住宅ローン金利動向住宅ローンの金利動向(2025年7月更新)!変動と固定金利の動きを専門家が分析
2025年7月の住宅ローン金利動向最新の住宅ローン金利動向
2025年7月の住宅ローン金利は、多くの金融機関が固定金利を引き下げました。一方で米国との関税交渉が難航しており、景気の先行きには不透明感が漂っており、日銀の植田総裁は金利を引き上げる姿勢を見せています。諸外国が据え置きか金利引き下げに動くなか、日本が金利を引き上げたら円高になるのは避けられないでしょう。制作金利が上がれば、住宅ローン金利含め、様々な金利が上昇します。その変化に私達が耐えられるのか?2025年から2026年にかけて、日本社会は試されることになりそうです。住宅購入を検討している方はもちろん、住宅ローンの借り換えを検討している方も、金利動向をしっかりチェックし、大きな動きがある場合は、早め早めに手を打つ柔軟さが必要になるでしょう。
ちなみに経済の原則として、物価上昇(インフレ)を抑制するためには金利を上げる必要があります。金利引き上げが遅れると、インフレが加速し、長期に渡り経済的な負担を強いられるのは、これは現在のアメリカや英国、慢性的なインフレに悩むトルコの例を見ても明らかです。そして、一度その問題が発生すると、落ち着かせるのは容易ではありません。昨今の日本の物価の上昇率を見ても、インフレがいかに恐ろしいかがわかります。住宅ローンの利用を検討する場合、将来の金利が大きく上昇するリスクを考慮し、無理のない返済計画を立てましょう。
日銀による金利引き上げは、不動産価格にマイナスの影響を与えます。理由は、金利が上がると住宅購入時の総返済額が増え、消費者の住宅購入意欲が冷え込むからです。 事実金利の上昇に伴い、不動産価格は調整局面に入ったという見方が確実に増えており、東京でも2025年4月のマンション販売価格が下落に転じる等、変化の兆しがあります。東京の不動産価格は、依然として高水準にあるものの、価格が調整されないと考えるのは愚かでしょう。「住宅は買いたいと思った時、買える財力があるなら買うべき」という格言は依然として有効ですが、市場の動向を冷静に見極める必要があります。特にペアローンや50年ローンは、メリットだけではなく、デメリットにも目を向けるべきです。気になる物件がある方は、しっかり検討し、無理のない返済計画が立てられるかどうかを慎重に判断しましょう。また、住宅ローンの借り換えを検討している方は、金利がさらに上昇する前に、早めに動くことをおすすめします。
以下は、住宅ローン比較の各種ランキングで上位にランクインしている人気の住宅ローンの金利動向です。住宅ローンの利用を検討している方は是非チェックしてみてください。
各社の住宅ローン金利動向
以下のチャプターでは人気のネット銀行の住宅ローン金利の動向を解説していきます。
住信SBIネット銀行
まずは住信SBIネット銀行の金利動向です。
住信SBIネット銀行は、変動金利を据え置く一方で、固定金利は2年から20年までの金利を引き下げました。住信SBIネット銀行は、数あるネット銀行の中でもトップクラスの住宅ローン貸付実績を誇っており、その金利動向は他のネット銀行にも影響を与えています。低金利で借り入れることができるネット銀行の住宅ローンを検討するのであれば、まずは住信SBIネット銀行の住宅ローンをチェックすると良いでしょう。
ちなみに住信SBIネット銀行の住宅ローンの特徴は、期間を問わず借り入れ金利が低く、住宅ローン申し込みもネットで完結。さらに一部繰り上げ返済手数料無料、就業不能リスクまでカバーする全疾病保障が無料付帯する等、全てのサービスが高いレベルにある点も大きな魅力です。一般的な住宅ローン商品に加え、フラット35提携ローンも店頭契約限定ながら提供しています。
ARUHI フラット35
次は長期固定型の住宅ローンの中で、圧倒的な低金利と高い評価を得ているARUHI フラット35の金利動向です。ARUHI フラット35の2025年7月の住宅ローン金利は、期間を問わず引き下げています。ARUHI フラット35は、他の長期固定型の住宅ローンと比較した際、金利面での優位性をキープ。団信の充実度や一部繰り上げ返済のしやすさ等、利便性の面でも他のネット銀行を上回っています。現時点では借入期間が20年を超える住宅ローンの中で、最も高い評価を得ている住宅ローンと言って良いでしょう。
SBI新生銀行の住宅ローン
