住宅ローン金利動向2023年9月の住宅ローン金利動向

2023年9月の住宅ローン金利動向最新の住宅ローン金利動向

住宅ローン金利の動向

2023年9月の住宅ローン金利は、大半の金融機関が金利を据え置くかを引き上げています。米国の金利は乱高下を続けており、FRBはさらなる利上げを示唆しています。日本の物価上昇率も11カ月連続で3%を超えており、このままいくと金利政策の変更は避けられないでしょう。また、為替市場では再び円安が進行、ガソリン価格も高止まりする等、国民生活を圧迫しています。日銀が金融政策を見直すと、住宅ローン金利の大幅上昇は避けられません。これは「もしかすると」ではなく、「いつか必ず起こる」と考えるべきです。住宅ローンの利用を検討している方は、世界の金利動向と日銀の政策、住宅価格に注目し、素早く動けるようにしておきましょう。

繰り返しになりますが、足元の物価上昇率を見ると将来のさらなる金利上昇は避けられません。住宅ローンの利用を検討している方は、長期金利だけではなく、短期金利が上昇するリスクがあることを、常に頭に入れておく必要があります。

翻って住宅市場は、横ばいながら高止まりしており、人件費高騰と資材価格高騰を考えると、簡単に価格が下がらないでしょう。今のところ円安が収まる気配はなく、外国人投資家の旺盛な購買意欲を考えると、不動産価格が上昇する可能性すらあります。日本人の平均年収の上昇は、住宅価格の上昇に追いついておらず、これ以上の物価上昇を受け入れるのは困難でしょう。住宅は「買いたいと思った時、買える財力があるならそこが買い時」という格言があります。この格言は、タイミングを逃すと、物件価格の上昇に伴い住宅が購入できなくなることを示唆しています。住宅ローンの借り換えを検討している方も、金利が大幅上昇してからでは手遅れです。いずれにせよしっかり検討し、決断したなら早めに動くべきでしょう。

以下は、住宅ローン比較の各種ランキングで上位にランクインしている人気の住宅ローンの金利動向です。住宅ローンの利用を検討している方は是非チェックしてみてください。

各社の住宅ローン金利動向

以下のチャプターでは人気のネット銀行の住宅ローン金利の動向を解説していきます

住信SBIネット銀行

まずは住信SBIネット銀行の金利動向です。 住信SBIネット銀行は、変動金利と期間3年までの短期金利を据え置く一方で、5年を超える固定金利を引き上げました。住信SBIネット銀行は、数あるネット銀行の中でも圧倒的な住宅ローン貸付実績を誇っており、その金利動向は他のネット銀行にも影響を与えています。低金利で借り入れることができるネット銀行の住宅ローンを検討するのであれば、まずは住信SBIネット銀行の住宅ローンをチェックすると良いでしょう。
ちなみに住信SBIネット銀行の住宅ローンの特徴は、期間を問わず借り入れ金利が低く、住宅ローン申し込みもネットで完結します。さらに一部繰り上げ返済手数料無料、就業不能リスクまでカバーする全疾病保障が無料付帯する等、全てのサービスが高いレベルにある点も大きな魅力です。一般的な住宅ローン商品に加え、フラット35提携ローンも提供しており、金利、手数料共に魅力ある水準で借り入れできます。今後の金利上昇リスクに備えるなら、フラット35提携ローンも選択肢の1つでしょう。

ARUHI フラット35

次は長期固定型の住宅ローンの中で、圧倒的な低金利と高い評価を得ているARUHI フラット35の金利動向です。ARUHI フラット35の2023年9月の住宅ローン金利は、20年固定金利、35年固定金利共に上昇しています。ARUHI フラット35は、他の長期固定型の住宅ローンと比較した際、金利面での優位性をキープ。団信の充実度や一部繰り上げ返済のしやすさ等、利便性の面でも他のネット銀行を上回っており、現時点では借入期間が20年を超える住宅ローンの中で、最も高い評価を獲得しています。

