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SBI新生銀行の住宅ローンを利用するメリット・デメリット
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SBI新生銀行の住宅ローンにはどんなメリット・デメリットがある?
SBI新生銀行は、日本長期信用銀行が名前を変え、2000年3月に「新生銀行」として再スタート。2023年1月にSBIグループが買収し、「SBI新生銀行」に商号変更しました。
住宅ローンは、「新生銀行」時代から積極的に展開しており、実店舗型の銀行でありながら、ネット銀行に勝るとも劣らない有利な金利を提供しています。
SBI新生銀行に商号変更後、住宅ローン商品も刷新。従来と比較して有利になった点もあれば、注意しておきたいポイントもあります。
そこで今回はSBI新生銀行の住宅ローンにスポットを当て、金利やサービス内容、メリットとデメリットを詳しく見ていきます。
SBI新生銀行の住宅ローンを利用するメリット・デメリット
変動金利(半年型)、当初固定金利、長期固定金利(全期間固定)の3種類の金利タイプを取り扱う。変動金利はもちろん、長期固定金利の水準も低い。
さらに、頭金を借入額の10%以上用意することで、変動金利は年0.02%、固定金利は当初借入金利の部分が年0.05%の優遇を受けられる。(2024年11月時点)
長期固定金利の場合は、借入期間中、段階ごとに金利が下がる「ステップダウン金利」も利用できるため、固定金利でサービスの手厚い銀行を探している場合は要チェック。
住宅ローン契約者は、SBI新生銀行の各種特典が適用される「ステップアッププログラム」の対象となり、定期預金金利の優遇や現金プレゼントなどを受けられる。
金利 ※2024年12月実行金利
変動 | 年0.43% |
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当初10年固定 | 年1.00% |
当初20年固定 | 年1.50% |
当初30年固定(26-30年) | 年1.60% |
- SBI新生銀行パワースマート住宅ローン(当初固定金利・長期固定金利)を自己資金10%以上で新規借入すると、借入金利を表示金利から年0.05%優遇(変動金利の場合も自己資金優遇あり)
基本情報
団信(団体信用生命保険) |
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手数料(税込) |
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住宅ローン保証料 | 無料 | ||||||
繰り上げ返済手数料 |
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申込条件 |
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実際にサービスを利用したユーザーの評判を元に、SBI新生銀行 住宅ローンの特徴をわかりやすく解説しています。
SBI新生銀行の住宅ローン5つのメリット
SBI新生銀行の住宅ローンには、主に以下のようなメリットがあります。
- メリット
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- 変動金利、固定金利とも金利水準が低い
- 自己資金10%以上で金利を優遇
- 住宅ローン審査を1回(本審査)のみにできる
- 団信の追加保障を割安に付帯できる
- 住宅ローン契約者は優待プログラムの対象になる
1変動金利、固定金利とも金利水準が低い
SBI新生銀行の住宅ローンの最大のメリットは、やはり金利の低さです。変動金利はもちろん、20年以上の長期固定金利でも有利な金利水準を打ち出しており、たとえば、31-35年固定金利は年1.55%と、フラット35の最安金利である年1.840%を下回っています(※)。
変動金利についても、昨今の金利動向を反映して金利引き上げに動く銀行が多い中、ネット銀行と同水準の低金利を維持しています。
また、SBI新生銀行では、長期固定金利(25年・30年・35年のいずれか)を対象として、借入から10年経過したあと5年ごとに金利を引き下げる「ステップダウン金利」も提供しています。
金利面、特に長期固定金利を検討中の場合は、有力な選択肢になるでしょう。
- 金利はいずれも2024年11月時点のものとなります。今後の市場動向によって変化する可能性があります。
SBI新生銀行が取り扱うステップダウン金利タイプの住宅ローンとは?
