住宅ローン 銀行の選び方SBI新生銀行の住宅ローンを利用するメリット・デメリット

SBI新生銀行の住宅ローンを利用するメリット・デメリット

はじめにSBI新生銀行の住宅ローンを利用するメリット・デメリット

SBI新生銀行は、住宅ローン契約時の取り扱い事務手数料に定額制を採用。さらに、住宅ローン返済期間中の万一に備えるオプション「安心パック」シリーズを提供する等、利便性の高い住宅ローン商品を提供しています
日本マーケティングリサーチ機構が実施した「金利+諸費用が魅力の住宅ローン」(2021年5月)のランキングで第1位を獲得している他、住宅ローン比較.jpの「住宅ローン固定金利 比較・ランキング」「住宅ローン借り換え 比較・ランキング」においても、上位にランクインする等、第三者機関からも高い人気を集めている住宅ローンの1つです。

住宅ローンの新規借り入れや借り換えを予定している方のなかには、SBI新生銀行の住宅ローンを検討している方も多いはず。

今回の住宅ローン比較では、SBI新生銀行に注目。サービスを利用する際に知っておきたいメリットとデメリットについて、詳しく解説します。
SBI新生銀行の住宅ローンを検討している方は、ぜひチェックしてみてください。

SBI新生銀行 住宅ローンの基本情報

SBI新生銀行 住宅ローン

SBI新生銀行 住宅ローン

金利 2023年9月
  • 変動半年型〈変動フォーカス〉:0.42
  • 当初固定10年1.10
  • 当初固定20年1.50
  • 長期固定30年1.60
団信 無料
取り扱い事務手数料
(税込)
定額型
・5.5万円
・11万円 ※「安心パック」付帯時
・16.5万円 ※「安心パックW」「安心パックS」付帯時
※ステップダウン金利タイプを選択した場合も、取り扱い事務手数料は16.5万円。
定率型
借入金額の2.2% ※「変動金利(半年型)〈変動フォーカス〉」選択時
保証料 無料
一部繰上げ返済手数料 無料

SBI新生銀行 住宅ローンの特徴
他の住宅ローンと比較しても利便性の高いサービスを提供し、人気を集めているSBI新生銀行の住宅ローン。
SBI新生銀行の住宅ローンは、ネット銀行の多くが高い手数料収入を期待できる定率制を採用する中、取り扱い事務手数料に定額制を採用(※一部プランを除く)。住宅ローンの借り入れ・借り換えにかかる初期費用を大幅に抑えることができる
また、SBI新生銀行では、住宅ローン返済期間中のライフイベントやさまざまなリスクに備えるオプションとして「安心パック」シリーズを提供。「安心パック」シリーズを付帯することで、一部繰り上げ返済を利用して返済期間を短くした分、通常の支払いを休むことができる「コントロール返済」や、所定の要介護状態が継続した場合に保障を受けられる「安心保障団信」を利用できる。住宅ローン返済期間中、万一のことがあった場合にしっかり備えられる点は、SBI新生銀行を利用する大きなメリットといえるだろう。
さらに、保証料や繰り上げ返済手数料が無料となっているほか、電子契約を利用することで、印紙代も不要になる
SBI新生銀行は、住宅ローンの初期費用を抑えたい人や、利便性の高い住宅ローンを利用したい人であれば、ぜひチェックしておきたい。

SBI新生銀行 住宅ローン

SBI新生銀行の住宅ローンを利用する5つのメリットSBI新生銀行の住宅ローンを利用するメリット・デメリット

はじめに、SBI新生銀行の住宅ローンを利用する5つのメリットを見ていきましょう。

SBI新生銀行の住宅ローンを利用するメリット その1
取り扱い事務手数料が安い

SBI新生銀行は、一部の金利プランを除き、住宅ローンの取り扱い事務手数料に定額制を採用
借り入れ金額の多さに関わらず、取り扱い事務手数料の金額は、以下のように設定されています。

SBI新生銀行 住宅ローンの取り扱い事務手数料

付帯プラン/金利タイプ 取り扱い事務手数料(税込)
付帯プランなし 5.5万円
安心パック 11万円
安心パックW、安心パックS、ステップダウン金利タイプ選択時 16.5万円

※一部の金利プランを除く。

多くの金融機関では、「借り入れ金額の2.2%(税込)」といった形で、住宅ローンの取り扱い事務手数料に定率制を採用しており、例えば、住宅ローンの借り入れ金額が3,000万円の場合、取り扱い事務手数料は66万円(税込)(※借り入れ金額3,000万円×2.2%)になります。