次は、定額型の事務手数料を選ぶことで、初期費用を大幅に抑えられるSBI新生銀行の住宅ローンの金利動向です。SBI新生銀行の2025年7月の住宅ローン金利は、変動金利と短期固定金利を据え置く一方で、期間10年を超える固定金利を引き下げました。他の住宅ローンの固定金利と比較すると、SBI新生銀行の金利水準には優位性があります。これから住宅ローンの利用を検討している方は、SBI新生銀行を選択肢の1つに加えるべきでしょう。ちなみに0.1%の上乗せ金利で充実したがん団信に加入できる点も大きな魅力です。
ソニー銀行 住宅ローン
次に月中に翌月の住宅ローン金利を発表するソニー銀行 住宅ローンの金利動向です。ソニー銀行の2025年7月の住宅ローン金利は、変動金利を据え置き、期間3年から10年までの固定金利を引き下げる一方で、20年を超える固定金利は引き上げています。ほとんどの金融機関が、月初にその月の住宅ローンの適用金利を発表していますが、ソニー銀行は前月15日に翌月の金利を発表。今月のように金利を引き下げた月は、ソニー銀行の住宅ローンに優位性があることも。住宅ローン金利を比較する際は、ソニー銀行も忘れずにチェックしておきましょう。
ここまでは住宅ローン比較が実施する各種ランキングで、常に上位にランクインしている人気の住宅ローンの金利動向を解説しました。
ちなみに、「住信SBIネット銀行」「auじぶん銀行」「SBI新生銀行」の2025年7月の主な住宅ローン金利は以下の通りです。ネット銀行での住宅ローンの借り入れを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ネット銀行 2025年7月の住宅ローン金利を比較
変動金利 | 固定10年 | 固定20年 | 固定30年 | |
---|---|---|---|---|
住信SBIネット銀行 | 0.698% ※全期間引下げ |
1.549% ※当初引下げ |
2.089% ※当初引下げ |
2.179% ※当初引下げ |
auじぶん銀行
|
0.879% ※新規借入れ ※全期間引下げ |
1.655% ※当初引下げ |
2.275% ※当初引下げ |
2.750% ※当初引下げ |
SBI新生銀行 | 0.68% ※当初引下げ |
1.500% ※当初引下げ |
2.050% ※当初引下げ |
― |
ソニー銀行 | 0.897% ※変動セレクト住宅ローン/新規購入の場合 |
1.794% ※固定セレクト住宅ローン |
2.513% ※固定セレクト住宅ローン |
3.200% ※住宅ローン |
最後に日本を代表するメガバンクの金利動向をご紹介します。
三菱UFJ銀行
メガバンクのみならず、日本全体の住宅ローン金利の指標となっている三菱UFJ銀行 の2025年7月の住宅ローン金利は、変動金利を据え置き、2か月連続で固定金利は引き上げました。
三井住友銀行
三菱UFJ銀行 に次ぐ人気と、住宅ローン貸し出し実績を誇るメガバンク、三井住友銀行mo 変動金利を据え置き、固定金利に関しては期間を問わず引き下げています。固定金利の対応は、三菱UFJ銀行と全く逆になりました。
メガバンク 2025年7月の住宅ローン金利を比較
変動金利 | 固定10年 | 固定30年 | |
---|---|---|---|
三菱UFJ銀行 | 0.595% ※当初引下げ |
1.88% ※当初引下げ |
2.48% ※全期間引下げ |
三井住友銀行 | 0.925 ※全期間引下げ |
1.85% ※全期間引下げ |
2.79% ※超長期固定金利 |
みずほ銀行 (ネットで手続きした場合) |
0.525 ※ローン取扱手数料型 |
1.70% ※ローン取扱手数料型 |
2.27% ※ローン取扱手数料型 |
2025年7月の住宅ローン金利の動向を総括すると、多くの金融機関が変動金利を据え置き、固定金利に関しては引き下げた月になりました。米国の金利は乱高下を続けており、日本の金利動向も予断を許しません。住宅ローンの借り入れ(借り換え)はしっかり考えて検討すべきです。変動金利を利用している方や、短期固定金利を利用している方は、将来金利が上昇しても無理なく返済できるよう無理のない返済計画を立てましょう。
住宅ローン選びに悩んでいる方は、住宅ローン比較が実施している各種ランキングの結果と、実際に住宅ローンを利用しているユーザーの口コミ・評判を参考に、自分に合った住宅ローン商品を探してみてください!
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