基礎知識メガバンクとネット銀行、それぞれのメリット・デメリットを比較

メガバンクとネット銀行、それぞれのメリット・デメリットを比較

はじめにメガバンクとネット銀行、それぞれのメリット・デメリットを比較

全国に支店を持ち圧倒的な知名度を誇るメガバンクと、支店を持たずインターネット上で業務を行うネット銀行。
住宅ローンについて検討する上で、この2つのタイプの銀行が候補に挙がった方も多いのではないでしょうか。
そこで、本特集ではメガバンクとネット銀行、それぞれのメリット・デメリットを比較。公式サイトやパンフレットだけではわからない違いについても解説していきます。
それでは、まずメガバンクとネット銀行のメリット・デメリットをチェックしてみましょう。

※本特集では三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3行をメガバンクと定義しています。
※掲載されている情報は2016年6月時点のものです。金利情報は2017年3月時点のものになります。

メガバンク・ネット銀行を比較メガバンクとネット銀行、それぞれのメリット・デメリットを比較

メガバンクとネット銀行のメリット・デメリットまとめ

  メガバンク ネット銀行
金利 ×高い ○低い
保証料 ×年利0.2%プラス ○なし
事務手数料 ○安い △ミドル、高い
相談 ○可能 ×不可
審査期間 ○短い ×長い

金利を比較

金利において軍配が上がるのはネット銀行。支店がなくコストがかからない分、一般的にメガバンクの金利よりも0.1%ほど低い金利で提供しています。金利を抑え総返済額を少なくできる点はネット銀行の最大のメリットと言えるでしょう。

メガバンクとネット銀行の金利例

【メガバンク】三菱東京UFJ銀行
  • 当初10年固定0.85%~
  • 変動0.625 ※住宅ローン審査の結果に応じて最大0.875%まで変動
※年利0.2%が保証料として追加
※変動金利は審査によって決定
【ネット銀行】イオン銀行
  • 当初10年固定0.59
  • 変動0.57

保証料を比較

3大メガバンクは保証会社を利用しているため、保証料の支払いが必須となっています。年利払いと一括前払いが選択でき、年利払いの場合は年利0.2%が上乗せ。一括払いの場合は年利払いよりも安く、2,500万円を30年間借り入れるケースでは40万円以上保証料が節約できます。
一方、ネット銀行は保証料不要のケースが一般的なため、金利と保証料の合計を比較すると、0.3%以上の金利差が生じることもあります

事務手数料を比較

事務手数料とは、住宅ローンを借り入れる際に必要な初期費用の1つ。3大メガバンクの事務手数料は32,400円で統一されていますが、ネット銀行の場合、借入れ金額に応じて変動する定率制を導入しているケースがあります。例えば、住信SBIネット銀行の事務手数料は「借入れ金額×2%」。2,000万円借り入れた場合、事務手数料は40万円。auのじぶん銀行やソニー銀行の一部の住宅ローンも2%の定率制を導入しており、ネット銀行の住宅ローンを検討する際は事前のチェックが必要です。
なお、住宅ローンは金利・保証料・事務手数料のトータルコストで考えることが大切です。金利・保証料・事務手数料を個別に比較するだけでなく、これらを合計した総返済額がいくらになるかについても比較しましょう。

相談窓口を比較

メガバンクとネット銀行、それぞれのメリット・デメリットを比較

メガバンクの一番のメリットは、実際に支店を訪れて住宅ローンの相談ができる点。窓口へ行くことができれば、世帯の収入や家族構成を踏まえた上で借入れ金額・借入れ期間を相談することが可能です。さらに、申し込みへと進んだあとも、必要な書類を郵送ではなく手渡しできたり、本審査にかかる日数について相談できたり等、様々な利点があります。
一方、ネット銀行は実店舗がなく、住宅ローンの情報収集は自分自身で行うのが基本。相談窓口も電話やメール問い合わせに限られます。
ただし、メガバンクも支店の立地や営業時間によっては対面での利用が難しい場合があります。事前に支店が近くにあるか、平日夜間や土日の相談が可能かどうかを確認しましょう。

審査期間を比較

ネット銀行は申し込みから融資実行まで時間がかかる点がデメリットです。融資実行までは基本的に1ヶ月~1ヶ月半、他の利用者の申し込み状況によっては2ヶ月が経過してしまうことも。一方、メガバンクは1ヶ月以内に融資が実行されるケースが多いようです。
特に新規で借入れを行う方は、物件の契約後、残金の支払い期限までに融資が実行されるかどうかが非常に重要です。ネット銀行を検討している方は、契約の前に審査にかかる時間と支払い期限の刷りあわせを必ず行いましょう。
残金の支払い期限が迫っており、期限交渉も難しいという場合は、ネット銀行と同時にメガバンクへも審査を申し込み、万が一の際の保険を用意しておきましょう。

