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住宅ローンの固定期間終了後の手続きと借り換えのポイント

  • 金利タイプ別
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住宅ローンの固定期間終了後の手続きはどうする?

住宅ローンを短期固定金利、中期固定金利で借り入れていた場合、金融機関から固定期間が終了するという通知を受け取ると、多くの方が現在の金利と比較し、金利が大きく上昇することに驚くものです。

特に当初固定で住宅ローンを借り入れていた場合、固定期間終了後、ほぼ100%住宅ローン金利が上昇します。その理由は、借り入れ時に提供される優遇金利の幅と、固定期間終了後、再度金利タイプを選択する際の優遇金利の幅が異なるからです。

それでは当初固定金利で住宅ローンを借り入れていた方は、固定期間終了後、どのような手続きを行うと良いのでしょうか?また、他の住宅ローンへの借り換えを選択する場合、どの金融機関の住宅ローンを選ぶと良いのでしょうか?

今回の住宅ローン講座では、当初固定金利で住宅ローンの借り入れを行い、固定期間が終了する方のために、固定期間終了後の手続きと、他の住宅ローンに借り換える際のポイントをご紹介します。

現在、借り入れている住宅ローンの当初固定期間がもうすぐ終了する方、住宅ローンの固定期間終了後の借り換えを検討されている方は、是非チェックしてみてください。

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住宅ローン借り換えのタイミングはいつ?4つの事例とケース別の対処法を解説

借り換えに適したタイミングとそれぞれのケースで借り換える際のポイントを解説!借り換えにおすすめの住宅ローンも紹介。

溝口 麻衣

この記事を書いた人溝口麻衣

【資格】2級ファイナンシャル・プランニング技能士
Hayakawa所属のチーフライター兼編集者。住宅ローンの基礎知識 組む前に初心者が知っておきたいポイントについての調査と記事執筆を担当。 わかりやすく、ちょっとした気付きのある記事を目指し、日々原稿を執筆している。

住宅ローンの固定期間終了後の手続き 2つの選択肢

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インタビュアー

まずはじめに、住宅ローンの固定期間終了後の手続きについて見ていきましょう。
固定期間終了後の選択肢は、大きく2つに分かれます。

住宅ローン 固定期間終了後の2つの選択肢

それでは、それぞれの選択肢と、具体的な手続きについて、以下で詳しく見ていきましょう。

1現在、住宅ローンを借り入れている金融機関で借り入れを継続し、金利タイプを選び直す

現在、利用している金融機関での借り入れを継続する場合、固定期間終了後に「固定金利」にするのか、「変動金利」にするのか、金利タイプを選び直すことが可能です。

当初固定期間終了後に固定金利タイプを選択する場合の手続き

当初固定期間終了後、再度固定金利タイプを選択する場合、金融機関が指定する期間内に手続きを行う必要があります。手続きは、Webサイトや電話などから簡単に行うことができます。
ただし、金融機関によっては、手続きの際、別途金利タイプの切り替え手数料が発生することもあるので、具体的な手続きの方法は事前に確認しておきましょう。

当初固定期間終了後に固定金利タイプを選択する場合の手続き例
  • 特約期間終了月の1日から特約期間終了日の前日までに、Webサイトから手続き。
  • 固定金利特約期間終了日の原則10日前までにauじぶん銀行へ連絡。
固定期間終了後に変動金利タイプを選択する場合の手続き

当初固定期間終了後に変動金利タイプを選択する場合、特に手続きを行う必要はありません。

現在借り入れている住宅ローンの固定期間終了後、何の手続きも行わなかった場合、住宅ローン金利は原則として変動金利に移行します。

2他の金融機関が提供する住宅ローンに借り換える

当初固定期間終了後も同じ金融機関での借り入れを継続する場合、固定期間終了と共に、当初固定期間中、適用されていた優遇金利幅が縮小されるため、住宅ローン金利が上昇します
このことから、多くのユーザーが固定期間終了後、他の金融機関が提供する住宅ローンへの借り換えを検討するケースがほとんどです。このタイミングで他の金利が低い住宅ローンに借り換えることができれば、総返済額を減らすことも可能です

