住宅ローンの基礎知識提携住宅ローンと非提携住宅ローンの違いとは?それぞれのメリットとデメリット

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提携住宅ローンと非提携住宅ローンの違いとは?それぞれのメリットとデメリット

不動産会社から住宅ローンを勧められたら?提携住宅ローンと非提携住宅ローンの違いとは?それぞれのメリットとデメリット

住宅を購入すると、購入元の不動産会社やハウスメーカーから、ほぼ100%の確率でおすすめの住宅ローンを案内されるはずです。
これは「提携住宅ローン」と呼ばれており、不動産会社が勧める住宅ローンを利用することで、契約手続きの一部を不動産会社に代行してもらえる他、店頭金利と比較すると、借り入れ金利が優遇される等、様々なメリットがあることから、住宅購入者の多くが利用しています。

こう言うと提携住宅ローンには多くの魅力があるように思いますが、実際に提携住宅ローン以外の住宅ローン(非提携住宅ローン)に目を向けてみると、そちらにも、金利面やサービス面において様々なメリットがあり、一概に「提携住宅ローンが有利」と言い切ることはできません
住宅購入後、何十年も返済を続けていく住宅ローンだからこそ、「自分に合ったベストな住宅ローンを選びたい」というのが、多くの住宅購入者の願いではないでしょうか。

そこで今回は「提携住宅ローンと非提携住宅ローン」をテーマに、2種類の住宅ローンの違いや、それぞれのメリットとデメリットを解説します。

提携住宅ローンと非提携住宅ローンの違いとは?提携住宅ローンと非提携住宅ローンの違いとは?それぞれのメリットとデメリット

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提携住宅ローンと非提携住宅ローンのもっとも大きな違いは、両者の住宅ローンを取り扱う銀行の「タイプ」と「契約の流れ」です。
提携住宅ローンは、不動産会社等と長く付き合いのある金融機関が提供していることが多く、全国規模で展開するメガバンクや、地域密着型で特定の営業エリア内で強みを持つ地銀・信金などがほとんど。
契約手続きの際は、不動産会社が間に入り、代行などのサポートを行います。提携住宅ローンの場合、物件審査が(業者の申請によって)あらかじめ通過している場合があり、契約手続きが簡便にすむケースが多い傾向があります

一方で非提携住宅ローンは、提携住宅ローン以外のすべての住宅ローンを指します。中でも、提携住宅ローンとの違いを比較する際に注目したいのが、実店舗を持たないインターネット専業の銀行(ネット銀行)が取り扱う住宅ローンです。
住宅ローンの契約手続きは、来店不要でオンライン(もしくは郵送)ですべて済むほか、事前審査も当日中に結果が判る金融機関が少なくありません。
提携住宅ローンのようなコネクションがないぶん、住宅ローンの金利や利便性を前面に打ち出している金融機関が多く、結果的に有利な条件で住宅ローンを組めるケースもので、チェックしておいて損はないでしょう。

提携住宅ローン

不動産会社やハウスメーカーが金融機関と提携し、提供する住宅ローン。提携先はメガバンクや地銀(地方銀行)、信金(信用金庫)が中心。住宅購入の話をまとめていく最中に不動産業者から提案されることが多い。提携の強みとして物件審査が済んでおり、契約手続きが簡便なことがあげられる。

非提携住宅ローン

提携住宅ローン以外の住宅ローン。おもにネット銀行が該当する。実店舗がないネット銀行を利用する場合、郵送またはオンラインで契約手続きをしていくことになる。提携住宅ローンと比較すると、審査に時間がかかる傾向があるが、事前審査はスピーディー(最短当日など)に結果が判ることが多い。

提携住宅ローンのメリットとデメリット提携住宅ローンと非提携住宅ローンの違いとは?それぞれのメリットとデメリット

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前述の通り、提携住宅ローンは不動産会社とコネクションを築いているメガバンクや信用金庫、地銀がほとんどです。
業者からの紹介顧客として、金利や事務手数料などを優遇してもらうことができるので、同じ住宅ローンに直接申し込むよりも有利な条件で契約できるケースが多いでしょう。
また、不動産会社などが、物件書類を金融機関に提出してくれるなど、手続きの一部を代行してくれるので、自分で用意する書類が少なくすみ、手間がかからない点もメリット。

ただし、ネット銀行など低金利を売りにしている住宅ローンと比較すると、優遇後であっても、適用される住宅ローン金利は高めになる傾向があります
提携住宅ローンの多くは、紹介する業者側にもコミッション(紹介料)が入るため、住宅の販売担当者が熱心に勧めるケースも見られますが、そのセールストークを真に受けて契約し、何百万円も総返済額が上がってしまっては意味がありません。他の住宅ローンの金利水準やサービスと比較して決めることで、契約後に後悔するリスクを減らすことができるでしょう。

提携住宅ローンのメリット

  • 店頭で申し込む場合と比較すると、金利や事務手数料の優遇を受けることができる
  • 不動産業者に手続きの一部を代行してもらえる
  • メガバンク・地銀・信用金庫が多く、生活圏内に店舗が多い

提携住宅ローンのデメリット

  • ネット銀行などの金利に強みがある住宅ローンと比較すると金利が高いケースがある
  • 住宅ローンの手続き代行費用がかかる場合がある

非提携住宅ローンのメリットとデメリット提携住宅ローンと非提携住宅ローンの違いとは?それぞれのメリットとデメリット

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非提携住宅ローンは、不動産会社やハウスメーカーと提携せず、契約者の直接申し込みに限定して借り入れ申請を受け付けている住宅ローンの総称です。
代表的なのはネット銀行が取り扱う住宅ローンで、金利の低さや、繰り上げ返済のしやすさ、団信の保障内容などに優位性があります。
非提携住宅ローンのメリットは、さまざまな金融機関の住宅ローンを比較し、自身のライフプランにもっとも合致したサービスを提供している住宅ローンを選べる点。とにかく金利の低い住宅ローン、契約者特典が充実している住宅ローンなど、自身でサービス内容を比較し、選んだ住宅ローンであれば、契約後の満足度もぐっと上がるはずです。

