金利は、今後も米国や欧州の金利動向、また北朝鮮情勢に左右されることになりそうです。ただし、現在日銀が取っているゼロ金利政策の出口議論が出てくると金利が急騰する可能性がある点には注意が必要です。今すぐではないにせよ、それは決して遠い先に起こるということは、頭に入れておく必要があります。
住宅ローン比較 編集部では、2017年9月以降の金利に関しては、上昇する可能性が高いと考えています。米国の金利がこれ以上低下するとは考え難く、北朝鮮情勢がこのまま何事もなく収まることはないでしょう。これらの要素を考えると金利は上昇する可能性が高いというのが理由です。これから住宅ローンの利用を検討している方は、新規借り入れにせよ、借り換えにせよ、きちんと返済計画を立て、余裕を持って住宅ローンの返済に取り組むことが大切です。住宅ローン比較が実施している各種ランキングも参考に、ご自身の希望を満たす最適な住宅ローンを選びましょう。