また、他の金融機関が提供する住宅ローンに借り換える際は、借り換え先の金融機関へ審査申し込みを行う等の手続きが必要になります。
固定期間が終了するタイミングで住宅ローンを借り換えるのであれば、できる限り早めに準備を進めておくと良いでしょう。

では、他の金融機関が提供する住宅ローンへの借り換えを検討する場合、どの住宅ローンへ借り換えれば良いのでしょうか?
以降のチャプターでは、住宅ローンの固定期間終了後に借り換える際のポイントについてご紹介します。

住宅ローンの固定期間終了後、借り換える際のポイント

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インタビュアー

固定期間終了後、他の金融機関が提供する住宅ローンへ借り換える際は、金利だけではなく、事務手数料や、借り換えにかかる諸費用、団信の内容等を考慮し、住宅ローンを借り換えるメリットをしっかりと確認したうえで、最適な住宅ローン商品を選ぶことが大切です。

また、現在利用している金融機関からの借り入れを継続した場合と、借り換えた場合を比較し、総返済額が変わらなかったとしても、「団信の内容が充実している」「一部繰り上げ返済がしやすい」」「お得に利用できる特典が付帯している」等のメリットがあれば、借り換えを検討することをおすすめします。

固定期間終了後に住宅ローンを借り換える際は、以下の3つのポイントを参考に、自分に合ったものを選びましょう。

1固定期間終了後の適用金利が低い金融機関を選ぶ

当初固定期間中は、通常よりも優遇金利幅が大きいため、低金利で住宅ローンを借り入れることが可能です。しかし、当初固定期間が終了すると、優遇金利の幅が縮小され、金利が上昇することは先ほどのチャプターで解説した通りです。ただし、これは一般的な金融機関の事例です。実は、数ある金融機関の住宅ローン商品の中には、当初固定期間終了後の金利上昇を抑えるため、「そもそものベースとなる基準金利が低い住宅ローン商品」や「当初固定期間明けの優遇金利幅が大きい住宅ローン商品」があり、こうした商品を選ぶことで、当初固定期間終了後も比較的低金利で住宅ローンを利用することが可能です
住宅ローンを借り換える際は、当初固定期間中の適用金利だけではなく、固定期間終了後の適用金利(※優遇金利幅)もチェックし、低金利で利用できるところを選ぶのがおすすめ。

おすすめの住宅ローン

イオングループが運営するネット銀行「イオン銀行」が提供する借り換えに対応した住宅ローン。
イオン銀行の特徴は金利の低さ。当初固定期間中はもちろん、固定期間終了後の優遇金利幅も大きく、他の住宅ローンと比較しても、有利な条件で組むことができる

また、保証料・一部繰り上げ返済手数料が無料であることに加え、金利を年0.1~0.3%上乗せすることで、「全疾病団信」「がん保障付団信」「8疾病保障団信」を付帯することも可能。

さらに、住宅ローン契約者限定でイオングループでの買い物が毎日5%OFFになるイオンセレクトクラブ等が利用できる点も嬉しい
近くにイオングループの店舗がある人はもちろん、固定期間終了後の金利も踏まえた上でお得に利用できる住宅ローンを検討したい人であれば、イオン銀行はぜひ候補に入れておきたい。

金利 2025年5月実行金利
変動 0.78(物件価格の80%以内での借り入れの場合)
当初3年固定 0.95
当初5年固定 1.05
当初10年固定 1.39
基本情報
団信
全疾病団信 無料付帯
がん保障 年0.1%金利上乗せ
8疾病保障プラス 年0.3%金利上乗せ
ワイド団信 年0.3%金利上乗せ
取り扱い事務手数料
定額型 11万円(税込)
定率型 借り入れ金額の2.2%(税込)
  • 最低取り扱い事務手数料:22万円(税込)
  • 「定額型」を選択した場合、「定率型」を選択した場合と比べて、住宅ローン金利が年0.2%高くなる。
保証料 無料
一部繰り上げ返済手数料 無料

