基礎知識住宅ローンを借りやすい銀行とは?審査に通るためのポイントをわかりやすく解説

住宅ローンを借りやすい銀行とは?審査に通るためのポイントをわかりやすく解説

住宅ローンの審査をパスするために。審査に通りやすい銀行&ポイントを押さえよう住宅ローンを借りやすい銀行とは?審査に通るためのポイントをわかりやすく解説

住宅ローンを組むとき、多くの人にとって気がかりなことといえば、やはり「住宅ローン審査に無事に通ることができるか」という点でしょう。
審査をパスしなければ、銀行からの融資を受けることができないため、住宅購入計画に狂いが生じてしまいます。

じつは、この住宅ローン審査は銀行によって異なります。つまり審査の厳しい銀行もあれば、比較的審査に通りやすい銀行もあるということです。
金利の低さやサービスの良さなど、住宅ローンを選ぶ際は複数の視点から吟味するものですが、「住宅ローンを借りやすい銀行」かどうかを知っておくことも、希望通りの住宅を確実に手に入れるためには欠かせない視点のひとつ。

そこで今回は、「住宅ローンを借りやすい銀行と審査に通るためのポイント」をテーマに、住宅ローン審査を有利に進めるために欠かせないノウハウを解説します。

住宅ローンを借りやすいのはどんな銀行?住宅ローンを借りやすい銀行とは?審査に通るためのポイントをわかりやすく解説

住宅ローンは銀行ごとに審査基準が異なるため、多くの銀行が申し込み時の条件を提示しています。ただし、すべての銀行が審査基準を公開しているわけではありません。

住宅ローンを借りやすい銀行 その1
フラット35を取り扱っている銀行

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政府系の金融機関である「住宅金融支援機構」が民間金融機関と提携して提供する全期間固定型の住宅ローン「フラット35」は、申込者や対象となる住宅の条件をすべて公開しており、開示情報以外の審査基準は設けられていません。

フラット35の基準内容そのものも、民間の銀行より少ない上、緩やかに設定されているため、自営業者や転職して間もない会社員(勤続年数が短いケース)でも、住宅ローンを借りやすくなっています。

フラット35は多くの民間銀行が取り扱っていますが、おおもとの管理は住宅金融支援機構がおこなっているため、金利や商品性については銀行による違いはありません(融資手数料、契約者サービス等は銀行ごとに差があります)。
住宅ローン審査に通りにくい場合の選択肢のひとつとして、フラット35も候補に含めておくと良いでしょう。

フラット35の申込要件

  • 申込時の年齢が満70歳未満の方
  • 日本国籍の方、永住許可を受けている方または特別永住者の方
  • すべての借入れに関して、年収に占める年間合計返済額の割合(=総返済負担率)が次表の基準を満たす方
年収 400万円未満 400万円未満
総返済負担率 30%以下 35%以下
  • フラット35のほか、フラット35以外の住宅ローン、自動車ローン、教育ローン、カードローン(クレジットカードによるキャッシング、商品の分割払いやリボ払いによる購入含む)、また、賃貸中・賃貸予定の住宅に係る借入金などを含む。

フラット35の借入対象となる住宅

  • 住宅金融支援機構が定めた技術基準に適合する住宅
  • 住宅の床面積※1が、次表の基準に適合する住宅
一戸建て、連続建ておよび重ね建ての場合※2 70㎡以上
共同建て(マンションなど)の場合 30㎡以上
  • 店舗付き住宅などの併用住宅の場合は、住宅部分の床面積が非住宅部分(店舗、事務所など)の床面積以上であること
  • 連続建て:共同建て(2戸以上の住宅で廊下、階段、広間などを共用する建て方)以外の建て方で、2戸以上の住宅を横に連結する建て方
    重ね建て:共同建て以外の建て方で、2戸以上の住宅を上に重ねる建て方

ARUHIフラット35

ARUHIフラット35

10年連続※でフラット35の取扱高No.1を誇る住宅ローン専門金融機関「ARUHI」が提供するフラット35。自己資金を2割以上用意することで、適用金利を住宅金融支援機構が発表するフラット35金利よりも引き下げる独自の商品「スーパーフラット」も取り扱っている。
Web上で契約手続きを完結させることが可能で、公式ホームページからの申し込み&手続きを完了させることで事務手数料2.20%(税込)が1.10%(税込)に引き下げられる。

