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住宅ローンを組むならどっち?ネット銀行と地方銀行の違いを解説

  • 金融機関の選び方
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はじめに

住宅ローンの借り入れを検討している方の中には、ネット銀行と地方銀行のどちらを利用すべきか迷われている方も多いはず。
ネット銀行が提供する住宅ローンと、地方銀行が提供する住宅ローンには、それぞれ異なる特徴があります。つまり、住宅ローンを検討する際は、それぞれの違いを比較し、自分に合った金融機関を選ぶことが大切です。

そこで今回は、ネット銀行と地方銀行の住宅ローンに注目。ネット銀行と地方銀行が提供する住宅ローンの違いや、それぞれの住宅ローンを利用するメリットとデメリットについて、わかりやすく解説します。
ネット銀行または地方銀行での住宅ローンの借り入れを検討している方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

ネット銀行、地方銀行、メガバンクの違いは?

そもそも、ネット銀行と地方銀行、メガバンクにはどのような違いがあるのでしょうか。はじめに、ネット銀行、地方銀行、メガバンクの違いを簡単に確認しておきましょう。

ネット銀行
実店舗を持たず、インターネット上での取引を中心に営業する銀行
地方銀行
各都道府県に本店を置き、その地方を中心にサービスを提供する普通銀行
メガバンク
日本全国の主要都市に店舗を持つ大規模な普通銀行

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住宅ローンを組む時の金融機関の選び方は?メガバンク・地方銀行・ネット銀行の違いを解説

住宅ローンの金融機関の選び方。メガバンクやネット銀行、地方銀行の住宅ローンの特徴と銀行ごとの違いを解説。

溝口麻衣

この記事を書いた人溝口麻衣

Hayakawa所属のチーフライター兼編集者。ネット銀行と地方銀行の違いについての調査と記事執筆を担当。
わかりやすく、ちょっとした気付きのある記事を目指し、日々原稿を執筆している。2級FP技能士取得。

住宅ローンを組むならどっち?ネット銀行と地方銀行の違い

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ネット銀行が提供する住宅ローンと、地方銀行が提供する住宅ローンには、それぞれ特徴があります。以下では、その主な違いをまとめました。

ネット銀行と地方銀行の住宅ローンの違い

ネット銀行の住宅ローン 地方銀行の住宅ローン
対応エリア 全国 特定地域のみ
※その銀行の営業エリア内に限定
住宅ローン金利 低い やや高い
申し込み方法 ネット
→基本的に自分で手続きを進める
店舗(対面)
→必要に応じてスタッフのサポートが受けられる
審査の難易度 普通~やや高い 通過しやすい

ネット銀行が提供する住宅ローンの特徴

ネット銀行が提供する住宅ローンは、全国からの借り入れに対応しており、住宅ローン金利もメガバンクや地方銀行と比較すると、低く設定されています。また、オンラインでのサービス提供に特化することで、ネット上で住宅ローンの申し込み手続きが完結。紙で手続きする場合に必要になる印紙代を節約できます
審査の難易度がやや高い点には注意が必要ですが、低金利で住宅ローンを組み、総返済額をできるだけ抑えたい人にとって、ネット銀行の住宅ローンは有力な選択肢の1つでしょう。

地方銀行が提供する住宅ローンの特徴

その一方で地方銀行には、その銀行の営業エリア内であれば、住宅ローンを借り入れしやすいというメリットがあります。また実店舗を構えているので、対面で住宅ローンの専門スタッフに様々な質問や相談ができます。
住宅ローン金利がやや高めに設定されている点には注意が必要ですが、ネット銀行やメガバンクの審査になかなか通らない場合は、利用を検討すると良いでしょう。

次のチャプターからは、ネット銀行と地方銀行それぞれが提供する住宅ローンのメリットとデメリットについて、詳しく解説します。

ネット銀行で住宅ローンを組むメリットとデメリット

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ネット銀行で住宅ローンを組むメリット

1住宅ローン金利が低い

ネット銀行は実店舗(支店)を持たないため、店舗の運営にかかるコストが発生しません。その分、ネット銀行では低い水準の住宅ローン金利を実現。地方銀行と比較し、有利な条件で住宅ローンを組むことができます

