住宅ローンの基礎知識ネット銀行とメガバンク、それぞれの住宅ローンを組むメリットとデメリットを比較

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ネット銀行とメガバンク、それぞれの住宅ローンを組むメリットとデメリットを比較

はじめにネット銀行とメガバンク、それぞれの住宅ローンを組むメリットとデメリットを比較

支店を持たずインターネット上で業務を行うネット銀行と、全国に支店を持ち圧倒的な知名度を誇るメガバンク。
住宅ローンについて検討する上で、この2つのタイプの銀行が候補に挙がった方も多いのではないでしょうか。
そこで、本特集ではネット銀行とメガバンク、それぞれの住宅ローンを組むメリットとデメリットを比較。公式サイトやパンフレットだけではわからない違いについても解説していきます。
それでは、まずネット銀行とメガバンクのメリット・デメリットをチェックしてみましょう。

※本特集では三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3行をメガバンクと定義しています。
※掲載されている金利情報は2024年3月時点のものになります。

ネット銀行とメガバンクの住宅ローンを比較ネット銀行とメガバンク、それぞれの住宅ローンを組むメリットとデメリットを比較

ネット銀行とメガバンクの住宅ローン メリットとデメリットの比較まとめ

  ネット銀行 メガバンク
金利 ○低い △ネットからの手続きで低くなるところも
保証料 ○なし △金融機関によって異なる
事務手数料 △金融機関によって異なる △金融機関によって異なる
相談 △可能なところも ○可能
審査期間 △短いところも ○短い

ネット銀行とメガバンク 住宅ローン金利を比較

住宅ローン金利において、軍配が上がるのはネット銀行。支店がなくコストがかからない分、メガバンクと比較し、低い住宅ローン金利を実現しています

その一方で近年ではメガバンクでも、Webからの申し込みで、低い金利が適用される住宅ローンを提供。プランによっては、ネット銀行に引けを取らない住宅ローン金利を実現しているものもあります。

適用される金利が低ければ、その分、住宅ローンの総返済額を少なくすることが可能です。
ネット銀行とメガバンクで住宅ローン金利を比較する際は、「メガバンクの住宅ローンをWebから申し込みした場合の適用金利」についても、チェックしておくと良いでしょう。

ネット銀行とメガバンク 住宅ローンの保証料を比較

ネット銀行の場合、保証料不要となっているケースが一般的です。

一方、メガバンクの場合、保証料に関しては、金融機関によって対応が分かれています。以前はメガバンクの住宅ローンを組む際、保証料の支払いが必須となっていましたが、近年では、Webからの申し込みで保証料不要となるプランも登場しています。ただ、一部の金融機関では、保証料が発生するプランもあるため、注意が必要です。
特にメガバンクの住宅ローンを検討する際は、保証料の有無について、事前に確認しておきましょう。

ネット銀行とメガバンク 住宅ローンの事務手数料を比較

事務手数料とは、住宅ローンを借り入れる際に必要な初期費用の一つ。
ネット銀行の場合、一部、定額制を採用している金融機関もありますが、「借り入れ金額の2.2%(税込)」といった形で事務手数料が変動する「定率制」を導入しているところが多いです。

一方、メガバンクに関しては、以前は事務手数料は33,000円(税込)で統一されていましたが、近年は下記のように、金融機関によって事務手数料の対応が分かれています

三大メガバンクの住宅ローンの事務手数料

事務手数料
三菱UFJ銀行 住宅ローン 借り入れ金額の2.2%(税込)
三井住友銀行 住宅ローン
※WEB申込専用住宅ローン
借り入れ金額の2.2%(税込)
みずほ銀行 住宅ローン 〈ローン取扱手数料型(保証料を前払いしない方式)〉
借り入れ金額の2.2%(税込)
〈保証料を一部前払いする方式〉
不要

ちなみに、事務手数料が「借り入れ金額の2.2%(税込)」に設定されている金融機関で2,000万円を借り入れた場合、事務手数料として44万円が発生します。 住宅ローンを組む際は、各金融機関の事務手数料についても、必ず確認しておきましょう。

なお、住宅ローンは金利・保証料・事務手数料のトータルコストで考えることが大切です。金利・保証料・事務手数料を個別に比較するだけでなく、これらを合計した総返済額がいくらになるかについても比較しましょう。

