住宅ローンの借り換え住宅ローンの借り換え相談 活用したいサービスと押さえておきたいポイントを解説
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住宅ローンの借り換えを検討する際、一番頭を悩ませるのが、金融機関選びです。
いざ住宅ローンを比較してみると、金利はもちろん、事務手数料、付帯サービスまで金融機関によって全く異なります。また金利タイプも変動金利が良いのか、固定金利にしたほうが良いのか、期間はどの程度で借り換えれば良いのか…。
特に近年は、住宅ローン金利が上昇傾向にあるため、借り換えに最適な金融機関を選ぶのは、容易ではありません。
住宅ローンの借り換えを検討している方で、こうした悩みを抱えている場合、住宅ローンの相談窓口を上手く活用するのがおすすめです。
ただ、住宅ローンの相談窓口といっても、金融機関の店舗で相談できるケースもあれば、電話やメール、オンライン(※ZoomやSkypeなど)での相談、第三者への相談など、その方法は一つではありません。
そこで、今回の特集では、住宅ローンの借り換え相談をする際のポイントを、相談方法別にわかりやすく解説します。
借り換え先の住宅ローン選びに悩んでいる方や、借り換えについて金融のプロに相談したいと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
コラム:住宅ローン借り換えのタイミングは、固定期間中or固定期間終了後?
固定期間終了後に金利の見直しが行われる住宅ローンを組んでいる人の場合、住宅ローンを 「固定期間中」と「固定期間終了後」のどちらのタイミングで借り換えるべきかは、迷うポイントです。
住宅ローン金利が上昇局面にある場合は、固定金利期間中に、より金利が低い住宅ローンに借り換えた方が良いケースがあります。特に、当初固定金利型の住宅ローンは、固定期間が終わると優遇金利も終了するため、その後の適用金利が大幅に上昇する可能性が高いです。 そのため、固定期間中に他の住宅ローンへ借り換えることで、金利の上昇リスクに備えることができます。
住宅ローンを借り換える際は、「固定期間が終了するタイミングで」といったこだわりは捨て、固定期間中でも条件の良い住宅ローンがあれば借り換えができるよう、さまざまな選択肢を残しておきましょう。。
住宅ローンの借り換え相談 3つのポイント住宅ローン借り換え相談のポイント
住宅ローンの借り換え相談には、以下の3つのポイントがあります。
それぞれの方法を、詳しく見ていきましょう。
どの方法で相談するにせよ、住宅ローンの借り換え相談をする際は、以下のものを準備しておくとスムーズです。
- 収入がわかるもの…源泉徴収票、住民税決定通知書 ※自営業の方の場合は、過去3年分の確定申告書や決算書
- 健康保険証
- 現在利用している住宅ローンの借り入れ明細 など
1店舗の相談窓口を活用する
住宅ローンを取り扱う金融機関の中には、実店舗に相談窓口を設けているところがあり、店舗に足を運ぶことで、無料で住宅ローンに関する相談ができます。
店舗の相談窓口では、自分に合ったおすすめの住宅ローン商品がわかるほか、シミュレーションを行え、毎月の返済額・総返済額を把握することが可能。また、審査や、借り入れまでの流れについて説明を受けることもできます。
店舗の相談窓口を活用し、住宅ローンの借り換え相談を行う際、大切なのは、1社だけに相談するのではなく、複数の金融機関に相談し、異なる意見を聞くことです。
1社だけに相談した場合、金融機関のおすすめする情報が本当に正しいかどうかわかりません。また金融機関は自社が提供する住宅ローン商品の説明が中心になるため、一般的な話を聞き出すのは困難です。
その点、複数の金融機関に相談すれば、異なる角度から住宅ローン金利や借り入れ期間、付帯サービスに関する意見を聞が聞け、情報を取捨選択した上で正しいものを見極められるようになります。
つまり、店舗で住宅ローンの借り換えを依頼する際も、まずはしっかり各社の住宅ローンを比較することが大切なのです。
また相談した金融機関で、必ずしも住宅ローンの借り入れを行う必要はありません。住宅ローンの借り換えに関する相談は遠慮せずに、上手く活用するのがおすすめです。
ちなみに店舗での住宅ローンの借り換え相談は、事前審査の手続きにも対応しています。
相談のついでに事前審査を行っておけば、後に、その住宅ローンに借り換える場合でも、手続きがスムーズです。有力な住宅ローン商品があれば、相談時に事前審査の手続きも行っておくとよいでしょう。
※事前審査の手続きを行った場合でも、その住宅ローンに借り換えなければならないわけではありません。
相談窓口のある店舗は、金融機関によって店舗数や立地、営業時間が異なります。
店舗によっては、平日の日中だけではなく、平日夜や土日祝日の相談に対応しているところもあるため、店舗の場所や相談窓口の営業時間については、事前に確認しておくのがおすすめです。
店舗の相談窓口が利用できるおすすめの住宅ローン
ARUHI フラット35
店舗数 ※2023年3月末現在 | 全国130店舗以上 |
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相談窓口営業時間 | 9:00~18:00 ※店舗によって、営業時間・定休日が異なる |
住宅ローン相談予約 | 要WEB予約 ※予約は24時間受付 |