メガバンクとネット銀行、あなたに向いているのは?メガバンクとネット銀行、それぞれのメリット・デメリットを比較

メガバンクが向いている方

  • 提出書類の準備や申し込み手続きを自分だけでできるか心配
  • 誰かに相談しながら住宅ローンの詳細を決めたい
  • 残金支払いの期限が短い
  • 知名度が高く、安心感がある銀行を選びたい

メガバンクの一番の強みは対面での相談窓口を用意していること。住宅ローンの相談から融資実行まで担当者が一貫して対応してくれます。この方式では、担当者との人間関係ができるため、相談やお願い、ちょっとした質問もしやすくなるというメリットが。また、借入れ後に大幅な金利の低下が起きた場合なども、担当者に相談し金利交渉をすることが可能です。

その他、融資実行を急ぐ場合などもメガバンクに軍配が上がるケースがあります。担当者に支払い期限を伝えたうえで、スムーズに審査を進めてくれるようお願いすると、融通を利かせてくれるかもしれません。

三大メガバンク一覧

三菱東京UFJ銀行

三菱東京UFJ銀行

金利
  • 当初10年固定0.85%~
  • 変動0.625※住宅ローン審査の結果に応じて最大0.875%まで変動
事務手数料 32,400円
保証料 年利0.2%上乗せ
団信保険料 銀行が負担
一部繰上げ返済手数料 インターネット:無料
電話、テレビ窓口:5,400円
窓口:16,200円
支店数 766
その他
  • 提携先ATMが月3回無料
  • 契約者が妊娠・出産すると1年間年利0.2%オフ

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三井住友銀行

三井住友銀行

金利
  • 当初10年固定0.80
  • 変動0.625%~
事務手数料 32,400円
保証料 年利0.2%上乗せ
団信保険料 銀行が負担
一部繰上げ返済手数料 インターネット:無料
電話、テレビ窓口:5,400円
窓口:16,200円
支店数 440
その他
  • 夫婦のどちらかに万が一のことがあった場合、支払いを免除するクロスサポート特約(年利0.18%)

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みずほ銀行

みずほ銀行

金利
  • 当初10年固定0.85%~
  • 変動0.625%~
事務手数料 32,400円
保証料 年利0.2%上乗せ
団信保険料 銀行が負担
一部繰上げ返済手数料 5,400~32,400円
支店数 421
その他
  • イオン銀行ATMの利用が平日・時間内は無料

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ネット銀行に向いている方

  • 総返済額を一番重視している
  • 住宅ローンを勉強しており、基本的なことは大体わかる
  • 複数のサービスがある場合は、それらを比較し一番メリットがあるものを選びたい
  • 近くに銀行の支店がないor営業時間中に行けない

ネット銀行はメガバンクと比較すると、自分で調べる部分や準備する部分が多く、手続きにも時間がかかります。一方で金利や保証料においてはメリットが大きく、メガバンクと比較して数十万円以上の節約ができるケースも少なくありません
総返済額を抑えるためであれば少々手間がかかっても良いという方は、ネット銀行の住宅ローンを利用することをおすすめします。

人気のネット銀行一覧

住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行

金利
  • 当初10年固定0.56
  • 変動0.568※新規自己資金20%未満
事務手数料 借入れ金額×2%
保証料 なし
団信保険料 銀行が負担
一部繰上げ返済手数料 無料
支店数 なし
その他
  • 8大疾病保障つき(追加料金不要)

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新生銀行

新生銀行

金利
  • 当初10年固定1.050
  • 変動0.480
事務手数料
  • 安心パックW:162,000円
  • 安心パック:108,000円
  • 通常コース:54,000円
保証料 なし
団信保険料 銀行が負担
一部繰上げ返済手数料 無料
支店数 28
その他
  • 支払いが難しい時に、繰上返済分支払いを遅らせることができる(安心パックの特約)

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イオン銀行

イオン銀行

金利
  • 当初10年固定0.59
  • 変動0.57
事務手数料 108,000円
保証料 なし
団信保険料 銀行が負担
一部繰上げ返済手数料 無料
支店数 133
その他
  • 借入れから5年間、イオングループでの買い物が常に5%オフ

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まとめメガバンクとネット銀行、それぞれのメリット・デメリットを比較

住宅ローンを選ぶ際に、サポートを取るか、総返済額を取るかは一筋縄では行かない問題です。
総返済額は少ないほど良いのは当たり前ですが、節約のためにどれくらい時間と手間をかけられるかが判断のポイントとなります。
結論がどうしても出せない場合は、複数の銀行で本審査を申し込み、少しでも良い回答をもらった銀行にするという選択肢もあります。書類を用意する手間はありますが、慎重を期したい方は試してみてはいかがでしょう。