SBI新生銀行であれば、「安心パックW」選択時でも16万5,000円(税込)と、約50万円も取り扱い事務手数料を節約することができ、住宅ローンの借り入れ金額が大きくなればなるほど、節約効果は高まっていきます。
住宅ローンの借り入れ・借り換えにかかる初期費用を抑えられる点は、SBI新生銀行の住宅ローンを利用する大きなメリットです

SBI新生銀行の住宅ローンを利用するメリット その2
ユーザーのライフプランに合わせたさまざまな金利タイプを用意

SBI新生銀行では、変動金利や当初固定金利に加え、借り入れ10年後から5年ごとに金利が下がる「ステップダウン金利タイプ」など、さまざまな金利タイプの住宅ローンを提供しています。
自分のライフプランにあわせた金利タイプで住宅ローンを組める点も、SBI新生銀行を利用するメリットといえるでしょう。

SBI新生銀行 住宅ローンの金利タイプ

金利タイプ 借入期間 特徴
変動金利(半年型)タイプ
〈変動フォーカス〉
取り扱い事務手数料が定率制(※借入金額の2.2%(税込))となっているものの、「変動金利(半年型)タイプ」と比較して、住宅ローン金利が低めに設定されている金利タイプ。
変動金利(半年型)タイプ 「変動金利(半年型)タイプ〈変動フォーカス〉」と比較すると住宅ローン金利は高めに設定されているが、取り扱い事務手数料が定額制となっており、住宅ローンの借り入れ・借り換えにかかる諸費用を抑えられる金利タイプ。
当初固定金利タイプ 1年、3年、5年、7年、10年、15年、20年 契約時点の金利が一定期間適用される金利タイプ。当初借入金利適用期間終了後は、変動金利(半年型)タイプが適用されるが、所定の方法で、その時点での当初固定金利タイプを選択することもできる。
ステップダウン金利タイプ 25年、30年、35年 借り入れ10年後から、5年ごとに適用金利が下がる金利タイプ。(※借り入れから10年間は、借入時の金利を適用)
長期固定金利タイプ
(全期間固定)
21-25年、26-30年、31-35年 契約時点の金利が完済まで適用される金利タイプ。住宅ローン借入期間中の適用金利の見直しや変更はない。

SBI新生銀行の住宅ローンを利用するメリット その3
住宅ローン返済期間中の「まさか」に備える「安心パック」シリーズを提供

SBI新生銀行では、長期に渡る住宅ローン返済期間中のライフイベントの変化や万一に備えるオプション(特約)として「安心パック」シリーズを提供
「安心パック」は、利用できるサービスに応じて、「安心パック」「安心パックW」「安心パックS」の3種類から選択可できます。
ちなみに、一部繰り上げ返済を利用して返済期間を短くした分、通常の支払いを休むことができる「コントロール返済」と、所定の要介護状態が継続した場合に保障が受けられる「安心保障付団信」は、全「安心パック」で利用可能。

オプション(特約)として住宅ローン返済期間中のさまざまなリスクに備えられる「安心パック」を用意している点も、SBI新生銀行の住宅ローンを利用する際に、押さえておきたいメリットです。

「安心パック」シリーズを比較

安心パック 安心パックW 安心パックS
取り扱い事務手数料(税込) 11万円 16.5万円 16.5万円
コントロール返済
安心保障付団信
病児保育サービス
※回数・地域限定
家事代行サービス
※回数・地域限定
自然災害時債務免除特約

※「安心パック」シリーズを付帯しない場合の取り扱い事務手数料は5.5万円(税込)。

SBI新生銀行の住宅ローンを利用するメリット その4
保証料、一部繰上げ返済手数料が無料

SBI新生銀行の住宅ローンは、保証料、一部繰り上げ返済手数料、一般団信の保険料のいずれも無料です。さらに、電子契約を選択すると、紙の契約書に使用する収入印紙代もかかりません
住宅ローンの新規借り入れ・借り換えにかかる諸費用を抑えられる点も、SBI新生銀行の住宅ローンを利用するメリットといえるでしょう。