ネット銀行とメガバンク 住宅ローンの相談窓口を比較

ネット銀行とメガバンクの住宅ローンを比較すると、「住宅ローンの相談窓口」という点で軍配が上がるのはメガバンクです。

メガバンクの場合、全国に店舗を展開しているため、実際に店舗を訪れ、世帯の収入や家族構成を踏まえた上で、借入れ金額・借入れ期間等、住宅ローンに関する相談を対面にて行うことが可能です。さらに、申し込みへと進んだあとも、必要な書類を郵送ではなく手渡しできたり、本審査にかかる日数について相談できたり等、様々なメリットがあります。

一方、ネット銀行の場合、実店舗のないケースが多く、住宅ローンの情報収集は自分自身で行うのが基本。
ただ近年では、数は少ないものの実店舗を展開しているところや、オンラインを利用した対面での相談に対応しているところもあり、多くのネット銀行が、何かしらの方法で住宅ローンに関する相談をできるようになっています。

特に、金融のプロに相談した上で、自分に合った住宅ローンを選びたい場合は、各金融機関の相談窓口についても確認しておくのがおすすめ。
なお、実際に店舗へ足を運ぶ場合は、事前に店舗や窓口の営業時間(※平日夜間、土日など)についても確認しておきましょう。

ネット銀行とメガバンク 住宅ローンの審査期間を比較

ネット銀行は申し込みから融資実行まで時間がかかる点がデメリットです。

融資実行までは基本的に1ヶ月~1ヶ月半、他の利用者の申し込み状況によっては2ヶ月が経過してしまうことも
一方、メガバンクは1ヶ月以内に融資が実行されるケースが多いようです。
特に新規で借入れを行う方は、物件の契約後、残金の支払い期限までに融資が実行されるかどうかが非常に重要です。ネット銀行を検討している方は、契約の前に審査にかかる時間と支払い期限の刷りあわせを必ず行いましょう。

残金の支払い期限が迫っており、期限交渉も難しいという場合は、ネット銀行と同時にメガバンクへも審査を申し込み、万一に備えておくのも方法です。

ネット銀行とメガバンク、あなたに向いている住宅ローンは?ネット銀行とメガバンク、それぞれの住宅ローンを組むメリットとデメリットを比較

ネット銀行の住宅ローンが向いている方

  • 住宅ローンの総返済額を一番重視している
  • 住宅ローンを勉強しており、基本的なことは大体わかる
  • 複数のサービスがある場合は、それらを比較し一番メリットがあるものを選びたい
  • 近くに銀行の支店がない or 営業時間中に行けない

ネット銀行が提供する住宅ローンはメガバンクと比較すると、自分で調べる部分や準備する部分が多く、手続きにも時間がかかります。
その一方で、住宅ローン金利や保証料においてはメリットが大きく、メガバンクと比較して数十万円以上の節約ができるケースも少なくありません
総返済額を抑えるためであれば少々手間がかかっても良いという方は、ネット銀行の住宅ローンを利用することをおすすめします。

ネット銀行の住宅ローンを比較

住信SBIネット銀行 住宅ローン(WEB申込コース)

住信SBIネット銀行 住宅ローン

金利 2024年3月
  • 当初10年固定0.97
  • 変動0.32※新規自己資金20%未満
  • 【新規借入れの場合】物件価格の80%以下で住宅ローンを借入れると、表示金利から年-0.022%優遇
  • 審査結果によっては、表示金利に年0.1%~0.3%上乗せとなる場合があります。
  • 借入期間を35年超でお借り入れいただく場合は、ご利用いただく住宅ローン金利に年0.15%が上乗せとなります。
団信 融資実行時40歳未満
  • 3大疾病50プラン:基本付帯 ※1
  • 3大疾病100プラン:年0.2%金利上乗せ ※2
融資実行時40歳以上
  • 基本プラン:基本付帯 ※3
  • 3大疾病プラン(3大疾病50):年0.25%金利上乗せ ※1
  • 3大疾病プラン(3大疾病100):年0.4%金利上乗せ ※2
  • 1 3大疾病保障(50%)+全疾病保障
  • 2 3大疾病保障(100%)+全疾病保障
  • 3 全疾病保障
取り扱い事務手数料 借入金額の2.2%(税込)
保証料 無料
一部繰上げ返済手数料 無料 ※1円以上、1円単位での返済が可能
オンラインでの申し込み
実店舗(支店数)
おすすめポイント
  • 業界最低水準の住宅ローン金利を実現
  • 団信に、すべての病気やケガを保障する「全疾病保障」が無料付帯