SBI新生銀行の住宅ローン

次は、事務手数料が定額で、初期費用を大幅に抑えることができるSBI新生銀行の住宅ローンの金利動向です。SBI新生銀行の2023年9月の住宅ローン金利は、変動金利・固定金利問わず全ての金利を7か月連続で据え置きました。SBI新生銀行は、ネット銀行の多くが事務手数料を住宅ローン借入額の2.2%に設定する中、定額料金で利用できる点と充実した団信が最大の魅力です。SBI新生銀行の利用を検討するのであれば、事務手数料含め、総返済額で比較しましょう。

ソニー銀行 住宅ローン

次に月中に翌月の住宅ローン金利を発表するソニー銀行 住宅ローンの金利動向です。ソニー銀行の2023年9月の住宅ローン金利は、変動金利を据え置く一方で、固定金利に関しては、借入期間を問わず金利を引き下げています。ほとんどの金融機関が、月初にその月の住宅ローンの適用金利を発表していますが、ソニー銀行は前月15日に翌月の金利を発表。今月のように金利を引き下げた月は、ソニー銀行の住宅ローンに優位性があることも。住宅ローン金利を比較する際は、ソニー銀行も忘れずにチェックしておきましょう。
ここまでは住宅ローン比較が実施する各種ランキングで、常に上位にランクインしている人気の住宅ローンの金利動向を解説しました。

ちなみに、「住信SBIネット銀行」「auじぶん銀行」「SBI新生銀行」の2023年9月の主な住宅ローン金利は以下の通りです。ネット銀行での住宅ローンの借り入れを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ネット銀行 2023年9月の住宅ローン金利を比較

変動金利 固定10年 固定20年 固定30年
住信SBIネット銀行 0.44%
※全期間引下げ
0.57%
※当初引下げ
2.03
※当初引下げ
2.12
※当初引下げ
auじぶん銀行 0.410%
※全期間引下げ
0.885
※当初引下げ
1.455
※当初引下げ
1.800
※当初引下げ
SBI新生銀行 0.45%
※当初引下げ
1.10
※当初引下げ
1.50
※当初引下げ
ソニー銀行
※変動セレクトの場合
0.475%
※変動セレクト
0.950%
※変動セレクト
2.242
※変動セレクト
2.377
※変動セレクト

最後に日本を代表するメガバンクの金利動向をご紹介します。

三菱UFJ銀行

メガバンクのみならず、日本全体の住宅ローン金利の指標となっている三菱UFJ銀行 の2023年9月の住宅ローン金利は、変動金利を据え置く一方で、固定金利に関しては期間を問わず引き上げています。

三井住友銀行

三菱UFJ銀行 に次ぐ人気と、住宅ローン貸し出し実績を誇るメガバンク、三井住友銀行も同様に、変動金利を据え置き固定金利に関しては期間を問わず引き上げました。

メガバンク 2023年9月の住宅ローン金利を比較

変動金利 固定10年 固定30年
三菱UFJ銀行 0.475%
※当初引下げ
0.87
※当初引下げ
1.71
※全期間引下げ
三井住友銀行 0.475%~
※全期間引下げ
0.88
※全期間引下げ
2.22
※超長期固定金利
みずほ銀行
(ネットで手続きした場合)
0.525%~
※保証料を一部前払い
1.25
※保証料を一部前払い
1.46
※保証料を一部前払い

2023年9月の住宅ローン金利の動向を総括すると、ネット銀行、メガ信託、メガバンク問わず金利を引き上げた月になりました。足元を見ると米国金利は高止まりしており、日本国債の金利も上昇に転じています。住宅ローンの借り入れ(借り換え)を検討するのであれば、金利が低下している時期に狙いを定めるべきです。変動金利を利用している方や、短期固定金利を利用している方は、この機会に長期固定金利に切り替えるのも選択肢の1つでしょう。
住宅ローン選びに悩んでいる方は、住宅ローン比較が実施している各種ランキングの結果と、実際に住宅ローンを利用しているユーザーの口コミ・評判を参考に、自分に合った住宅ローン商品を見つけましょう!

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