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SBIマネープラザの評判は?メリット・デメリットや住信SBIネット銀行の住宅ローンとの違いを解説
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SBIマネープラザとは?住宅ローンの評判をチェック
住宅ローンを比較検討する際、ネット銀行の低金利に魅力を感じながらも、メガバンクや地方銀行のような相談窓口(実店舗)がないことに不安を覚える方は多いでしょう。
オンライン手続きでは伝えにくい疑問点・不明点を相談したい場合や、自分の家庭に合った金利選びをしたい場合におすすめなのがSBIグループの運営する「SBIマネープラザ」です。
SBIマネープラザではSBIグループが運営する2つの銀行「住信SBIネット銀行」と「SBI新生銀行」の住宅ローンを取り扱っており、店舗ごとにそれぞれの住宅ローンについて、対面で相談しながら申し込むことができます。
- SBIマネープラザが取り扱う住宅ローンの種類
-
- 住信SBIネット銀行(住宅ローン、フラット35)
- SBI新生銀行(パワースマート住宅ローン)
そこで今回は「SBIマネープラザの住宅ローンの評判」をテーマに、SBIマネープラザで申し込める住宅ローンの概要とおすすめポイント、SBIマネープラザを利用するメリット・デメリットについて解説します。
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SBIマネープラザの評判は?メリット・デメリットや住信SBIネット銀行の住宅ローンとの違いを解説
- ネット銀行の住宅ローンを対面で相談しながら選べる
- 夫婦の意見のすり合わせなどに第三者視点からのアドバイスを受けられる
- 不動産会社から勧められた住宅ローンに関する意見を聞ける
- 土地先行融資などの複雑な住宅ローンについても相談できる
SBIマネープラザは日本国内に全部で14店舗
SBIマネープラザは、日本国内に14店舗を展開しています(2025年3月時点)。
所在地は、都内を始めとした関東エリア(東京、神奈川、埼玉、千葉)および大阪、名古屋、福岡の7拠点。このうち、住信SBIネット銀行の住宅ローンを扱う店舗「住宅ローンプラザ」が全部で10か所となり、SBI新生銀行の住宅ローンを扱う店舗「SBI住宅ローン」は4か所あります。
ひとつの店舗では、住信SBIネット銀行かSBI新生銀行のいずれかの住宅ローンしか取り扱っていないので、近隣のSBIマネープラザが目当ての住宅ローンに対応しているかは事前に確認しておきましょう。
SBIマネープラザの店舗
関東地区 |
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東海・中部地区 |
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近畿地区 |
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九州地区 |
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SBIマネープラザと住信SBIネット銀行で住宅ローンに違いはあるの?
SBIマネープラザが取り扱う住信SBIネット銀行の住宅ローンは、住信SBIネット銀行のWebサイト経由で契約できるものと同一です。 金利水準や団信の内容にも違いがないため、Webサイトで見た内容を対面で相談し、契約手続きを進められると考えておいて差し支えありません。
ただし、SBIマネープラザの一部店舗はSBI新生銀行の住宅ローンのみを扱っている点には注意が必要です。SBIマネープラザが取り扱う「住信SBIネット銀行」と「SBI新生銀行」の住宅ローンには、おもに以下のような特徴があります。
住信SBIネット銀行の住宅ローンのおすすめポイント
まずは住信SBIネット銀行の住宅ローンのメリットを見てみましょう。
- 団体信用生命保険の付帯保障が手厚い
- 変動金利が低い
- 頭金(自己資金)2割以上で金利優遇
- 最長50年の返済期間を選択可能
住信SBIネット銀行が扱う団信では、充実した付帯保障をリーズナブルに付けることができます。「スゴ団信」と呼ばれる付帯保障は、契約者が50歳未満と50歳以上で保障内容が分かれますが、いずれも「一般団信」と「全疾病保障」が基本付帯。
契約者50歳未満であれば、3大疾病で住宅ローン残高が50%になる「3大疾病50」も無料で付帯可能です。
住信SBIネット銀行の「スゴ団信」の内容
基本付帯 | |
---|---|
50歳未満 | 50歳以上 |
一般団信 (死亡・高度障害・リビングニーズ特約) |
|
全疾病保障 (すべての病気・ケガによる所定の就業不能状態) |
|
先進医療特約、重度ガン保険金前払特約 | |
3大疾病50 (ガン・脳卒中・心筋梗塞) |
オプション()内は上乗せ金利 | |||
---|---|---|---|
40歳未満 | 40歳以上 | 上限年齢なし | |
3大疾病100 (+0.20%) |
3大疾病100 (+0.40%) |
3大疾病50 (+0.25%) |
3大疾病100 (+0.40%) |
金利の水準も変動金利を中心に低水準となっており、さらに物件購入価格の20%以上の自己資金(頭金)を用意すると、金利の引下げ幅が年0.032~0.036%拡大されます。
住宅ローンの返済期間も、民間金融機関の中ではもっとも長い、最長50年に対応しているため、返済期間を長く取って月々の返済額を抑えることも可能です。
