住宅ローン金利動向2018年2月の住宅ローン金利動向

2018年2月の住宅ローン金利動向最新の住宅ローン金利動向

住宅ローン金利の動向

2018年2月の住宅ローン金利は、一部金融機関を除き、ほぼ全ての金融機関が金利帯を問わず、金利を小幅ながら引き上げています。
その理由は明白で、2018年1月の金利と比較すると、日本国債10年ものの金利が0.04%から0.08%まで上昇しており、この金利上昇の影響を受け、住宅ローン金利も上がったと考えられます。ちなみにこの動きの背景には日銀の黒田総裁が物価上昇率2%達成に自信を示し、金融緩和終了が近いと市場が判断しつつあるということと、米国の長期金利急上昇につれ高したという2つの側面が考えられます。米国10年債の金利に関しては、この1ヶ月で2.46%から2.7%まで0.24%も上昇。今後もさらに上昇するという予想もあり、予断を許しません。
今後米国の金利がさらに上昇した場合、日本国債の金利もつれ高する可能性が高く、住宅ローン金利にも影響がありそうです。
また前月も取り上げましたが、米国と欧州では既に量的緩和政策の終了に着手しており、日銀もいずれ現在の金融緩和を終了させなければいけません。日銀の審議委員の間では、出口戦略は時期尚早という声も出ていますが、黒田総裁が物価上昇率2%の達成に言及、またマイナス金利からゼロ金利近辺に政策を変更するなど、少しずつですが、出口戦略への地ならしが進んでいるのは確かです。2018年度中に量的金融緩和政策が終了する可能性は低いですが、その議論が始まる可能性が高いという点は留意しておきましょう。
例年2月、3月は不動産会社が決算に備え、物件価格を値下げする時期と言われています。つまり住宅の新規購入を検討している方にとって、この時期はチャンスと言えます。良い物件を見つけた方は、このお得な時期に賢く物件を購入するのも良いでしょう。

各社の住宅ローン金利動向

それでは次に金融機関各社の住宅ローンの金利動向をチェックしていきます。まずは2018年2月も変動金利、固定金利、借り換えなど、様々なジャンルの住宅ローンランキングで上位にランクインしている住信SBIネット銀行の金利動向です。
住信SBIネット銀行は、各社が住宅ローン引上げに動く中、据え置くケースも多いですが、今月は変動金利と30年固定を据え置いた以外は、金利を引き上げています。ただし、変動金利と30年を超える長期金利を据え置いたことで、この2つの金利帯に関しては、他の住宅ローンと比較した際、優位性が増しています。
また住信SBIネット銀行は、新規・借り換えの利用者共に対象となる1万円キャッシュバックキャンペーンを今月から開始。2018年3月末までに借り入れ(借り換え)実行が、キャンペーン適用の条件になるため、住信SBIネット銀行の利用を検討している方は、上手くキャンペーンを活用すると良いでしょう。
次は、変動金利だけではなく、固定金利でも住信SBIネット銀行に迫る評価を獲得しつつあるじぶん銀行 住宅ローンの金利動向です。じぶん銀行は、住宅ローン変動金利ランキングで、最上位の評価を獲得している変動金利は据え置きましたが、固定金利に関してはわずかながら引き上げています。また今月もじぶん銀行は、住宅ローン比較が実施する固定金利ランキングで同率1位をキープしました。特に2年、3年、5年、10年までの短期及び中期固定金利に関しては、利用者から特に高い評価を獲得しています。
また、じぶん銀行は、住宅ローンも火災保険も全ての手続きがネットで完了する仕組みを日本で初めて実現。紙の契約書の際、必要になる印紙代が必要ありません。さらに万が一がんになった場合、住宅ローンの返済が半額免除される50%がん団信を無料付帯。1円からできる繰り上げ返済のし易さも高い評価を獲得している理由の一つです。

それでは次に、見かけ上の金利は若干高くなるものの、事務手数料含む諸費用が安く、初期費用を大幅に抑えることができる点が魅力の、新生銀行の住宅ローンの金利動向を見ていきます。新生銀行は、多くの金融機関が短期金利含め、金利を引き上げる中、変動金利、3年固定、5年固定、30年固定金利を据え置き、その他の金利に関しては引き上げました。また2017年11月から提供を開始した11年目以降の金利が徐々に下がっていくステップダウン型の住宅ローン金利を据え置いている点にも注目です。

次に変動金利・固定金利の低さに加え、月中に翌月の住宅ローン金利がわかる利便性の高さが魅力のソニー銀行の動向を見ていきます。ソニー銀行の2018年2月の住宅ローン金利は、変動金利を引き下げる一方で、固定金利に関しては引き上げています。ちなみにソニー銀行では、自己資金が10%以上ある新規借り入れユーザーの金利を優遇するサービスを引き続き実施。この条件を満たす方であれば、より有利な条件で住宅ローンの借り入れが可能です。
ここまでは住宅ローン比較が実施する各種ランキングで、常に上位にランクインしている人気の住宅ローンの金利動向を解説しました。

それでは最後に日本を代表するメガバンクの金利動向をご紹介します。まず最初は、メガバンクのみならず、日本全体の住宅ローン金利の指標となっている三菱UFJ銀行 の金利動向です。三菱UFJ銀行 の2018年2月の住宅ローン金利は、変動金利及び3年、5年などの短期金利を据え置く一方で、10年を超える金利に関しては引き上げています。次に三菱UFJ銀行 に次ぐ人気と、住宅ローン貸し出し実績を誇るメガバンク、三井住友銀行の動向ですが、変動金利を据え置く一方で10年を超える金利は引き上げており、三菱UFJ銀行 と横並びの動きになりました。メガバンクの最後の一角、みずほ銀行も同様の動きとなっており、2018年2月に関してはメガバンクの動きが揃いました。

2018年2月の住宅ローン金利の動向を総括すると、変動金利に関しては据え置くところが多かったものの、短期、中期金利はほぼ全ての金融機関が引き上げたと言って良いでしょう。2018年3月に関しても金利は大きく動く可能性が高い為、住宅ローン金利の動向には注意が必要です。
住宅ローン比較 編集部では、2018年の金利は波乱含みの動きになると予想していますが、2月はその動きが顕著に出た月と言えるでしょう。住宅ローン金利は日本経済の動向だけで決まるものではありません。世界経済の動向によっても左右されることを考えると、金利が上向きであることは間違いないでしょう。
住宅価格の動向を見ると、2018年1月もほぼ横ばいとなっています。これから先、住宅価格が再度上昇していくのか、横ばいで推移するのか、それとも下落するのかはわかりませんが、様々な不動産市況レポートを読み込む限り、下落するにしても大幅下落の可能性は極めて低いでしょう。また2018年2月、3月は不動産会社の決算期に当たり、住宅価格は小幅ながらも下落する可能性があります。住宅の購入を考えている方にとって、良い物件が見つかれば、この2月、3月は大きなチャンスになるはずです。住宅ローン金利が今後上がるリスクを考えるのであれば、まだ金利が低い水準にある現在はチャンスと言えるでしょう。