返済計画の立てやすい住宅ローンを利用したい方や将来の金利変動に備えた住宅ローンの利用を考えている方は要チェックです。
2自己資金10%以上で金利を優遇
SBI新生銀行では、新規借入を対象に、物件購入価格の10%以上の自己資金(頭金)を用意することで金利が優遇されます。
長期固定金利(21~35年)と期間固定金利(1~20年)は年0.05%、変動金利は年0.02%の引き下げを受けられるため、自己資金を準備できる場合は要チェック。
なお、金利の優遇は「当初借入金利のみ」となるため、固定金利の場合は、金利の固定期間が長いほうが有利です。一方、変動金利の場合は、(半年ごとに適用利率が見直されるものの)借入期間中の「引き下げ幅の優遇」は継続します。
3住宅ローン審査を1回(本審査)のみにできる
SBI新生銀行の住宅ローンは、仮審査を省略して「本審査1回のみ」で申し込むことができます。
仮審査のための書類をそろえる手間がなくなり、融資の可否が早めにわかる点がメリット。
ただし、住宅の売買契約時には、通常「住宅ローンの仮審査の承認」が必要になります。そのため、新規借入の際は仮審査を希望して受けることが可能です。
一方、借り換えの場合は、仮審査を受けることはできず、本審査1回のみとなります。
4団信の追加保障を割安に付帯できる
団信(団体信用生命保険)は、住宅ローン契約者に万一のことがあった場合、住宅ローン残高がゼロになる専用の生命保険です。一般団信とも呼ばれ、多くの金融機関で住宅ローン契約者に加入義務があります。
SBI新生銀行では、この団信に上乗せ可能な「安心保障」を無料で提供。万一の死亡・高度障害に加えて、所定の介護状態(要介護3以上)となった場合も保障の対象となります。
また、所定のガンと診断確定された場合に住宅ローン残高がゼロになる「ガン団信」も取り扱い。こちらは年0.1%の金利上乗せが必要となり、49歳までの加入年齢制限があるものの、日本人の2人に1人が罹患するがんに備える上で有効と言えるでしょう。
5住宅ローン契約者は優待プログラムの対象になる
SBI新生銀行では、サービスの利用状況に応じて優遇サービスが受けられる「ステップアッププログラム」を提供しています。
「スタンダード」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「ダイアモンド」の5ステージがあり、ステージに応じて他行あての振込手数料の無料回数や銀行預金の金利がアップする仕組みです。
住宅ローン利用者(もしくは新規口座開設から6か月間)は、5段階のプラチナステージの優遇を利用可能。他行あて振込手数料が月10回まで無料となるほか、取引状況に応じて現金がもらえる「キャッシュプレゼントプログラム」で、入金ごとに1回10円、口座引落1回ごとに3円の現金を受け取れます。
新規口座開設の場合は、「ウェルカムプログラム」の対象になり1,500円のキャッシュバックが貰える点も魅力の1つです。
ちなみに、SBI証券に口座を持っている場合は、SBI新生銀行と連携させることで、いきなりダイアモンドステージからスタートでき、住宅ローン事務手数料の5万円割引も受けられるので、SBI証券の利用者はチェックしてみると良いでしょう。
SBI新生銀行の住宅ローン3つのデメリット
住宅ローンを選ぶ際は、メリットと同じくらい「デメリットが気になる」という方も多いはず。SBI新生銀行の住宅ローンのデメリット・注意点には、主に以下の3つが挙げられます。
- デメリット
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- 変動金利の5年ルール、125%ルールがない
- 借り換えの場合は仮審査を受けられない
- 事務手数料は「定率型」のみ
1変動金利の5年ルール、125%ルールがない
SBI新生銀行の住宅ローンの注意点として知っておきたいのが、変動金利の5年ルールと125%ルールが適用されない点です。
5年ルールとは?
金利が上昇しても5年間は毎月の返済額が変更されない仕組みを「5年ルール」と呼びます。 変動金利は、通常、半年に1回の金利の見直しが行われますが、この5年ルールを適用している金融機関の場合、市場の金利動向に関わらず5年間は返済額が変わりません。
125%ルールとは?