相談窓口での事前審査 | 〇 |
オンライン相談 | 〇 ※ビデオチャット相談/要WEB予約 |
フラット35 金利 ※2024年12月 |
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取扱事務手数料 | 借り入れ金額の2.2%(税込)
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保証料 | 無料 |
一部繰り上げ返済手数料 | 無料 |
ARUHI フラット35の特徴
14年連続でフラット35の取扱高No.1を誇るARUHI提供の長期固定金利住宅ローン。※1
ARUHIの特徴は、数あるフラット35の中でも最低水準の住宅ローン金利を実現している※2 ことに加え、2023年3月末現在、全国に130以上の実店舗を展開。店頭にて、住宅ローンに関する相談をすることができる(※要WEB予約)。
フラット35を提供する金融機関の多くは窓口が限られているケースが多いため、全国に店舗を持ち、対面で相談できるのは、ARUHIを利用する大きなメリットといえるだろう。
また、相談窓口での住宅ローン契約にも対応しており、事前審査は最短即日、本審査も最短数営業日という速さで完結する。スピード審査に対応している点も要チェック。
フラット35への借り換えを検討する際、ARUHIはぜひ候補に入れておきたい。
- 1. 2010年度-2023年度統計、取り扱い全金融機関のうち借り換えを含む【フラット35】実行件数(2024年3月末現在、ARUHI調べ)
- 2. 【フラット35】業界最低水準(ただしスタンダードタイプの場合)。ARUHI 調べ。
イオン銀行 住宅ローン
店舗数 ※2023年2月 | 全国140店舗以上 |
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相談窓口営業時間 | 9:00~21:00 ※店舗によって営業時間が異なる ※土日・祝日も営業 |
住宅ローン相談予約 | 原則、予約なしで相談可能 ※店舗や曜日・時間帯によっては長時間待つ可能性もあり ※予約をする場合は「イオン銀行コールセンター」へ連絡 |
相談窓口での事前審査 | 〇 |
オンライン相談 | 〇 ※要WEB予約 | 金利 (2024年12月) |
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取扱い事務手数料 |
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保証料 | 無料 |
一部繰上げ返済手数料 | 無料 |
イオン銀行 住宅ローンの特徴
イオングループの「イオン銀行」が提供する住宅ローン。
イオングループのネット銀行「イオン銀行」が提供する借り換えに対応した住宅ローン。
イオン銀行では、他の金融機関と比較して優位性のある金利を実現していることに加え、住宅ローン契約者向けの特典が充実。「イオンでの買い物が毎日5%OFF」をはじめ、お得度の高い特典を利用できる。
また、イオン銀行は、全国に140の実店舗を展開しており、店舗の窓口にて住宅ローンの借り換え相談が可能。店舗や曜日、時間帯によっては待つ場合もあるが、原則予約不要で相談できる。平日だけではなく土日や祝日も含め、毎日9時から21時まで(※店舗によって営業時間が異なる)相談できるのも嬉しいポイント。
イオングループのサービスをよく利用する人であれば、住宅ローンの借り換えを検討する際、イオン銀行はぜひ候補に入れておきたい。
2ネット銀行が提供するメールや電話、オンラインでの住宅ローン相談を活用する
「ある程度、住宅ローンに関する知識がある」「すでに利用を検討している金融機関(住宅ローン商品)を絞り込んでいる」といった場合や、住宅ローンの借り換えに関してピンポイントでわからない事・疑問がある場合は、メール相談を活用するのも選択肢の一つ。
メールの場合、時間を気にせず、自分の都合の良いタイミングで相談することが可能です。さらに、質問内容や質問に関する回答がきちんと文面で残り、すぐに確認できるのもメールで相談するメリットといえるでしょう。
また、ネット銀行の場合、メールに加え、電話での相談に対応しているところも多数あります。メールで相談するよりも、口頭で相談し、すぐに回答がほしい・・・という場合は、電話での相談を利用するのがおすすめ。
その他にも、一部のネット銀行では、ZoomやSkype等を使ったオンラインでの住宅ローン相談にも対応しています。
「相手の顔が見えた方が安心して相談できる」「店舗へ行くのは難しいが、対面で住宅ローンの借り換え相談をしたい」等の場合は、オンラインでの相談も上手く活用するとよいでしょう。
コラム:ネット銀行のなかには、対面での住宅ローンの借り換え相談を実施しているところも
近年、数あるネット銀行のなかには、住信SBIネット銀行の「SBIマネープラザ」やauじぶん銀行の「住宅ローン相談会(au Style)」、ソニー銀行の「CONSULTING PLAZA」等、対面にて住宅ローンの借り換え相談ができる窓口を提供しているところも登場しています。
店舗数が少ない点には注意が必要ですが、「対面で相談した上で、ネット銀行の住宅ローンに借り換えたい」「ネット銀行が提供する住宅ローンへの借り換えを検討している」といった場合は、ネット銀行が提供する対面での住宅ローン相談窓口を利用するのもおすすめです。