住信SBIネット銀行 住宅ローンの特徴
数ある金融機関のなかでも、トップクラスの実績を持つ「住信SBIネット銀行」の住宅ローン。
住信SBIネット銀行では、業界最低水準の住宅ローン金利を実現。他の金融機関と比較して、有利な条件で住宅ローンを組むことができる。
また、団信にすべての病気やケガを保障する「全疾病保障」が基本付帯するほか、金利を上乗せすることで3大疾病保障を付帯できる等(※住宅ローン契約者が40歳未満の場合は、50%の3大疾病保障も基本付帯)、団信が充実している点も住信SBIネット銀行の大きな魅力。
さらに、保証料、一部繰上げ返済手数料が無料となっているほか、「Web契約手続きサービス」を利用すると、印紙代が不要になる点もチェックしておきたい。
利便性の高いサービスを提供する住信SBIネット銀行は、住宅ローンを利用する際、有力な選択肢の一つといえるだろう。

住信SBIネット銀行 住宅ローン

ソニー銀行 住宅ローン

ソニー銀行 住宅ローン

住宅ローン金利 2024年3月 〈変動セレクト住宅ローン〉
  • 変動0.397
  • 10年固定1.560
  • 20年固定2.389
  • 30年固定 ※2.474
※20年超
団信
  • 一般団信:無料付帯
  • がん団信50:無料付帯
  • がん団信100:年0.1%金利上乗せ
  • 3大疾病団信:年0.2%金利上乗せ
  • 生活習慣病団信:年0.2%金利上乗せ
  • ワイド団信:年0.2%金利上乗せ
取り扱い事務手数料 ▽変動セレクト住宅ローン、固定セレクト住宅ローン
  • 定率制:借り入れ金額の2.2%(税込)
▽住宅ローン
  • 定額制:44,000円(税込)
保証料 無料
一部繰り上げ返済 手数料 無料 ※1万円以上1円単位での返済が可能
オンラインでの申し込み
実店舗(支店数)
おすすめポイント
  • 「がん団信50」が無料付帯する等、団信が充実

ソニー銀行 住宅ローンの特徴
ソニーフィナンシャルグループの中核企業として、幅広いサービスを提供するネット銀行大手「ソニー銀行」が提供する住宅ローン。オリコンが実施する「顧客満足度®調査」(2023年)において総合第1位を獲得しており、数ある住宅ローンの中でも利用者からの高い満足度を誇っている。
ソニー銀行では、団信が充実しており、がんと診断された場合に住宅ローン残高が半分になる「がん団信50」が無料付帯するほか、年0.1%または年0.2%金利を上乗せすることで、「がん団信100」や「3大疾病団信」「生活習慣病団信」を付帯できる。
さらに、ソニー銀行の優遇プログラム「Club S(クラブエス)」のランクが最長5年間自動的に1ランクアップし、Visaデビット付きの Sony Bank WALLETのキャッシュバック率が常時1%以上になる等、住宅ローン契約者向けの特典も充実している。
WEBで住宅ローンの手続きが完結するほか、スピード審査に対応している点も要チェック。

ソニー銀行 住宅ローン

auじぶん銀行 住宅ローン

auじぶん銀行 住宅ローン

金利(年利) 2024年3月
  • 当初10年固定1.185%(当初期間引下げプラン)
  • 変動0.319% ※新規借入れ(全期間引下げプラン)
  • 審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。 金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5年、10年に限定されます。
団信
  • 一般団信:無料付帯
〈住宅ローン契約者が満50歳まで〉
  • がん50%保障団信+4疾病保障:無料付帯
  • がん100%保障団信:年0.05%金利上乗せ
  • がん100%保障団信+4疾病保障:年0.15%金利上乗せ
〈住宅ローン契約者が満65歳まで〉
  • ワイド団信:年0.3%金利上乗せ
取り扱い事務手数料 借入金額の2.2%(税込)
保証料 無料
  • 審査の結果、保証会社を利用する場合は保証料相当額を金利に上乗せ
一部繰上げ返済手数料 無料
オンラインでの申し込み
実店舗(支店数)
  • 一部のKDDI直営店にて、予約制の住宅ローン相談会を実施
おすすめポイント
  • がん50%保障団信+全疾病保障が無料付帯
  • 「住宅ローン」「au回線」「じぶんでんき」をセットで契約すると、住宅ローン金利が最大年0.1%優遇される「au金利優遇割」あり