フラット35 金利(融資比率9割以下)
  • 15-20年固定1.26
  • 21-35年固定1.35

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住信SBIネット銀行フラット35

住信SBIネット銀行フラット35

ネット銀行最大手「住信SBIネット銀行」が提供するフラット35。ARUHIと同様、自己資金割合を高めることで金利が下がるフラット35(保証型)を扱う数少ない銀行の1つ。事務手数料はフラット35(買取型)が融資額の1.10%(税込)、フラット35(保証型)は2.20%(税込)。0.5%の金利上乗せ(もしくは保証型を利用)することで、すべての疾病・ケガを対象に所定の就業の不能状態となった場合に住宅ローン返済が免除される『全疾病保障」を付帯できる。

フラット35 金利(融資比率9割以下)
  • 15-20年固定1.26
  • 21-35年固定1.35

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住宅ローンを借りやすい銀行 その2
転職者等への融資実績がある銀行

審査に通りやすい銀行の特徴としてもうひとつ、転職者や自営業者、外国人等への住宅ローン貸し出し実績をPRしている金融機関も狙い目です。
一般に、住宅ローンの審査基準では、申込者の勤続年数や前年の年収(自営業者は3年分)など、仕事と収入の安定性が重視される傾向があります。
ただし、転職の一般化やフリーランスの増加など、社会全体の変化速度が早まっている現在、一部の銀行では勤続年数などの条件を緩めて、より広範囲の利用者に住宅ローンを提供する動きが見られます

銀行のホームページに掲載されている「よくあるご質問」「住宅ローン利用者様の声」などのコンテンツで、転職者や外国人、自営業者などへの融資実績をアピールしている銀行は、従来よりも柔軟に住宅資金の貸し出しを行っている可能性が高いと言えるでしょう。

新生銀行 住宅ローン

新生銀行 住宅ローン

共働きをターゲットにしたサービス(安心パックW)や、10年目から適用金利が下がっていく「ステップダウン型住宅ローン」など、他の銀行にない多彩な住宅ローン商品を提供している新生銀行の住宅ローン。固定金利(当初固定金利)や金利水準と手数料体系の異なる2種類の変動金利を取り扱う。HP上には転職者への住宅ローン融資実績や、永住権のない外国人申込者へのアドバイスも掲載されており、幅広い層への融資に積極的な銀行のひとつ。

住宅ローン金利
  • 変動金利0.45
  • 当初10年固定0.80
  • 当初20年固定1.05

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住宅ローン審査に落ちる理由とは?住宅ローンを借りやすい銀行とは?審査に通るためのポイントをわかりやすく解説

住宅ローンの審査を申し込む際に知っておきたいことのひとつが「住宅ローン審査に落ちる理由」です。
銀行が住宅ローン審査で重視するポイントは、年齢や健康状態、勤続年数といった申込者の属性のほか、返済額と返済期間・年収のバランス(返済負担率)、さらに申込者の個人信用情報も厳しくチェックされます。ひとつずつ見ていきましょう。

年齢(完済時、借入時)

完済時の年齢は80歳未満を条件としている銀行が多め。仮に35年の住宅ローンを組もうとしているのであれば、45歳までに住宅ローンを申し込む必要があります。
そのため、申し込み時の年齢が50代などの比較的高い場合は、審査上、不利に働くケースも
また、銀行によっては借入時の年齢が20代などの比較的若い場合にも、将来的な転職や職業の安定性などから不確定要素が大きいとみなされ、審査に影響することがあります。

健康状態

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住宅ローンを組む際は「団体信用生命保険(団信)」への加入が必須となります。団信は住宅ローン専用の生命保険で、契約者に万一のことがあった場合に、保険会社が残債を立て替え払いすることで、住宅ローンの支払いがゼロになるというもの。
申込者に持病がある等で団信への加入条件を満たしていないと、住宅ローンそのものを契約することができません。
そのため、多くの銀行は、申込者の病歴や通院・手術歴の有無などをチェックします。健康診断の結果や通院している場合は医師の診断書・検査結果などの提出を求められる場合もあります

勤続年数

前述の通り、一部では申込者の勤続年数にこだわらない銀行も増えていますが、住宅ローンの審査ではまだ、ひとつの勤め先で働いた年数を重視する銀行は少なくありません。
特に、転職から一年未満の場合は前年の源泉徴収票で年収を確認できず、審査が厳しくなるケースがあることを憶えておきましょう。

返済負担率(返済額と返済期間・年収のバランス)

申込者の年収に占める年間返済額の割合を「返済負担率」と言います。年収400万円で住宅ローンの返済額(元本+利子)が月額10万円の場合、返済負担率は30%になります。
フラット35の審査基準では、この返済負担率を30~35%以内と定めていますが、民間の銀行では20~25%以内(場合によっては20%未満)と、さらに低めに設定する傾向があります。
返済負担率が銀行側の基準よりもオーバーしている場合は、審査落ちや減額となるのが一般的。あらかじめ自分で計算してみたうえで、返済負担率が適正範囲内に収まっているかをチェックしておきましょう。

