住宅ローン金利動向2017年11月の住宅ローン金利動向

2017年11月の住宅ローン金利動向住宅ローン金利動向

住宅ローン金利の動向

2017年11月の住宅ローン金利は、多くの金融機関が変動金利、短期金利、中期金利を据え置く一方で、20年を超える長期金利に関しては引き上げに動きました。長期金利の代表格であるフラット35の金利も上昇していることから、今月は長期金利での借り入れ、借り換えを検討していた人にとっては残念な結果(※ただし金利引上げはわずかです)と言えるでしょう。
日本の長期金利は衆議院の解散総選挙をきっかけに上昇し、最終的には自民党が大勝したことで、低下に転じるかと思われましたが、2017年11月1日現在、目立った低下は見られません。その理由としては、世界経済が堅調に推移しており、米国金利の上昇が日本の国債金利にも影響を与えているという説が最も信ぴょう性があります。
ちなみに米国では11月3日に世界中が注目する景気指標、雇用統計の発表を予定しており、この結果次第で12月の利上げの有無が確定しそうです。米国の利上げが確定すると、金利が上昇する可能性が高いでしょう。特に最近の米国債の動向を分析すると、10年債は安定的に推移しているものの、2年債などの短期債の金利が上昇している点が気がかりです。この動向は日本の国債金利にも少なからず影響を与えることが予想されます。2017年11月に関しては短期金利は動きませんでしたが、今後は短期金利の動向に注意を払うべきでしょう。
ちなみに米国の次に世界で大きな影響力を持つ欧州でも、量的緩和政策の終了に対する議論がはじまっています。日本の金融政策を担当する日銀は、量的緩和の出口について、まだ言及していませんが、いつまでも金利を抑えつけ、じゃぶじゃぶとお金をばらまくことができないことは、歴史を振り返ってもあきらかです。
2017年もあと残すところ2か月ですが、過去数年の状況から考えると、今年は住宅ローン金利が激しく動いた年と言えます。ただこれで終わりというわけではなく、2018年は今年以上に大きく動く可能性がありそうです。住宅ローンの新規借り入れ、借り換えを検討されている方は、金利動向にしっかり注意を払い、良い条件での借り入れ、借り換えを目指しましょう。

各社の住宅ローン金利動向

それでは次に各社の住宅ローンの金利動向をチェックしていきます。まずは2017年11月も固定金利、借り換えランキングで1位にランクインしている住信SBIネット銀行の動向です。住信SBIネット銀行は、変動金利を今月も0.5%を下回る水準に設定、2年、3年、5年、10面までの短期、中期固定金利も同様に据え置きました。一方で20年、30年といった長期固定金利については若干引き上げています。
また住信SBIネット銀行は金利面での優位性に加え、団信に無料で全疾病保障を付帯できる点が大きな支持を得ている構図は今月も変わりありません。総合的な金利の低さと団信の魅力を考えると、2017年11月も、住信SBIネット銀行の住宅ローンには、他の住宅ローンと比較した際、優位性があると言えるでしょう。
それでは次に、人気が急上昇しており、変動金利ランキングでは、住信SBIネット銀行を上回る評価を獲得しているじぶん銀行 住宅ローンの金利動向を分析します。じぶん銀行は、変動金利と利用者のボリュームゾーンである10年固定金利を据え置く一方で、当初固定2年、3年、5年、15年、20年、30年と全体的に今月は金利を引き上げました。じぶん銀行の特徴は、変動金利と短期金利の低さにあり、長期金利に関しては引き上げることが多いものの、短期金利は据え置く傾向があったため、今月の全体的な引き上げは意外な結果と言えます。ただし、じぶん銀行が大きな支持を獲得している変動金利に関しては据え置いていることから、利用者への影響は限定的と言えるでしょう。また、じぶん銀行の大きな魅力となっている、ネットで全ての手続きが完了するサービスと、万が一がんになった場合、住宅ローンの返済が半額免除される50%がん団信を無料付帯させることができるサービスは、今月も健在で、利用者から高い評価を獲得していました。また、じぶん銀行は住宅ローンの申し込みはもちろん、繰り上げ返済もスマホ経由で1円単位から、手数料無料で利用できます。住宅ローンの繰り上げ返済に関しては、様々な意見がありますが、住宅ローン比較 編集部は、一貫して繰り上げ返済を推奨しています。特に返済期間が長い人ほど、繰り上げ返済によるメリットが大きくなることから、じぶん銀行のように、繰り上げ返済手数料が無料の住宅ローンを利用している方は、こまめな繰り上げ返済を心がけると良いでしょう。

それでは次に、見かけ上の金利は若干高いものの、事務手数料含む諸費用が安く、初期費用を大幅に抑えることができる点が魅力の、新生銀行の住宅ローンの金利動向を見ていきます。新生銀行は、前月に引き続き、全ての金利を据え置いています。過去の新生銀行の金利に対する反応を見ると、むしろ他の金融機関よりも積極的に金利を動かす傾向がありましたが、2017年10月、11月と他の金融機関が軒並み一部金利を引き上げる中、新生銀行は据え置いており、この動きは消費者の視点から考えると、高く評価すべきでしょう。2017年11月も前月同様、他の住宅ローンと比較した場合、相対的な魅力が増したことは間違いありません。

次に変動金利・固定金利の低さに加え、月中に翌月の住宅ローン金利がわかる利便性の高さが魅力のソニー銀行の動向を見ていきます。ソニー銀行の2017年11月の住宅ローン金利は、変動金利を据え置く一方で、前月とは打って変わり、3年固定、5年固定、10年固定、30年固定と短期固定、中期固定、長期固定金利を全て引き上げています。他の金融機関の動向に反して、2017年9月、10月と金利を大幅に引き下げていたソニー銀行ですが、今月はその反動が出たようです。2017年は上にも下にも金利が大きく動く月が増えたことから、月中に翌月の金利を発表するソニー銀行と、他の金融機関の足並みが揃わない月が大幅に増えています。今月に関しては、ソニー銀行の利用を検討している方にとって、その動きがマイナスに出たと言えるでしょう。ちなみにソニー銀行では、自己資金が10%以上ある新規借り入れユーザーの金利を優遇するサービスを引き続き実施しています。この条件を満たす方であれば、より有利な条件で住宅ローンの借り入れが可能です。
ここまでは住宅ローン比較が実施する各種ランキングで、常に上位にランクインしている人気の住宅ローンの金利動向を解説しました。

それでは最後に日本を代表するメガバンクとフラット35の金利動向をご紹介します。まず最初は、メガバンクのみならず、日本全体の住宅ローン金利の指標となっている三菱東京UFJ銀行の金利動向です。三菱東京UFJ銀行の2017年11月の住宅ローン金利は、変動金利を据え置く一方で3年固定に関しては引き下げ、5年固定、10年固定は据え置き、30年固定に関しては引き上げるという他の金融機関にはない動きになりました。次に三菱東京UFJ銀行に次ぐ人気と、住宅ローン貸し出し実績を誇るメガバンク、三井住友銀行の動向です。三井住友銀行は変動金利と10年固定金利を据え置く一方で、35年固定金利を前月に引き続き、引き上げています。メガバンクの最後の一角、みずほ銀行に関しては、変動金利を据え置き、15年固定、30年固定金利を引き上げており、2017年11月はメガバンクの足並みは揃いませんでした。ちなみに2017年11月1日に、みずほ銀行が地方の住宅ローン業務からの撤退を検討しているという大きなニュースが流れました。この動きは長く低金利が続く状況の中で、メガバンクにとって、住宅ローンがドル箱ではなくなっている証拠と言えるかもしれません。