auじぶん銀行 住宅ローンの特徴
三菱UFJ銀行とKDDIが出資する「auじぶん銀行」の住宅ローン。
auじぶん銀行の特徴は、団信が充実している点。住宅ローン契約者が満50歳までの場合、4疾病保障を含む「がん50%保障団信」が無料付帯するほか、年0.05%の金利上乗せで「がん100%保障団信」、年0.15%の金利上乗せで4疾病保障付きの「がん100%保障団信プレミアム」を付帯可能。
さらに、業界最低水準の住宅ローン金利を実現しているほか、住宅ローンと「au回線」「じぶんでんき」をセットで契約することで、住宅ローン金利が最大年0.1%優遇される「au金利優遇割」も提供している
その他にも、auじぶん銀行では、事前審査から契約まで、すべての手続きがネットで完結するほか、保証料や一部繰上返済手数料が無料。利便性の高いサービスが充実しているので、住宅ローンを検討する際、auじぶん銀行は、まずチェックしておきたい。

auじぶん銀行 住宅ローン

SBI新生銀行 住宅ローン

SBI新生銀行 住宅ローン

金利(年利) 2024年3月
  • 当初10年固定0.95※手数料定率型
  • 変動0.42 ※手数料定率型
  • 変動0.65※手数料定額型
  • 当初固定…手数料定額型は、手数料定率型の住宅ローン金利+0.15%
  • SBI新生銀行パワースマート住宅ローン(当初固定金利・長期固定金利)を自己資金10%以上で新規借入すると、借入金利を表示金利から年0.05%優遇
団信
  • 一般団信:無料
  • 一般団信+安心保障付団信:無料
  • ガン団信:年0.1%金利上乗せ
取り扱い事務手数料 <手数料定額型>
  • 5.5万円(税込)
  • 「安心パックW」「安心パックS」付帯時は11万円(税込)
<手数料定率型>
  • 借入れ金額の2.2%(税込)
  • 電子契約を利用する場合は別途、電子契約利用手数料5,500円(税込)が必要
保証料 無料
一部繰上げ返済手数料 無料
オンラインでの申し込み
実店舗(支店数)
  • 首都圏を中心に32店舗(マネープラザ、サテライトラウンジ含む/2024年月時点)
おすすめポイント
  • 「手数料定額型」を利用すれば、取り扱い事務手数料を5.5万円(税込)~に抑えられる!
  • 「一般団信+安心保障付団信」が無料付帯

SBI新生銀行 住宅ローンの特徴
利便性の高さと充実したサービス内容に定評がある「SBI新生銀行」の住宅ローン
SBI新生銀行では、取り扱い事務手数料が定額となっている「手数料定額型」、取り扱い事務手数料は定率制になっているものの、低水準の住宅ローン金利が適用される「手数料定率型」、借り入れから10年経過後、5年ごとに適用される住宅ローン金利が下がる「ステップダウン金利」など複数のプランを提供。資産や家計の状況に応じて、自分に合ったものを選択できる。
ちなみに、「手数料定額型」を選択した場合の取り扱い事務手数料は通常5.5万円(税込)(※「安心パックW」「安心パックS」付帯時は11万円(税込))と他の住宅ローンと比較しても低めに設定されている。手数料定額型を利用することで、住宅ローンの借り入れにかかる初期費用を抑えられるのは、SBI新生銀行を利用する大きなメリット。
また、団信が充実しており、「一般団信」に加え「安心保障付団信」が無料付帯できるほか、年0.1%の金利上乗せで「ガン団信」を付帯できるのも嬉しいポイントといえるだろう。
保証料や繰り上げ返済手数料も無料となっているので、ネット銀行の住宅ローンを検討する際、SBI新生銀行はぜひ候補に入れておきたい。

