住宅ローン金利動向2017年10月の住宅ローン金利動向

2017年10月の住宅ローン金利動向住宅ローン金利動向

住宅ローン金利の動向

2017年10月の住宅ローン金利は、前月大幅に金利が低下した反動もあり、ソニー銀行、三井住友信託銀行除く、多くの金融機関が金利を引き上げています。
これまでも日本の住宅ローン金利に大きな影響を与える世界経済の動向を説明してきましたが、10月、11月に関しては世界経済だけではなく、日本の国債金利の動向にも注意が必要になりそうです。
その理由は衆議院の解散総選挙にあります。
例年、選挙期間中は政局の不透明感が嫌気され、債券が売られる傾向があり、今回の衆議院選挙も自民党の圧倒と思われていたところ、小池氏率いる希望の党が表れ、政局は混迷の色を見せており、債券売りが加速。
実際に日本の10年物国債利回りは、1か月前の0%から0.07%まで上昇しており、この上昇が10月の住宅ローン金利に影響を与えたことは間違いありません。
さらに世界経済の動向を見ると、アメリカの経済指標が想像以上に好調で、12月の利上げが確実視されつつあります。米国10年債利回りも9月は大幅反発を見せており、この動きも日本国債の金利動向に一定の影響を与えたと考えるべきでしょう。
ちなみに欧州でも10月には量的緩和終了に対する本格的な議論がはじまりそうです。もしEUが量的緩和を終了すると、あとに残るは日本のみとなってしまいます。
今年は難しかったとしても日本はどこかで量的緩和を終わらせなくてはいけません。もしかすると2017年10月は日本経済の今後を占う上で、重要な月になる可能性があり、注意しておいたほうが良いでしょう。

各社の住宅ローン金利動向

それでは次に各社の住宅ローンの金利動向をチェックしていきます。まずは2017年10月も各種住宅ローンランキングで1位または上位にランクインした住信SBIネット銀行の動向です。住信SBIネット銀行は、2年、3年、5年に加え30年固定金利を据え置きましたが、変動金利と10年、20年固定金利を引き上げました。特に注目したいのが変動金利の引き上げです。住宅ローン比較 編集部は4年以上住宅ローン金利の動向を分析していますが、住信SBIネット銀行が変動金利を引き上げた事例を数えるほどしか知りません。最も金利の変動を受けにくい変動金利に変化があったことは驚くべき変化と考えるべきでしょう。
ちなみに住信SBIネット銀行のみが提供する全疾病保障は、サービス開始以降、ユーザーから高い支持を獲得しており、他の金融機関が提供する団信と比較しても高い注目を集めています。総合力で考えると2017年10月も、住信SBIネット銀行の住宅ローンは、他の住宅ローンと比較した際に、優位性があると言えるでしょう。
それでは次に、住信SBIネット銀行に迫る評価を獲得している、じぶん銀行 住宅ローンの金利動向をチェックします。じぶん銀行は、変動金利、当初固定2年、10年、15年、30年を据え置く一方で、3ねん、5年、20年当初固定の金利を引き上げています。じぶん銀行の特徴は、変動金利と短期金利の低さですが、その看板商品でもあり、他の住宅ローンと比較しても優位性がある当初3年、当初5年固定を引き上げざるを得なかったということは、それだけ金利が大きく動いたということなのでしょう。また、じぶん銀行のもう一つの特徴である、万が一がんになった場合、住宅ローンの返済が半額免除される50%がん団信を無料付帯させることができる点は、今月も利用者から高い評価を獲得していました。さらにスマホ経由で1円から手数料無料で繰り上げ返済できる利便性の高さ、印紙代不要で住宅ローン契約及び火災保険の契約が完結する仕組みも要チェックです。ちなみに住宅ローン変動金利ランキングでは、2017年10月も1位をキープしています。

それでは次に、見かけ上の金利は若干高いものの、事務手数料含む諸費用が安く、初期費用を大幅に抑えることができる新生銀行の住宅ローンの金利動向を見ていきます。新生銀行は、他の金融機関が軒並み一部金利を引き上げる中、全ての金利を据え置きました。今月に関しては、他の住宅ローンと比較すると、相対的な魅力が増したと言って良いでしょう。

次に変動金利・固定金利の低さに加え、月中に翌月の住宅ローン金利がわかる利便性の高さが魅力のソニー銀行の動向を見ていきます。ソニー銀行の2017年10月の住宅ローン金利は、変動金利を据え置く一方で、3年固定、5年固定、10年固定、30年固定と短期固定、中期固定、長期固定金利を全て引き下げました。2017年9月に続き、これでソニー銀行は2か月連続で金利を引き下げたことになります。この動きは翌月の金利を前月の中旬までに発表するソニー銀行の独特の金利決定の仕組みに起因しています。現在の金利状況を考えると、来月は金利が大幅にアップする可能性が高い為、ソニー銀行の住宅ローンの利用を検討されている方は、2017年10月は大きなチャンスと言えるでしょう。ちなみにソニー銀行では、自己資金が10%以上ある新規借り入れユーザーの金利を優遇するサービスを引き続き実施。条件を満たす方であれば、より有利な条件で住宅ローンの借り入れが可能です。
ここまでは住宅ローン比較が実施する各種ランキングで、常に上位にランクインしている人気の住宅ローンの金利動向を解説しました。

それでは最後に日本を代表するメガバンクをピックアップし、住宅ローン金利の動向を見ていきます。まず最初はメガバンクのみならず、日本全体の住宅ローン金利の指標となっている三菱東京UFJ銀行の金利動向です。三菱東京UFJ銀行の2017年10月の住宅ローン金利は、変動及び3年固定、5年固定、10年固定、30年固定と主だった全ての金利を据え置きました。次に三菱東京UFJ銀行に次ぐ人気と、住宅ローン貸し出し実績を誇るメガバンク、三井住友銀行の動向です。三井住友銀行は変動金利と10年固定金利を据え置く一方で、35ねん固定金利を引き上げました。みずほ銀行に関しては、15年固定、30年固定金利を引き上げており、2017年10月はメガバンクの足並みが乱れた月と言えるでしょう。

2017年10月の住宅ローン金利の動向を総括すると、金融機関によって多少の違いはあるものの、一部金利を引き上げる動きが目立った月と言えるでしょう。特に住信SBIネット銀行の変動金利と、じぶん銀行の短期固定金利が引き上げられた点は驚きでした。
来月以降の住宅ローン金利の展望は、冒頭で説明したように、11月は日本の選挙結果、12月は米国の利上げ動向によって、上にも下にも大きく動く可能性が高いでしょう。日銀が動く可能性は極めて低いものの、金利が乱高下した場合は何らかの方策を打ち出す可能性がある点にも注意が必要です。
住宅ローン比較 編集部では、2017年10月以降の住宅ローン金利も、これまでと比較すると、不安定な動きになる可能性が高いと考えています。特に11月は日本の衆議院選挙の影響を、12月は米国の利上げの影響を受けることから、上にも下にも動く可能性があります。2017年度中の住宅ローンの借り入れ、借り換えを検討している方は、金利が低いと判断したら早めに動いたほうが、金利変動のリスクを抑えることができるので、おすすめです。
住宅ローン比較が実施する住宅ローンランキングの情報も参考に、住宅ローンの借り入れ(借り換え)を検討してみてはいかがでしょう。