SBI新生銀行の住宅ローンを利用するメリット その5
住宅ローンの相談から契約まで、来店不要で完結

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SBI新生銀行は、ビデオ通話による住宅ローン相談や、Webでの審査申し込み・必要書類の提出に対応しています。さらに、電子契約サービスを利用すれば、契約書への署名・押印不要で住宅ローンの契約が可能。
(ちなみに、電子契約の場合、収入印紙を貼る必要がないため、印紙代を節約することが可能です。ただし、別途、電子契約利用手数料として5,500円(税込)が発生します。)
来店不要で、自宅に居ながらにして住宅ローンの相談から契約まで行える点も、SBI新生銀行 住宅ローンのメリットの一つです。

また、SBI新生銀行は、住宅ローン専用窓口への電話(※土曜日も対応)や、ビデオ通話、来店(※2021年7月現在、新型コロナウイルスの影響により中止)での住宅ローンの相談に対応しています。さまざまな形でサポートが受けられる点も、チェックしておきたいポイントです。

SBI新生銀行の住宅ローンを利用する3つのデメリットSBI新生銀行の住宅ローンを利用するメリット・デメリット

住宅ローンを組む際は、メリットだけではなく、デメリットについても事前にしっかりと把握しておくことが大切です。本チャプターでは、SBI新生銀行の住宅ローンを利用する際に知っておきたいデメリットを解説します。

SBI新生銀行の住宅ローンを利用するデメリット その1
住宅ローンの「5年ルール」「125%ルール」が適用されない

多くの金融機関では、変動金利を選択した場合、急激な金利上昇から契約者を守るため、「5年ルール」「125%ルール」と呼ばれるルールが適用されます。
「5年ルール」「125%ルール」とは、変動金利の適用金利見直し時に、金利が急激に上昇した場合でも、5年間は返済額が変わらず、6年目以降も現在の125%までしか返済額は上がらないというもの。

ただ、SBI新生銀行の住宅ローンでは、この「5年ルール」「125%ルール」が適用されません。つまり、変動金利で住宅ローンを組んでいる場合、金利見直しのタイミングで住宅ローン金利が急激に上昇すると、その分、毎月の返済額も多くなります
特に変動金利での住宅ローンの借り入れ・借り換えを検討している場合、「5年ルール」「125%ルール」が適用されない点は、SBI新生銀行の住宅ローンを利用する際に押さえておきたいデメリットの一つです。

SBI新生銀行の住宅ローンを利用するデメリット その2
「変動金利(半年型)タイプ〈変動フォーカス〉」は取り扱い事務手数料が高い

SBI新生銀行が提供する多くの住宅ローンは、取り扱い事務手数料が定額制となっていますが、「変動金利(半年型)タイプ〈変動フォーカス〉」の場合、取り扱い事務手数料は定率制。借り入れ金額の2.2%(税込)にあたる金額が、取り扱い事務手数料として発生します。
他の金利タイプと比較すると、適用金利は低く設定されていますが、その分、取り扱い事務手数料が高くなる点は、SBI新生銀行の住宅ローンを「変動金利(半年型)タイプ〈変動フォーカス〉」で組む場合のデメリットといえるでしょう。

MemoSBI新生銀行の住宅ローン「変動金利(半年型)タイプ〈変動フォーカス〉」と「変動金利(半年型)タイプ」は何が違う?

SBI新生銀行の住宅ローンは、変動金利に「変動金利(半年型)タイプ〈変動フォーカス〉」と「変動金利(半年型)タイプ」の2種類を用意しています。この2つの変動金利の違いは以下の通り。
SBI新生銀行の住宅ローンを変動金利で組もうと考えている方は、2つの違いを確認し、自分に合った金利タイプを選びましょう。

変動金利(半年型)タイプ
〈変動フォーカス〉
変動金利(半年型)タイプ
適用金利 低め
参考2021年7月適用金利
…0.45%
高め
参考2021年7月適用金利
…0.65%
取り扱い事務手数料(税込) 定率制
※借り入れ金額の2.2%(税込)
定額制
※11万円(「安心パック」の場合)
こんな人におすすめ 毎月の返済額を抑えたい人 初期費用を抑えたい人

※最新の金利はこちらでご確認ください。

SBI新生銀行の住宅ローンを利用するデメリット その3
他の金融機関と比較すると住宅ローン審査が若干厳しい

SBI新生銀行は、他の金融機関と比較すると、住宅ローン審査が若干厳しい傾向があります。
この点も、SBI新生銀行の住宅ローンを利用する際に、チェックしておきたいデメリットの一つです。

