住宅ローン講座住宅ローンの借り換えと火災保険

住宅ローンの借り換えと火災保険

住宅ローンを借り換える際、火災保険の契約がどうすべきか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
火災保険は、住宅ローンを借り換えた場合でも、原則として継続できます。ただし、他の保険商品と同様に、火災保険も年々見直しがすすみ、新しい商品が登場。住宅ローンを借り換えるタイミングで火災保険を見直すことで、保険料を節約できるケースも少なくありません。

つまり、住宅ローンを借り換える際は、火災保険についても見直す良いタイミングと言えるのです
そこで、今回は、住宅ローンを借り換えるタイミングで火災保険の見直しを行う際、押さえておきたいポイントをわかりやすく解説します。住宅ローンの借り換えを検討されている方は、是非最後までチェックしてみてください。

火災保険の相場住宅ローンの借り換えと火災保険

住宅ローンの借り換えと火災保険

住宅ローンを借り換えるタイミングで火災保険の見直しを行う際は、現在の火災保険の相場がいくらくらいなのかをまずは知っておきましょう。

火災保険の相場は、建物の種類(一戸建て、マンション)や構造、地域、築年数、補償内容、万一の際に支払われる保険金額等によって、大きく異なるため、モデルケースを設定し、試算しました。
下記の条件で試算した場合の保険料の目安は以下の通りです。

試算条件と保険料の目安
建物の種類 一戸建て マンション
構造 H構造 M構造
補償内容 火災、破裂・爆発、落雷、風災、雹災、雪災
建物の所在地 東京
建物補償額 1,500万円 1,000万円
契約年数 10年
面積 100㎡ 70㎡
築年数 1年
支払い方法 長期一括払い
保険料の目安(10年間) 10万円~14万円 2万円~2.5 万円

住宅ローンの借り換えと火災保険 ~火災保険の見直し 3つのポイント~住宅ローンの借り換えと火災保険

本チャプターでは、住宅ローンを借り換えるタイミングで、火災保険の見直しを行う際、押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。

住宅ローンの借り換えと火災保険 火災保険見直しのポイント その1
火災保険は契約期間中でも解約できる

住宅ローンの借り換えと火災保険

意外と知られていませんが、火災保険は、長期契約期間中であっても、途中解約することができます
火災保険の契約先である損害保険会社や保険代理店に解約の旨を伝え、手続きを行えば、火災保険の途中解約が完了。すでに支払った残り期間分の保険料は精算され、返金(※返金される金額は、保険会社によって異なる)してもらうことが可能です。
ただし、現在、加入している火災保険に「質権(しちけん)」が設定されている場合、火災保険の解約には、質権者(※住宅ローンを提供する金融機関)の承認が必要。

住宅ローンを借り換える際、現在加入している火災保険を継続することもできますが、火災保険の見直しを行い、他の火災保険に加入した方が保険料が節約できる場合、現在加入している火災保険を途中解約し、別の火災保険に加入できる点は、チェックしておきましょう

コラム火災保険の質権(しちけん)とは?

「質権(しちけん)」とは、お金を貸す側(債権者側)が、お金を借りる側(債務者側)から、貸したお金を返してもらうまで、その金額に見合う物品を預かる権利のこと。質権を設定すると、 万一、貸したお金が返ってこなかった場合、預かっていた物品を売却し、そこで得られた金額が、お金を貸した側に支払われます。

火災保険における質権設定とは、住宅ローンを組む際の担保として、火災保険の保険金を優先的に受け取る対象に、住宅ローン提供元の金融機関を設定すること
質権設定を行うと、火災などによって、万一、建物が全焼してしまった場合でも、金融機関は火災保険の保険金によって、住宅ローンを回収することができます。こうした理由から、金融機関によっては、火災保険の質権設定を行うケースがあるのです。(※ただし、近年は、質権設定をしない金融機関が増えています)
ちなみに、質権設定をすると、保険証券(※保険契約の内容や保険金の支払い条件などを記した契約書)は、金融機関の預かりとなり、金融機関の同意なしに、解約や契約内容の変更ができなくなります。
そのため、現在加入している火災保険に質権設定がされている場合、火災保険を解約する場合、質権者(金融機関)の承認が必要になるのです。

住宅ローンを組むタイミングで火災保険に加入している方は、火災保険を見直す際、質権が設定されているかどうかを、確認しておきましょう

住宅ローンの借り換えと火災保険 火災保険見直しのポイント その2
火災保険は契約期間が長いほど保険料が割安に

住宅ローンの借り換えと火災保険

以前の火災保険は最長36年まで契約期間を選ぶことができました。しかし、2015年10月に火災保険の契約期間が改定され、2018年6月現在、火災保険の契約期間は最長10年となっています。
火災保険は、契約期間が長くなればなるほど、年間保険料が割引になるため、トータルで保険料を安く抑えることが可能です。さらに、長期契約を一括払いで支払った場合、保険料が最も割安になります
つまり、これから火災保険の保険料を節約するのであれば、10年の長期契約を一括払いで支払う方法がおすすめです。

この方法は保険料をまとめて支払う必要があるため、一時的な負担が大きくなる点には注意が必要ですが、できるだけ火災保険の保険料を安く抑えたいと考えている場合は、長期契約・一括払いを選択すると良いでしょう

ちなみに、火災保険の長期契約は、保険料の割引が受けられる以外にも、毎年保険を更新する手間を省けるメリットもあります。

住宅ローンの借り換えと火災保険 火災保険見直しのポイント その3
カスタマイズ型の火災保険も有力な選択肢

火災保険は、様々な住宅被害による補償があらかじめパッケージ化されたオールインワン型のものがほとんどです。
オールインワン型の火災保険は、補償が充実しており、あらゆる住宅被害に備えることが可能。
その分、保険料は高くなりますが、万一に備え、全ての補償が必要だと考えている方は、東京海上日動や、三井住友海上など、大手損保会社が取り扱うオールインワン型の火災保険への加入がおすすめです。

その一方で、住宅によっては、「マンションの高層階に住んでいるので、水濡れ補償は必要ない」「雪がめったに降らない地域なので、雪災補償はいらない」等のケースも。
近年、数ある火災保険の中には、住宅に必要な補償のみを選択して付帯できるカスタマイズ型の保険商品が登場しており、自分の住宅に必要な補償のみを付帯することで、保険料を安く抑えることが可能です

火災保険を見直す際は、オールインワン型の火災保険だけではなく、カスタマイズ型の火災保険も選択肢に含め、万一の際、自分の住宅に必要な補償を受けることができ、かつ保険料を安く抑えることができる火災保険への加入を検討しましょう。

住宅ローンの借り換えと火災保険 ~まとめ~住宅ローンの借り換えと火災保険

住宅ローンの借り換えと火災保険

住宅ローンを借り換えるタイミングで火災保険の見直しを行う際のポイントについて解説した今回の特集はいかがでしたか?
火災保険は、住宅購入時にハウスメーカーや不動産会社にすすめられ、内容を詳しくチェックしないまま加入してしまう傾向があり、住宅購入時以来、火災保険を一度も見直していないというケースも少なくありません。

その一方で、近年、火災保険の中には、必要な補償のみを付帯することで安い保険料を実現している保険商品も登場しており、補償内容やプランを比較し、自分に合ったものを選ぶことで、保険料を大幅に節約することが可能です

住宅ローンの借り換えは、火災保険を見直す絶好のタイミング。住宅ローンを借り換えるタイミングで、火災保険をどうするべきか迷われている方は、本特集を参考に、人気の火災保険の特徴をチェックし、ご自身の住まいに合った火災保険への加入を検討しましょう。