イオン銀行公式サイトへ行く

数ある金融機関のなかでも、トップクラスの実績と、利用者からの高い満足度を誇る「住信SBIネット銀行」の住宅ローン。

住信SBIネット銀行は、業界最低水準の住宅ローン金利を実現
また、団信にすべての病気やケガを保障する「全疾病保障」が基本付帯するほか、住宅ローンの契約者が50歳以下の場合は、がん・脳卒中・急性心筋梗塞で所定の状態になった場合、住宅ローン残高の50%を保障する「3大疾病保障(※3大疾病50プラン)」も基本付帯する。団信が充実しており、住宅ローン返済期間中の万一にしっかり備えられる点は、住信SBIネット銀行を利用する大きなメリットといえるだろう。

さらに、保証料、一部繰上げ返済手数料、返済口座への資金移動が0円となっていることに加え、申し込みから借り入れまで住宅ローンの手続きがWEBで完結するのも魅力

金利の低さに加え、利便性の高い住宅ローンを提供する住信SBIネット銀行は、住宅ローンの借り換えを検討する際、ぜひ候補に入れておきたい。

金利 2025年5月実行金利
変動 0.698(通期引下げプラン)
  • 借り換えの場合
10年固定 1.479(当初引下げプラン)
20年固定 1.949(当初引下げプラン)
30年固定 2.019(当初引下げプラン)
  • 審査結果によっては、表示金利に年0.1%~0.3%上乗せとなる場合があります。
  • 借入期間を35年超~40年以内でお借入れいただく場合は、ご利用いただく住宅ローン金利に年0.07%、40年超でお借入れいただく場合は住宅ローン金利に年0.15%が上乗せとなります。
基本情報
団信
融資実行時50歳以下
3大疾病50プラン 基本付帯
3大疾病100プラン 40歳未満年0.2%金利上乗せ
40歳以上年0.4%金利上乗せ
融資実行時50歳超
基本プラン 基本付帯
3大疾病プラン(3大疾病50) 年0.25%金利上乗せ
3大疾病プラン(3大疾病100) 年0.4%金利上乗せ
  • 全てのプランに全疾病保障付帯
取り扱い事務手数料 借入金額の2.2%(税込)
保証料 無料
一部繰り上げ返済手数料 無料

住信SBIネット銀行公式サイトへ行く

2残りの借り入れ期間の金利を固定し、固定期間終了後の心配がない住宅ローンを選ぶ

「当初固定金利が終了するタイミングで、その後の住宅ローンを検討するのが面倒」「固定期間終了後の適用金利を気にせず利用したい」という方には、残りの借り入れ期間の金利を固定し、固定期間終了後の金利上昇を心配する必要がない住宅ローンの利用がおすすめ。
なかでも、フラット35は借り換えの審査に通りやすいだけではなく、他の長期固定金利住宅ローンと比較しても金利が低く、優位性があります。また、借入れ期間中の金利が変わらないため、返済額が一定で、返済計画が立てやすい点も大きな魅力。
固定期間終了後の金利上昇や住宅ローンの見直し等を気にせずに、住宅ローンを組みたいと考えている方は、残りの借り入れ期間の金利が固定されている住宅ローンを利用すると良いでしょう。

おすすめの住宅ローン

14年連続でフラット35の取り扱い件数第1位を獲得しているARUHIの長期固定金利型住宅ローン※1 数あるフラット35のなかでも高い人気を集めている。

ARUHIフラット35では、業界低水準の住宅ローン金利を実現。※2 さらに、Webからの申し込みで、事務手数料が借入金額の1.1%(税込)(※通常は借入金額の2.2%(税込))に優遇※3 ※4される。住宅ローンの借り入れにかかる諸費用を抑えられるのは、ARUHI のフラット35を利用する大きなメリット。

また、事前審査は最短当日・本審査は最短3営業日に審査結果がわかり、スピード審査に対応している。
全国に実店舗を展開し、必要に応じて対面で住宅ローンに関する相談もできるので、フラット35への借り換えを検討する際、ARUHI フラット35は有力な選択肢の一つといえるだろう。