適用される金利が低く、住宅ローンの総返済額を抑えられる点は、ネット銀行の住宅ローンを利用する最大のメリットです。

例:ネット銀行と地方銀行の住宅ローン金利を比較
ネット銀行
住信SBIネット銀行
  • 変動金利:0.44%
  • 当初10年固定:0.76%
地方銀行
横浜銀行
  • 変動金利:0.600% ※標準型
  • 当初10年固定:1.075% ※標準型
  • 上記金利は2022年3月時点のもの。金利は毎月変動します。最新の金利は、各金融機関の公式ホームページ上でご確認ください。
2オンラインで住宅ローンの申し込みができる

ネット銀行の場合、オンラインで住宅ローンの申し込みが完結するため、申し込みから借り入れまで、店舗への来店不要で住宅ローンの手続きを進めることができます。また、オンラインの場合、紙で手続きする場合に必要となる印紙代を節約できる他、24時間365日、自分の都合の良いタイミングで、住宅ローンの申し込みができるのもポイントです

住宅ローンの申し込みにかかる手間や費用をできるだけ節約したい方はもちろん、仕事などが忙しく、営業時間内に銀行へ行くのが難しい人、職場や自宅の近くに銀行がない人にとって、オンラインから住宅ローンの申し込みができる点も、ネット銀行を利用する大きなメリットといえるでしょう。

ネット銀行で住宅ローンを組むデメリット

1対面での相談ができない

多くのネット銀行は実店舗を持っていないため、住宅ローンに関する相談は、電話やメールで行うのが基本です。つまり、サポートを受けるには、具体的にどのような点を相談したいのか、事前に明確にしておく必要があります。
対面にて、気軽に住宅ローンに関する相談ができない点は、ネット銀行の住宅ローンを利用するデメリットといえるでしょう。

ただし、数あるネット銀行のなかには、イオン銀行をはじめ、実店舗を構えているところも
住宅ローンは多額の取引になります。プランの選び方や、申し込み・契約などに関して、対面でスタッフに相談しながら住宅ローンの手続きを進めたい場合は、実店舗のあるネット銀行を利用するのがおすすめです。

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ネット銀行の住宅ローンを利用する3つのデメリットとその対処法

ネット銀行の住宅ローンを利用するデメリットとは?ネット銀行の住宅ローンを組む際に知っておきたい3つのデメリットとその対処法をわかりやすく解説。

2審査に通過するのが難しい

ネット銀行の場合、対面での人物審査がないことに加え、保証会社を利用しないことから、申し込み内容や提出書類を元に慎重に審査を行うため、その分、審査が厳しくなります。
地方銀行の住宅ローンを利用する場合と比較すると、審査に通過するのが難しい点も、ネット銀行の住宅ローンを利用する際に、押さえておきたいデメリットの一つです。

ちなみに、住宅ローンの審査基準は、金融機関によって異なります。つまり、ある金融機関では審査に通過できなかった場合でも、別の金融機関では審査に通過できるケースも。
住宅ローンを利用する際は、複数の金融機関に審査の申し込みを行うのがおすすめです

また、ネット銀行の場合、申し込みから融資実行までの期間が長い点にも注意が必要。ネット銀行では、住宅ローンの申し込みから融資実行まで、基本的に1か月~1か月半程度かかります。申し込み状況によっては、2か月程かかるケースもあるので、ネット銀行の住宅ローンを利用する際は、日数(期間)に余裕を持って、申し込みを行いましょう。

ネット銀行の住宅ローンはこんな人におすすめ
・金利が低く、総返済額を抑えられる住宅ローンを利用したい人
・店舗への来店不要で、住宅ローンの手続きを進めたい人(近くに銀行の支店がない人、営業時間内に銀行へ行くのが難しい人 など)

住宅ローンの借り入れにおすすめのネット銀行

数ある金融機関のなかでも、トップクラスの実績と、利用者からの高い満足度を誇る「住信SBIネット銀行」の住宅ローン。
住信SBIネット銀行では、業界低水準の住宅ローン金利を実現。また、団信にすべての病気やケガを保障する「全疾病保障」が無料付帯するほか、住宅ローンの契約者が40歳未満の場合は、がん・脳卒中・急性心筋梗塞で所定の状態になった場合、住宅ローン残高の50%を保障する「3大疾病保障(※3大疾病50プラン)」も基本付帯する。
さらに、保証料、一部繰上げ返済手数料が無料となっているほか、「Web契約手続きサービス」を利用すれば、印紙代も不要になる。
利便性の高いサービスが充実しているので、住宅ローンの借り入れにネット銀行を利用する際、住信SBIネット銀行は、まずチェックしておきたい。