メールや電話、オンラインでの相談が可能 ネット銀行が提供するおすすめの住宅ローン
ソニー銀行 住宅ローン
住宅ローン相談窓口 |
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金利 (2024年12月) |
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取り扱い事務手数料 |
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保証料 | 無料 | ||||||||
一部繰上げ返済手数料 | 無料 |
ソニー銀行 住宅ローンの特徴
ソニーフィナンシャルグループの中核企業として、幅広いサービスを提供するネット銀行大手「ソニー銀行」の借り換えに対応した住宅ローン。
ソニー銀行の住宅ローンは、利用者の立場に立ったサービスが充実。例えば、がんと診断された場合に住宅ローン残高が半分になる「がん団信50」が無料付帯するほか、ソニー銀行の優遇プログラム「Club S(クラブエス)」のランクが自動的に1ランクアップし、Visaデビット付きの Sony Bank WALLETのキャッシュバック率が常時1%以上になる住宅ローン契約者向けの特典も提供している。
また、ソニー銀行には、住宅ローンに精通した「専任ローンアドバイザー」が在籍しており、電話やオンライン、店舗にて、住宅ローンに関する相談が可能。
プロに相談した上で住宅ローンを借り換えたい場合、ソニー銀行の住宅ローンはぜひ候補に入れておきたい。
auじぶん銀行 住宅ローン
住宅ローン相談窓口 |
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金利(年利)(2024年12月) |
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取扱い事務手数料 | 借り入れ金額の2.2%(税込) | ||||||||
保証料 | 無料 ※審査の結果、保証会社を利用する場合は保証料相当額を金利に上乗せ。 |
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一部繰り上げ返済手数料 | 無料 |
auじぶん銀行 住宅ローンの特徴
三菱UFJ銀行とKDDIが出資する「auじぶん銀行」の借り換えに対応した住宅ローン。
auじぶん銀行の住宅ローンは、低水準の住宅ローン金利を実現。加えて、住宅ローン金利を最大年0.1%引き下げる「au金利優遇割」も提供している。
また、がんと診断された場合に住宅ローン残高が半分になる「がん50%保障団信(※全疾病保障含む)」が無料付帯する点も魅力。
さらに、保証料や一部繰り上げ返済手数料、印紙代が0円となっているほか、事前審査から契約まで、すべての手続きがネットで完結する点もチェックしておきたい。
auじぶん銀行では、電話、オンライン(Zoom)、店舗での住宅ローンの借り換え相談に対応している。ネット銀行ながら、オンラインや店舗での相談に対応し、対面にて住宅ローンに関する相談ができるのは嬉しいポイント。
3第三者の住宅ローン相談窓口を利用する
金融機関に住宅ローンの借り換え相談をした場合、どうしても相談した金融機関が提供する住宅ローン商品に意見が偏ってしまいがちです。
バイアスがかかっていない第三者の意見を聞いてみたい場合は、第三者が提供する住宅ローンの相談窓口を活用するのも一つの方法。
第三者が提供する住宅ローンの相談窓口であれば、特定の金融機関に縛られない中立な立場から、相談者の要望に応じた住宅ローンの比較検討を行うことができ、その中から、おすすめのものを提案してもらうことが可能です。
住宅ローンの相談窓口によっては、一部、相談が有料になるケースもありますが、どの住宅ローンに借り換えるとよいのか自分では判断できない・・・といった場合は、第三者が提供する住宅ローンの相談窓口を上手く活用するとよいでしょう。
また、住宅ローン比較.jpでも、住宅ローンに関する相談を無料で受け付けています。詳細な悩みや質問を記載のうえ、ご相談いただければ、できる限り回答させていただきますので、住宅ローンに関する相談がある方は、是非お気軽にご活用ください。
まとめ住宅ローン借り換え相談のポイント
住宅ローンの借り換え相談を行う際のポイントを解説した今回の特集はいかがでしたでしょうか?
住宅ローンの借り換えは、上手く借り換えることができれば、総返済額の圧縮につながり、家計にとって大きなメリットがあります。
ただ、借り換えには手数料がかかるため、何度もやるべきものでもありません。いざ借り換えるとなると、どの住宅ローンに借り換えるのが一番お得なのかがわからず、悩んだとしても当然です。
住宅ローン選びに悩んだら、本特集でご紹介した住宅ローンの相談窓口を上手く活用すると良いでしょう。納得いくまで相談し、住宅ローンに関する悩みや疑問を解消できれば、きっと自分に最適な住宅ローンが見つかるはずです。
著者 溝口 麻衣
Hayakawa所属のチーフライター兼編集者。住宅ローンの借り換え相談 活用したいサービスと押さえておきたいポイントの調査と記事執筆を担当。
わかりやすく、ちょっとした気付きのある記事を目指し、日々原稿を執筆している。2級FP技能士取得。