  • 2010年度-2023年度統計、取り扱い全金融機関のうち借り換えを含む【フラット35】実行件数(2024年3月末現在、ARUHI調べ)
  • 【フラット35】業界最低水準(ただしスタンダードタイプの場合)。ARUHI 調べ。
  • ARUHI スーパーフラットをお申し込みの場合は「ご融資額×2.2%(消費税込)」
  • 最低事務手数料220,000円(消費税込)
基本情報
団信 原則、機構団体信用生命保険に加入
  • 保険料は金利に上乗せ済み
取り扱い事務手数料 借り入れ金額の2.2%(税込)
  • Webからの申し込みで 1.1%(税込)に優遇
  • ARUHI スーパーフラットをお申し込みの場合は「ご融資額×2.2%(消費税込)」
  • 最低事務手数料220,000円(消費税込)
保証料 無料
一部繰り上げ返済手数料 無料
  • 10万円以上もしくは100万円以上

ARUHI フラット35公式サイトへ行く

3住宅ローンを借り換える利用者に特化し、様々なメリットを提供している金融機関を選ぶ

数ある住宅ローン商品の中には、住宅ローンを借り換える利用者に特化し、「限定金利プランの提供」「一部繰り上げ返済手数料・固定金利特約期間設定手数料無料」「ポイント付与」等、様々なメリットを提供している金融機関があります。
また、低い水準の住宅ローン金利を実現しているところや、団信が充実し、住宅ローン返済期間中の万一にしっかりと備えられるところも
こうしたメリットを考慮し、お得に利用できる住宅ローンに借り換えるのもおすすめです。

おすすめの住宅ローン

auフィナンシャルグループ(KDDIグループ)が提供するインターネット銀行「auじぶん銀行」の借り換えに対応した住宅ローン
auじぶん銀行の住宅ローンでは、他の住宅ローンと比較しても、有利な条件で借り換えることができる。

また、団信が充実しており、住宅ローン契約者が満50歳までの場合、4疾病保障付きの「がん50%保障団信」が無料付帯するほか、年0.05%の金利上乗せで「がん100%保障団信」、年0.15%の金利上乗せで4疾病保障付きの「がん100%保障団信プレミアム」を付帯可能。さらに、住宅ローン契約者が満65歳までであれば、年0.3%の金利上乗せで「ワイド団信」も付帯できる。

その他にも、auじぶん銀行では、事前審査から契約まで、すべての手続きがネットで完結するほか、保証料や一部繰り上げ返済手数料が無料※など利便性の高いサービスを提供。住宅ローンの借り換える際、auじぶん銀行はぜひ候補に入れておきたい。

  • 審査の結果、保証会社をご利用いただく場合がございますが、保証料相当額は金利に含まれており、別途、保証料は発生しません。
金利 2025年5月実行金利
変動 0.829(全期間引下げプラン)
  • 新規借り入れ
10年固定 1.495(当初期間引下げプラン)
20年固定 2.105(当初期間引下げプラン)
30年固定 2.550(当初期間引下げプラン)
  • 審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。 金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5年、10年に限定されます。
基本情報
団信
一般団信 無料付帯
住宅ローン契約者が満50歳まで
がん50%保障団信+4疾病保障 無料付帯
がん100%保障団信 年0.05%金利上乗せ
がん100%保障団信プレミアム+4疾病保障 年0.15%金利上乗せ
住宅ローン契約者が満65歳まで
ワイド団信 年0.3%金利上乗せ
取り扱い事務手数料 借り入れ金額の2.2%(税込)
保証料 無料
  • 審査の結果、保証会社を利用する場合は保証料相当額を金利に上乗せ
一部繰り上げ返済手数料 無料

auじぶん銀行公式サイトへ行く

まとめ

住宅ローンの固定期間終了後の手続きと借り換えのポイントについて解説した今回の特集はいかがでしたでしょうか?

当初固定期間が終了するタイミングで住宅ローンの見直しを行い、さらに低い金利で住宅ローンを借り換えることができれば、総返済額を減らすことも十分に可能です。また、借り換え先の住宅ローンに付帯するサービスを上手く活用することで、これまでに利用していた住宅ローンにはない特典・メリットを享受することもできるでしょう。
現在、借り入れている住宅ローンの当初固定期間がもうすぐ終了するという方は、本特集を参考に、固定期間終了後の選択肢についてしっかり検討し、より少ない負担で借り入れることができる住宅ローンの利用を検討しましょう。

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