個人信用情報

クレジットカードの支払いや携帯電話料金を滞納すると、不払いの記録が「個人信用情報機関」に登録され、特に悪質な場合(滞納半年以上など)は、情報欄に「異動」の記載が付きます。
これは俗に言うブラックリストに載った状態で、滞納の状況にもよるものの、おおむね1年間から5年間(最長で10年間)は、融資の申し込みや新たなクレジットカードの作成ができなくなります。
住宅ローン審査をパスすることもできないため、過去に心当たりがある場合や、直近で滞納がある場合は、個人信用情報機関に問い合わせて自分の個人情報を取得してみると良いでしょう

住宅ローン審査に通るためのポイント住宅ローンを借りやすい銀行とは?審査に通るためのポイントをわかりやすく解説

返済負担率など、住宅ローン審査に影響しそうな不安要素がある場合は、本審査を申し込む前にできる限りの準備をしておきましょう。

返済負担率を適正範囲内に収める

返済負担率は、申込者の年収と希望する借入額・返済期間によって変動します。今のままでは返済負担率が高すぎると感じたら、「頭金を貯める」「親からの贈与を受ける」などして借入額の総額を減らすか、共働きであればパートナーとのペアローンや収入合算を検討して年収を増やすと良いでしょう。

本審査の申し込みは1度に1つの銀行に絞る

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住宅ローンの審査には「事前審査(仮審査)」と「本審査」の二種類があります。
このうちの事前審査は、多くの銀行でホームページ等からすぐに申し込むことができ、結果がわかるのも数日以内(銀行によっては当日中)と比較的気軽に受けられる審査です。
チェックされるのは、返済負担率や個人信用情報など。事前審査は複数の銀行に同時に申し込むことも可能なので、購入する物件が決まったタイミングで、候補として絞り込んでおいた銀行すべてに申し込んでおくと良いでしょう。

その一方で、本審査は、事前審査を通過したあとで申し込む本番の審査となります。申込者の健康状態や年収実績、物件の担保価値などが詳細にチェックされ、提出する書類も多め(最近は必要書類をオンラインで提出し、Web上ですべての手続きが完了する銀行も増えています)。

融資の可否判断のために銀行側もある程度の調査コストをかけて審査を行うため、本審査を複数の銀行に同時に申し込むと、心証が悪くなる等、審査結果にマイナスに働くケースがあります。
また、住宅ローン審査に関する情報は、個人信用情報と同じく銀行同士のあいだで共有されるので、本審査の申し込みは1度に1つの銀行に留めておいたほうが良いでしょう

個人信用情報に問題がある場合は履歴が消えるまで待つ

個人信用情報が原因で住宅ローン審査が通りにくくなっている場合は、信用情報機関の記述から事故情報が削除されるまで待つのが唯一の方法となります。
信用情報が残るのは、おおむね1年から5年程度(最長10年のケースもあり)
収入合算やペアローンなどを利用して住宅ローンを申し込む場合でも、夫婦両方の信用情報がチェックされるので、やはり事故情報の削除を待つ必要があります。
なお、個人信用情報機関に掲載される期間は、あくまで滞納分の「返済が完了してから」です。今現在、滞納中の支払いがある場合は、まずは該当する負債をすみやかに完済しましょう

住宅ローンを借りやすい銀行と審査のポイントをしっかり押さえて念願のマイホームを手に入れよう住宅ローンを借りやすい銀行とは?審査に通るためのポイントをわかりやすく解説

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住宅ローンの審査はマイホームを手に入れるための関門のひとつ。特に初めて住宅ローンを申し込む場合は緊張する方も多いのではないでしょうか。
ここまで見てきたように、住宅ローン審査には銀行が重視しているポイントがいくつかあります。これらの審査ポイントを押さえたうえで対策を練っておくことが住宅ローン審査をスムーズにクリアするコツ。
また、住宅ローンの申込み条件が緩やかな銀行の情報を知っていれば、万一、本審査で落ちてしまった場合にもすぐに次の候補に切り替えることができます。

今回ご紹介した住宅ローンを借りやすい銀行の情報も参考に、銀行の審査を無事にパスして希望どおりのマイホームを手に入れましょう!

著者 長尾 尚子

フリーランスライター。得意分野は、育児・教育、住宅ローン、保険、金融、エンタメ等、幅広い。子ども2人を育児中のママでもある。
【資格】消費生活アドバイザー、FP2級