金利 2024年12月実行金利
変動 0.448(通期引下げプラン)
当初10年固定 1.413(当初引下げプラン)
  • 【新規・当初引下げプラン】表示金利は、最下限金利となります。(物件価格の80%以下で住宅ローンをお借入れの場合)
  • 審査結果によっては、表示金利に年0.1%~0.3%上乗せとなる場合があります。
  • 借入期間を35年超~40年以内でお借入れいただく場合は、ご利用いただく住宅ローン金利に年0.07%、40年超でお借入れいただく場合は住宅ローン金利に年0.15%が上乗せとなります。
基本情報
取り扱い事務手数料 借り入れ金額の2.2%(税込)
保証料 無料
一部繰り上げ返済手数料 無料

住信SBIネット銀行公式サイトへ行く

イオングループの「イオン銀行」が提供する住宅ローン。
イオン銀行では、低い水準の住宅ローン金利を実現。さらに、変動金利の場合は最大1.85%、固定金利の場合は最大1.6%、完済するまで(※固定金利の場合は、固定期間終了後から完済するまで)店頭表示の住宅ローン金利を割り引く優遇金利を提供している。借り入れ当初から完済まで、有利な金利で住宅ローンを組めるのは、イオン銀行の大きな魅力。
また、住宅ローン契約者限定特典として、「イオンでの買い物が毎日5%OFF」になるサービスが受けられる「イオンセレクトクラブ」を用意している点もチェックしておきたい。
その他にも、イオン銀行では、保証料・一部繰り上げ返済手数料が無料となっているほか、Webと店舗での相談・申し込みに対応する等、利便性の高いサービスを提供している。
イオン銀行の住宅ローンは、イオングループのサービスをよく利用する人に特におすすめ。

金利 2024年12月実行金利
変動 0.53(物件価格の80%以内での借り入れの場合)
当初10年固定 1.30
基本情報
事務手数料
定額型 11万円(税込)
定率型 借り入れ金額の2.2%(税込)
  • 最低取り扱い事務手数料:22万円(税込)
  • 「定額型」を選択した場合、「定率型」を選択した場合と比べて、住宅ローン金利が年0.2%高くなる
保証料 無料
一部繰り上げ返済手数料 無料

イオン銀行 住宅ローン公式サイトへ行く

三菱UFJ銀行とKDDIが出資する「auじぶん銀行」の住宅ローン。
auじぶん銀行の住宅ローンは団信が充実しており、住宅ローン契約者が満50歳までの場合、4疾病保障付きの「がん50%保障団信」が無料付帯するほか、年0.05%の金利上乗せで「がん100%保障団信」、年0.15%の金利上乗せで4疾病保障付きの「がん100%保障団信プレミアム」を付帯できる。
さらに、低水準の住宅ローン金利を実現しているほか、住宅ローンと「au回線」「じぶんでんき」をセットで契約することで、住宅ローン金利が最大年0.1%優遇される「au金利優遇割」を提供している点もチェックしておきたい。
事前審査から契約まで、すべての手続きがネットで完結するほか、保証料や一部繰上返済手数料が無料となっている点も魅力。

金利 2024年12月実行金利
変動 0.479(全期間引下げプラン)
  • 新規借入れ
10年固定 1.395(当初期間引下げプラン)
  • 審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。
    金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5年、10年に限定されます。
基本情報
取り扱い事務手数料 借入金額の2.2%(税込)
住宅ローン保証料 無料
  • 審査の結果、保証会社を利用する場合は保証料相当額を金利に上乗せ
一部繰り上げ返済手数料 無料

auじぶん銀行公式サイトへ行く

地方銀行で住宅ローンを組むメリットとデメリット

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地方銀行で住宅ローンを組むメリット

1対面での相談が可能

地方銀行では、実際に店舗を訪れて、対面でスタッフに住宅ローンの相談ができます。例えば、世帯年収やライフプランなどに応じて、借り入れ期間や借り入れ金額の相談をすることが可能。最適な住宅ローンを提示してもらうこともできます。(※地方銀行では、地域密着型のサービスを提供しているため、対応に柔軟性があり、要望に応じて融通が利くケースも)