ちなみに、他の金融機関と同様、SBI新生銀行では、明確な審査基準は提示されていません。
ただ、SBI新生銀行は、ホームページ上で、「連続した就業2年以上、かつ前年度税込年収が300万円以上の正社員または契約社員であること」「自営業の方については業歴2年以上、かつ2年平均300万円以上の所得(経費控除後の金額)を有すること」など、住宅ローンに申し込める条件を掲載しています
SBI新生銀行の住宅ローン審査に申し込む際は、この条件をクリアしているか、事前に確認しておきましょう。

ちなみに、大手金融機関の中には契約社員や自営業者の住宅ローン利用を制限しているケースもあります。SBI新生銀行の場合、契約社員や自営業者でも、一定の条件を満たしていれば利用できることを考えると、大手金融機関よりは借り入れしやすいと言えるでしょう。

まとめSBI新生銀行の住宅ローンを利用するメリット・デメリット

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SBI新生銀行が提供する住宅ローンのメリットとデメリットについて解説した今回の特集はいかがでしたでしょうか。

SBI新生銀行は、住宅ローンの取り扱い事務手数料に定額制を採用しており(※一部の金利プランを除く)、新規借り入れ・借り換えにかかる初期費用を抑えることが可能。また、長期に渡る住宅ローン返済期間中、万一のことがあった場合に備えるオプション「安心パック」シリーズを付帯できるメリットもあります。

利便性が高く、安心して利用できる住宅ローンを利用したい人にとって、SBI新生銀行は、有力な選択肢の一つといえるでしょう

その一方で、他の住宅ローンと同様、SBI新生銀行の住宅ローンにも、いくつかのデメリットがあります。
住宅ローンの新規借り入れ・借り換えには、多額のお金が動き、返済期間も長期に渡ります。住宅ローンを組む際は、サービスのメリットだけではなく、デメリットについても、事前にしっかりと把握しておくことが大切です。

SBI新生銀行が提供する住宅ローンを検討している方は、本特集を参考に、サービスのメリットとデメリットをチェックし、住宅ローンを組む際に役立てましょう。

SBI新生銀行 住宅ローンの基本情報

SBI新生銀行 住宅ローン

SBI新生銀行 住宅ローン

金利 2023年9月
  • 変動半年型〈変動フォーカス〉:0.42
  • 当初固定10年1.10
  • 当初固定20年1.50
  • 長期固定30年1.60
団信 無料
取り扱い事務手数料
(税込)
定額型
・5.5万円
・11万円 ※「安心パック」付帯時
・16.5万円 ※「安心パックW」「安心パックS」付帯時
※ステップダウン金利タイプを選択した場合も、取り扱い事務手数料は16.5万円。
定率型
借入金額の2.2% ※「変動金利(半年型)〈変動フォーカス〉」選択時
保証料 無料
一部繰上げ返済手数料 無料

SBI新生銀行 住宅ローンの特徴
他の住宅ローンと比較しても利便性の高いサービスを提供し、人気を集めているSBI新生銀行の住宅ローン。
SBI新生銀行の住宅ローンは、ネット銀行の多くが高い手数料収入を期待できる定率制を採用する中、取り扱い事務手数料に定額制を採用(※一部プランを除く)。住宅ローンの借り入れ・借り換えにかかる初期費用を大幅に抑えることができる
また、SBI新生銀行では、住宅ローン返済期間中のライフイベントやさまざまなリスクに備えるオプションとして「安心パック」シリーズを提供。「安心パック」シリーズを付帯することで、一部繰り上げ返済を利用して返済期間を短くした分、通常の支払いを休むことができる「コントロール返済」や、所定の要介護状態が継続した場合に保障を受けられる「安心保障団信」を利用できる。住宅ローン返済期間中、万一のことがあった場合にしっかり備えられる点は、SBI新生銀行を利用する大きなメリットといえるだろう。
さらに、保証料や繰り上げ返済手数料が無料となっているほか、電子契約を利用することで、印紙代も不要になる
SBI新生銀行は、住宅ローンの初期費用を抑えたい人や、利便性の高い住宅ローンを利用したい人であれば、ぜひチェックしておきたい。

SBI新生銀行 住宅ローン

著者 溝口 麻衣

著者 溝口 麻衣

Hayakawa所属のチーフライター兼編集者。SBI新生銀行の住宅ローンを利用するメリットとデメリットについての調査と記事執筆を担当。
わかりやすく、ちょっとした気付きのある記事を目指し、日々原稿を執筆している。