さらに、5年が経過した後6年目以降の返済額を今までの返済額の125%までとする制限を「125%ルール」と呼びます。
いずれのルールも、金利の大幅な上昇が起きた時に、返済額が急激に上昇し、返済が計画が破綻するのを防ぐために設定されています。
SBI新生銀行の住宅ローンには、この「5年ルール」と「125%ルール」が適用されません。つまり、半年ごとの金利見直しの時点で金利上昇が起きた場合、借入から5年以内であっても毎月の返済額が変更されるリスクがあるのです。
一般的に、125%ルールが適用されるのは、金利が大幅に上昇したケース(年0.5%が年2.0%まで上がるなど)のため、低金利が続く日本の市場では、ルール自体の実現性が薄いとする意見もあります。
しかし、20年、30年という長期で見た場合の金利の動向は未知数なため、変動金利については、金利が上昇した場合の対策(借り換え、繰上返済、金利タイプの変更など)を念頭に置いた上で選びましょう。
2借り換えの場合は仮審査を受けられない
前述の通り、SBI新生銀行の住宅ローンは、原則的に審査が1回のみとなります。新規借入の場合は、希望することで仮審査を申し込めますが、借り換えの場合は本審査のみとなり、申し込みをした時点で、審査書類(身分証明書、収入証明書、不動産書類など)が必要です。
住民税の課税決定通知書や、不動産の売買契約書、重要事項証明書など、準備に手間取りそうな書類はあらかじめ探しておくと良いでしょう。
3事務手数料は「定率型」のみ
SBI新生銀行の住宅ローンは、借入金額×2.20%(税込)の事務手数料が発生する「定率型」です。
新生銀行当時は、借入金額に関わらず一律の手数料となる「定額型」も選択できたものの、現在は取り扱いがありません。
その一方で、繰り上げ返済の手数料は、一部・全額ともに無料となっています。全額繰り上げ返済には手数料がかかる銀行も多いため、無料で対応してもらえるのはメリットでしょう。
オンライン契約にも対応しており、来店不要で契約手続きが完結する点も便利ですが、Webで契約するためには電子契約利用手数料5,500円(消費税込み)が別途かかります。
金利タイプを変動金利から当初固定金利に変更する際も、手数料5,500円(税込)がかかることを憶えておきましょう。
低金利と手厚い団信。長期固定向けのサービスが充実したSBI新生銀行の住宅ローンに注目しよう
SBI新生銀行は、国内に25箇所(本支店23個所、出張所2個所)を持つ実店舗型の銀行でありながら、ネット銀行にも見劣りしない有利な住宅ローン金利やオンランサービスを提供しています。
特に長期固定金利の金利水準と優遇サービスは、他の多くの住宅ローンと比較してもトップクラス。
一般団信に追加可能な「安心保障」や「ガン団信」の内容もリーズナブルながら手厚く、長期の借入を前提とした住宅ローンでは嬉しい保障と言えます。
先行き不透明な金利動向を踏まえて、安定した固定金利の住宅ローンを検討している方や、変動金利を低金利で借り入れ、繰り上げ返済を活用してすばやく返済していきたいと考えている方は、今回ご紹介したメリットとデメリットも参考に、SBI新生銀行の住宅ローンを比較の候補に加えてみてはいかがでしょう。
変動金利(半年型)、当初固定金利、長期固定金利(全期間固定)の3種類の金利タイプを取り扱う。変動金利はもちろん、長期固定金利の水準も低い。
さらに、頭金を借入額の10%以上用意することで、変動金利は年0.02%、固定金利は当初借入金利の部分が年0.05%の優遇を受けられる。(2024年11月時点)
長期固定金利の場合は、借入期間中、段階ごとに金利が下がる「ステップダウン金利」も利用できるため、固定金利でサービスの手厚い銀行を探している場合は要チェック。
住宅ローン契約者は、SBI新生銀行の各種特典が適用される「ステップアッププログラム」の対象となり、定期預金金利の優遇や現金プレゼントなどを受けられる。
金利 ※2024年12月実行金利
変動 | 年0.43% |
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当初10年固定 | 年1.00% |
当初20年固定 | 年1.50% |
当初30年固定(26-30年) | 年1.60% |
- SBI新生銀行パワースマート住宅ローン(当初固定金利・長期固定金利)を自己資金10%以上で新規借入すると、借入金利を表示金利から年0.05%優遇(変動金利の場合も自己資金優遇あり)
基本情報
団信(団体信用生命保険) |
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住宅ローン保証料 | 無料 | ||||||
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実際にサービスを利用したユーザーの評判を元に、SBI新生銀行 住宅ローンの特徴をわかりやすく解説しています。