また、地方銀行の場合、住宅ローンの申し込みをした後も、必要書類の書き方や住宅ローンの手続きなど、わからないことがあれば担当者に直接聞くことが可能です。

実店舗があり、住宅ローンに関するさまざまなサポートを対面で受けられる点は、地方銀行の住宅ローンを利用する際のメリットといえるでしょう。

2審査に通りやすい

地方銀行は、ネット銀行やメガバンクとは異なり、特定のエリア内(営業エリア内)でしかサービスを提供していません。(※ネット銀行やメガバンクは、全国を対象にサービスを提供)
このような理由もあり、地方銀行の場合、ネット銀行やメガバンクと比較すると、住宅ローン審査に通過しやすいと言われています
例えば、ネット銀行やメガバンクでは審査に通過しにくいとされている個人事業主や、中小企業の経営者も、地方銀行であれば、審査に通過でき、住宅ローンを組むことが可能です。

地方銀行で住宅ローンを組むデメリット

1サービスの対象エリアが限定されている

地方銀行は、特定のエリアに特化し、その地域に密着したサービスを提供しています。
サービスの対象エリアが限られているため、基本的に、対象エリア内で住宅を購入する場合にしか、その地方銀行が提供する住宅ローンを組むことができません。サービスを利用できるエリアが限られる点は、地方銀行のデメリット。

地方銀行の住宅ローンを利用する際は、その銀行のサービス対象エリアを事前に確認しておきましょう。

2住宅ローン金利が高い

地方銀行の住宅ローン金利は、ネット銀行と比較すると、高い傾向があります。金利の面で優位性に劣る点も、地方銀行の住宅ローンを利用する際に押さえておきたいデメリットの一つです。

ただし、地方銀行によっては、ホームページ上では公開していない優遇金利を提供しているケースもあります。地方銀行で住宅ローンを組む際は、優遇金利の有無や、優遇金利を用意している場合はその適用条件を確認するのがおすすめです。

地方銀行の住宅ローンはこんな人におすすめ
・対面でスタッフに相談しながら、利用する商品や住宅ローンの手続きを進めたい人
・審査に通過しやすい住宅ローンを利用したい人(ネット銀行やメガバンクの住宅ローン審査に通過するのが難しい人)

住宅ローンの借り入れにおすすめの地方銀行(※関東地方)

基本情報
対応エリア 原則として神奈川県全域および東京都の一部
おすすめポイント
  • 平日に加え、日曜日も営業(※住宅ローンに関する相談は事前予約がおすすめ)
  • 「ガン保障特約」や「全疾病保障特約」など、金利上乗せで付帯できる団信が充実
  • ライフコンサルティングサービスや優待サービスなど、住宅ローン契約者限定の特典を多数用意

横浜銀行公式サイトへ行く

基本情報
対応エリア 千葉県全域、東京都・茨城県・埼玉県・神奈川県の一部
おすすめポイント
  • 土日・祝日も営業している店舗あり
  • ネットでの仮審査(事前審査)は最短即日に回答
  • 「全疾病団信α(がん先進付)」や「11疾病団信(生活習慣病団信〈入院プラス〉(がん先進付))」など、金利上乗せで付帯できる団信を提供

千葉銀行公式サイトへ行く

基本情報
対応エリア 埼玉県全域
おすすめポイント
  • 一部の店舗は土日・祝日も営業
  • 店舗に加え、Webからの申し込みにも対応
  • Webからの手続きで、一部繰り上げ返済手数料0円

埼玉りそな銀行 住宅ローン公式サイトへ行く

まとめ

住宅ローンの借り入れに、ネット銀行を利用するか、地方銀行を利用するかで、審査の難易度や住宅ローン金利、手数料、総返済額、サポートの受けやすさなど、様々な要素が変わってきます。

ネット銀行または地方銀行での住宅ローンの借り入れを検討する際は、それぞれのメリットとデメリットをしっかりと把握し、自分に合った金融機関を利用することが大切です

住宅ローンの新規借り入れ・借り換えを検討しており、金融機関に、ネット銀行または地方銀行の利用を考えている方は、本特集を参考に各金融機関の違いをチェックし、住宅ローンを選ぶ際に役立てましょう。

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