SBI新生銀行 住宅ローン

メガバンクの住宅ローンが向いている方

  • 提出書類の準備や申し込み手続きを自分だけでできるか心配
  • 対面でスタッフに相談しながら住宅ローンの詳細を決めたい
  • 残金支払いの期限が短い
  • 住宅ローンの借り入れ先として、知名度が高く、安心感がある銀行(メガバンク)を選びたい

メガバンクの一番の強みは対面での相談窓口を用意していること。
住宅ローンの相談から融資実行まで担当者が一貫して対応してくれます。この方式では、担当者との人間関係ができるため、相談やお願い、ちょっとした質問もしやすくなるというメリットが。
また、住宅ローン借入れ後に大幅な金利の低下が起きた場合なども、担当者に相談し、金利交渉をすることが可能です。

その他、融資実行を急ぐ場合などもメガバンクに軍配が上がるケースがあります。担当者に支払い期限を伝えたうえで、スムーズに審査を進めてくれるようお願いすると、融通を利かせてくれるかもしれません。

三大メガバンクの住宅ローンを比較

三菱UFJ銀行 住宅ローン

三菱UFJ銀行 住宅ローン

金利 2024年3月
  • 当初10年固定0.98%~
  • 変動0.345
団信
  • 一般団信:無料付帯
  • 7大疾病保障付住宅ローン ビッグ&セブン〈Plus〉:年0.3%金利上乗せ ※3大疾病保障充実タイプ(金利上乗せ型)の場合
取り扱い事務手数料 借入金額の2.2%(税込)
保証料 不要
一部繰上げ返済手数料
  • インターネット:無料
  • テレビ窓口:5,500円(税込)
  • 窓口:1万6,500円(税込)
オンラインでの申し込み
実店舗 ※全国に500店舗以上
おすすめポイント
  • 他のメガバンクと比較し、低い水準の住宅ローン金利を実現
  • 来店に加え、ネットでの住宅ローンの申し込みにも対応

三菱UFJ銀行 住宅ローンの特徴
日本最大のメガバンク「三菱UFJ銀行」が提供する住宅ローン。
三菱UFJ銀行では、他のメガバンクと比較しても、低い水準の住宅ローン金利を実現。一部の金利に関しては、ネット銀行と比較しても、引けを取らない低金利を打ち出している。
また、三菱UFJ銀行では、一般団信(※無料付帯)に加え、「7大疾病保障付住宅ローン ビッグ&セブン〈Plus〉」を提供。なかでも、年0.3%金利を上乗せすることで付帯できる「3大疾病保障充実タイプ(金利上乗せ型)」は、3大疾病(がん・脳卒中・急性心筋梗塞)を患い、所定の状態になった場合、住宅ローン残高が0円になる。住宅ローン返済期間中のリスクに備えられるのは、嬉しいポイントといえるだろう。
さらに、来店に加え、ネットでの住宅ローンの申し込みに対応。ネットを利用すれば、来店不要で住宅ローンの申し込みを完結することができる
その他にも、契約者が妊娠・出産すると1年間、金利が年0.2%優遇される「女性向け特典」をはじめ、さまざまな特典を用意している点もチェックしておきたい。

三菱UFJ銀行 住宅ローン

三井住友銀行 住宅ローン

三井住友銀行

金利 2024年3月 <WEB申込専用住宅ローン>
  • 当初10年固定1.14% ※最初にっぐっと引下げプラン
  • 変動0.475%~ ※最後までずーっと引下げプラン
団信
  • 一般団信:無料付帯
  • クロスサポート(連生団信):年0.18%金利上乗せ
  • 8大疾病保障:年0.30%金利上乗せ
取り扱い事務手数料 借入金額の2.2%(税込)
保証料 不要 ※WEB申込専用住宅ローンの場合
一部繰上げ返済手数料
  • SMBCダイレクト(インターネットバンキング):無料
  • 窓口専用パソコン:1回5,500円(税込)
  • 窓口(書面):1回16,500円(税込)
オンラインでの申し込み
実店舗(支店数) 〇 ※全国に453店舗
おすすめポイント
  • 店頭よりも有利な金利で組める「WEB申込専用住宅ローン」を提供
  • WEBやアプリから、簡単に住宅ローンの申込が可能