ただし、非提携住宅ローンを選んだ場合、不動産会社が提携住宅ローンの利用者向けに提供している契約代行サービスを受けられないケースも
ネット銀行の場合は、オンラインで証明書類をアップロードしたり、郵送で送る、といったやり取りが中心となるため、ある程度のIT知識がある人、必要書類を自分で用意することが苦にならない人に向いています。
なお、ネット銀行の場合は、金利が低い反面、事務手数料が高いケースがあり、諸費用面で費用がかさむ場合があるため、金融機関がホームページ上で提供しているシミュレーション等をチェックして「総返済額」で比較することをおすすめします。

非提携住宅ローンのメリット

  • 必要なサービスを提供している住宅ローンを選んで契約できる(金利が低い、契約者サービスに力を入れているetc.)
  • 金融機関の住宅ローンは満足度が高い
  • ネット銀行の場合は繰り上げ返済手数料や住宅ローン保証料、団信などが有利

非提携住宅ローンのデメリット

  • 業者の代行サービスを受けられず、契約書類をすべて自分で用意する必要がある
  • ネット銀行の場合は事務手数料が高いところが多い

おすすめの非提携住宅ローン

住信SBIネット銀行 住宅ローン(WEB申込コース)

住信SBIネット銀行 住宅ローン

ネット銀行最大の口座開設数を誇る「住信SBIネット銀行」が提供する住宅ローン。変動金利・期間固定型・フラット35を取り扱い、いずれも業界最低水準の住宅ローン金利を打ち出している。
団信には、すべての病気・けがを対象として所定の就業不能状態となった場合に住宅ローン残高がゼロになる「全疾病保障」が基本付帯。さらに、住宅ローン契約者が40歳未満の場合は、がん・脳卒中・急性心筋梗塞で所定の状態になった場合、住宅ローン残高の50%を保障する「3大疾病保障(※3大疾病50プラン)」も基本付帯する

住信SBIネット銀行 住宅ローン

ソニー銀行 住宅ローン

ソニー銀行 住宅ローン

ネット銀行大手「ソニー銀行」が提供する住宅ローン。オリコンが実施する「顧客満足度®調査」(2023年)において総合第1位を獲得しており、数ある住宅ローンの中でも利用者からの高い満足度を誇っている。
また、がんと診断された場合に住宅ローン残高が半分になる「がん団信50」が無料付帯するほか、年0.1%または年0.2%金利を上乗せすると、「がん団信100」や「3大疾病団信」「生活習慣病団信」を付帯できる。
さらに、ソニー銀行の優遇プログラム「Club S(クラブエス)」のランクが最長5年間自動的に1ランクアップし、Visaデビット付きの Sony Bank WALLETのキャッシュバック率が常時1%以上になる等、住宅ローン契約者向けの特典も充実。

ソニー銀行 住宅ローン

auじぶん銀行 住宅ローン

auじぶん銀行

三菱UFJ銀行とKDDIが出資するネット銀行「auじぶん銀行」の住宅ローン。変動金利と期間固定型を取り扱い、住宅ローン金利の低さに定評がある。
事前審査から契約まで、すべてオンライン上で完結させることができるネット銀行ならではのサービスに加え、住宅ローン保証料※・団信保険料・一部繰り上げ返済手数料共に無料。
団信(団体信用生命保険)にも力を入れており、住宅ローン契約者が満50歳までの場合、4疾病保障付きの「がん50%保障団信」が無料付帯するほか、年0.05%の金利上乗せで「がん100%保障団信」、年0.15%の金利上乗せで4疾病保障付きの「がん100%保障団信プレミアム」を付帯できる。

※審査の結果、保証会社をご利用いただく場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されますが、別途お支払いいただく保証料はございません。

auじぶん銀行 住宅ローン

提携住宅ローンと非提携住宅ローンは「スペック」で比較を。自分に合ったベストな住宅ローンを選ぼう!提携住宅ローンと非提携住宅ローンの違いとは?それぞれのメリットとデメリット

住宅購入の話が具体的になっていくと、資金繰りの話とともに住宅ローンの話が現実味を帯びてきます。
業者から提案される提携住宅ローンは、担当者から金利の優遇などさまざまなメリットが提示され、「あまり詳しくないから・・・」「お世話になった担当者の提案だから・・・」と、不動産会社に勧められるままに決める方も多いのが実情です。

ただし、住宅ローンについての知識が増えてくると、非提携住宅ローンでも金利やサービス面で有利なケースが多く、「繰り上げ返済が手数料無料でネットから24時間できる」「団信の付帯保障が手厚い」など、多くのメリットがあることに気づくはず。

契約後に後悔しないためにも、住宅ローンは金利・諸費用も含めた「総返済額」で比較したうえで、独自サービスや契約者特典などのプラスアルファの要素も加味して選ぶのがおすすめです。

今回ご紹介した提携住宅ローンと非提携住宅ローン、それぞれのメリット・デメリットも参考に、気になる住宅ローンを「スペック」で比較し、自身のライフプランに合った住宅ローンを選びましょう!

著者 長尾 尚子

著者 長尾 尚子

フリーランスライター。得意分野は、育児・教育、住宅ローン、保険、金融、エンタメ等、幅広い。子ども3人を育児中のママでもある。
【資格】消費生活アドバイザー、FP2級

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