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住宅ローンの頭金は多いほうがお得?住宅ローン比較 最新ニュース 第7回

住宅ローンを組む際に一定額用意しておきたいのが頭金です。ちなみに住宅を購入する際は、頭金に加え、登記手数料や各種印紙税などの諸費用がかかります。つまり頭金と諸費用を加えた金額が住宅購入時に必要となる初期費用になります。

住宅購入時の各種手数料や印紙税の金額は、購入する住宅の金額によって決まりますが、頭金で用意すべき金額は明確に決まっていません。最初に用意すべき金額をいくらに設定すればいいか分からず、迷っている人も多いのではないでしょうか。

一般的な頭金の目安は物件購入価格の2割程度と言われていますが、現在は購入額の9割を超える住宅ローンを組むこともできるため、ほとんど頭金なしで住宅購入をすることも可能です。さらに近年は頭金ゼロのプランが登場しており、「頭金2割は必須」というルールは過去のものとなりつつあります。

住宅ローンの頭金(メリットとデメリット)

頭金を多めに設定

メリット

  • 住宅ローンの総返済額を圧縮できる
  • 毎月の返済負担額が減る
  • 住宅ローンの利息負担が減る
  • 月々の支払い額が減り、生活への支障が少ない

デメリット

  • 頭金を用意する事で預貯金に余裕がなくなる場合がある
  • 頭金にこだわる事で、欲しい物件の購入タイミングを逃す事がある

35年返済 金利3%の場合

  • 物件価格 3,500万円
  • 頭金 500万円
  • 借入額 3,000万円
  • 返済総額 約5,349万円 (住宅ローン返済総額 約4,849万円)

頭金を少なめに設定

メリット

  • 預貯金を減らさず住宅購入できる
  • 自分が欲しいと思ったタイミングを逃さずに購入できる

デメリット

  • 金利・手数料の負担額が大きい
  • 毎月の住宅ローンの支払額が増え、支払い期間が長引く
  • 住宅ローン審査のハードルが上がる

35年返済 金利3%の場合

  • 物件価格 3,500万円
  • 頭金 100万円
  • 借入額 3,400万円
  • 返済総額 約5,596万円(住宅ローン返済総額 約5,496万円)
    247万円の負担増

まず頭金を多く用意する際のメリットとデメリットについて考えてみます。頭金を多く用意した際のメリットは、その後月々のローン利息や返済金額を軽減させること。表のように頭金を500万円にした場合と100万円にした場合では、総額で250万円ほどの違いが生じるため、預貯金に余裕がある人は少し多めに頭金を設定するとよいでしょう。

ただし多くの頭金を用意するためには、時間がかかります。もし目の前に希望の物件がある場合、頭金が貯まるまで待っていては、その物件は売れてしまうかもしれません。また、住宅ローン金利や負担額をできるだけ減らしたいからといって、貯金を全額頭金に充ててしまっては、生活にゆとりがなくなってしまいます。

住宅を購入する際の優先順位は「自分が理想とする物件でゆとりある生活をおくる」事のはずです。頭金にこだわりすぎ、チャンスを逃してしまう事や生活が厳しくなってしまう事がないよう注意しましょう。(※つまり頭金を多く用意するデメリットは、その事にこだわり過ぎ、本質が見えなくなってしまう事にあります。)

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次に頭金が少ない場合のメリットとデメリットを考えてみます。貯金が少ない状態でも自分のタイミングで住宅を購入できること。物件価格が安くなったときを狙えば、自分の気に入った物件をお得に購入することが可能です。その一方で、デメリットは、月々の利息や支払い金額の負担は大きくなるため、長年に渡り多額のローンを支払わなければいけない点です。

ちなみに「貯金が少なくて頭金を多く用意できないが、すぐに物件を購入したい」と言う人は、繰上げ返済を上手く活用すると良いでしょう。住宅ローンの総返済額を圧縮するという意味では、頭金を多く用意した場合と早い段階で繰り上げ返済をした場合とでは、ほぼ同じ特性を持っています。住宅ローンは組む段階ではある程度資金に余裕を持っていたいという場合は、頭金を少し抑え、できるだけ早い時期で繰り上げ返済をする事で総返済額を減らす事が可能です。

住宅購入は人生最大の買い物です。頭金が用意できる人は無理のない範囲で多めに設定したほうが、総返済額を圧縮できるのは間違いありませんが、頭金が少ないからといって理想の住宅購入をあきらめる必要はありません。きちんと返済計画を立て、無理なく返していけるのであれば、頭金にこだわり過ぎず、物件を探してみるのも一つの選択肢と言えるでしょう。