三井住友銀行 住宅ローンの特徴
メガバンクの一角「三井住友銀行」が提供する住宅ローン。
三井住友銀行では、WEBからの申し込みに特化した「WEB申込専用住宅ローン」を提供。WEB申込専用住宅ローンは店頭と比較して年2.0%金利が優遇されており、有利な条件で住宅ローンを組むことができる
また、三井住友銀行では、年0.18%の金利上乗せで「クロスサポート(※連生団信)」、年0.30%の金利上乗せで「8大疾病保障」、年0.1%の金利上乗せで「自然災害時返済一部免除特約」を付帯可能。住宅ローン返済期間中のさまざまなリスクに備えられる点もチェックしておきたい。
さらに、WEBやアプリから簡単に住宅ローンの申込ができる点も魅力。
その他にも、三井住友銀行では、SMBCダイレクト(インターネットバンキング)からの手続きで、一部繰り上げ返済手数料・金利種類変更手数料が無料になる等、利便性の高いサービスを提供している
他のメガバンクと比較しても、WEBやアプリからの手続きに力を入れているので、WEB経由でメガバンクの住宅ローンを利用する際、三井住友銀行はぜひ候補に入れておきたい。

三井住友銀行 住宅ローン

みずほ銀行 住宅ローン

みずほ銀行

金利 2024年3月 <ローン取扱手数料型(保証料を前払いしない方式)※ネットで手続きの場合>
  • 当初10年固定1.40%~
  • 変動0.375%~
団信
  • 無料
取り扱い事務手数料 <ローン取扱手数料型(保証料を前払いしない方式)>
借入金額の2.2%(税込)
<保証料を一部前払いする方式>

保証料 <ローン取扱手数料型(保証料を前払いしない方式)>
不要 ※支払金利に含まれる
<保証料を一部前払いする方式>
借入時に一括して所定の保証料の一部を支払う
※保証会社への事務手数料:3万3,000円(税込)
一部繰上げ返済手数料 無料
オンラインでの申し込み
実店舗(支店数) 〇 ※全国に約450店舗
おすすめポイント
  • ATM時間外手数料0円や、提携企業のサービス優待など、住宅ローン契約者を対象に、お得なサービスや特典が充実
  • 希望の借入額で審査に通過するかどうかを1分でチェックできる「AI事前診断」を提供

みずほ銀行 住宅ローンの特徴
メガバンクの一角「みずほ銀行」が提供する住宅ローン。
みずほ銀行では、来店不要で手続きができる「ネット住宅ローン」と、店頭で手続きを行う「住宅ローン」を提供。特に、ネット住宅ローンは、店頭で手続きを行う住宅ローンを比較して金利が優遇されており、有利な条件で住宅ローンを組むことができる
また、住宅ローン契約者を対象に、みずほ銀行・コンビニ(イーネット)ATM・イオン銀行のATM時間外手数料0円や、一部繰り上げ返済手数料・金利変更手数料無料、提携企業のサービス優待など、お得なサービスや特典を用意している点もチェックしておきたい。
さらに、みずほ銀行では、必要事項を入力することで、希望の借入額で、審査に通過するかどうかを最短1分で診断できる「AI事前診断(ネット住宅ローン事前診断)」を提供している。物件が決まっていない場合や、みずほ銀行の講座を持っていない場合でも利用できるので、みずほ銀行の住宅ローンを検討する際や、借り入れ可能額の目安を知りたい場合に上手く活用するのがおすすめ。

みずほ銀行 住宅ローン

まとめネット銀行とメガバンク、それぞれの住宅ローンを組むメリットとデメリットを比較

ネット銀行とメガバンクには、それぞれメリットとデメリットがあります。
住宅ローンの借り入れ先として、ネット銀行とメガバンクのどちらを利用すべきか迷う場合は、それぞれのメリットとデメリットをしっかりと比較した上で、自分に合った金融機関を選ぶことが大切です

住宅ローンの借り入れには、大きな額のお金が動くのはもちろん、時間や手間もかかります。 住宅ローンの借り入れを検討している方は、本特集を参考に、ネット銀行とメガバンク、それぞれが提供する住宅ローンのメリット・デメリットを比較し、自分に合った金融機関や住宅ローン商品を選ぶ際に役立てましょう。

著者 溝口 麻衣

著者 溝口 麻衣

Hayakawa所属のチーフライター兼編集者。メガバンクとネット銀行に関する調査と記事執筆を担当。
わかりやすく、ちょっとした気付きのある記事を目指し、日々原稿を執筆している。2級FP技能士取得。

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