業界最低水準の住宅ローン金利を実現し、全疾病保障が無料付帯。数ある住宅ローンのなかでも高い人気を誇る住信SBIネット銀行のメリットとデメリットをわかりやすく解説。
住信SBIネット銀行 フラット35の評判(金利と審査のポイント)
住信SBIネット銀行では、従来の「買取型」に加えて、より金利が低い「保証型」のフラット35も取り扱う数少ない金融機関の一つです。それぞれのフラット35の金利推移や審査(申し込み条件)などもわかりやすく解説。
SBI新生銀行の住宅ローンのおすすめポイント
一方、SBI新生銀行の住宅ローンには以下のような特徴があります。
- 変動金利、長期固定金利とも金利が低い
- 頭金(自己資金)を1割以上で金利を0.05%優遇
- 安心保障付団信が基本付帯(満65歳まで)
- 金利上乗せ0.1%で「ガン団信」を付帯可能(満49歳まで)
SBI新生銀行の住宅ローンは、変動金利と固定金利(期間固定、長期固定)を扱っています。いずれも金利水準が低く、長期固定金利は、政府系住宅ローン「フラット35」と同水準となるケースもあります。
さらに、物件購入価格の10%以上の自己資金を用意すると、金利の引き下げ幅が0.05%拡大。
団信については所定の要介護状態となった場合に住宅ローン残高がゼロになる「安心保障付団信」が基本付帯し、年0.1%の金利上乗せで「ガン団信」を付帯することもできます。
いずれの団信も、加入年齢に上限がある点には注意が必要ですが、住宅ローンを固定金利で検討している場合は有力な選択肢となるでしょう。
SBIマネープラザで住宅ローンを選ぶメリット
SBIマネープラザを利用するメリットには、主に以下のようなものがあります。
- ネット銀行の住宅ローンを対面で相談しながら選べる
- 夫婦の意見のすり合わせなどに第三者視点からのアドバイスを受けられる
- 不動産会社から勧められた住宅ローンに関する意見を聞ける
- 土地先行融資などの複雑な住宅ローンについても相談できる
ネット銀行の住宅ローンを対面で相談しながら選べる
SBIマネープラザが扱う住宅ローンのうち、住信SBIネット銀行は実店舗を持たないため、対面相談が可能となるのは原則SBIマネープラザのみとなります。
Webサイトに掲載されている金利や団信について個別具体的なアドバイスをもらいながら住宅ローンを選べる点は、対面相談サービスの大きな強みを言えるでしょう。
なお、SBI新生銀行のほうは、SBIマネープラザの他に実店舗も運営しており、そちらで住宅ローンの対面相談をすることもできます。
店舗は、関東エリア(東京、神奈川、埼玉、千葉)、中部・近畿エリア(大阪、名古屋、神戸、京都)、北海道・東北エリア(札幌、仙台)、九州エリア(福岡)の計26か所に展開しています。
夫婦の意見のすり合わせなどに第三者視点からのアドバイスを受けられる
ペアローンや収入合算など夫婦で住宅ローンを組む際の負担割合や名義についてプロから直接アドバイスを受けられる点もSBIマネープラザのような対面相談サービスのメリットです。 特にネット銀行の住宅ローンを利用する場合は、夫婦二人で方針を決めなければならないため、第三者の意見も聞きつつ夫婦の意見のすり合わせができる場は貴重と言えるでしょう。
不動産会社から勧められた住宅ローンに関する意見を聞ける
物件を選ぶ際、不動産会社から住宅ローンを勧められることも少なくありません。ただし、不動産会社から紹介される住宅ローンは、必ずしも購入者が有利な商品ではありません。不動産会社と付き合いのある銀行のものを取り扱うケースが多く、金利や一部繰り上げ返済手数料などが、購入者にとって有利でない場合もあるのです。
「不動産会社に紹介された住宅ローンの金利が高い気がする」など、第三者の意見を聞きたい場合、セカンドオピニオンとして利用するのも一つの方法でしょう。
土地先行融資などの複雑な住宅ローンについても相談できる
注文住宅を取得する際は、土地の購入と住宅の建築でそれぞれまとまった資金が必要となります。しかし、二段階の融資手順を踏む必要があることから、一部の銀行では土地先行融資が受けられないケースがあります。
住信SBIネット銀行は土地と建物の分割融資に対応しているため、SBIマネープラザでも土地先行融資といった複雑な住宅ローンについての相談が可能です。
SBIマネープラザで住宅ローンを選ぶデメリット
一方、SBIマネープラザで住宅ローンを相談するデメリットは、以下の2つが挙げられます。
- 店舗へ行くのに手間がかかる
- 住信SBIネット銀行もしくはSBI新生銀行の住宅ローンしか選択肢がない
店舗へ行くのに手間がかかる
住宅ローンの対面相談サービスは、実際の相談時間に加えて、店舗への行き帰りにも交通費や時間がかかります。自宅から距離があるほど、店舗まで行くことが負担になるでしょう。
「相談はしたいけれど、SBIマネープラザが近隣にない」という場合は、オンライン相談を利用する方法もあります。
また、電話相談にも対応しているため、自分に合った通信手段を選ぶと良いでしょう。
住信SBIネット銀行もしくはSBI新生銀行の住宅ローンしか選択肢がない
SBIマネープラザでは店舗ごとに住信SBIネット銀行かSBI新生銀行の住宅ローンのどちらかを取り扱っています。そのため、住信SBIネット銀行とSBI新生銀行を同時に比較することや、他の複数の住宅ローンと比較しながら選ぶことはできません。
住信SBIネット銀行かSBI新生銀行どちらかの住宅ローンを、より詳しく知りたい場合に活用すると良いでしょう。
SBIマネープラザはこんな人におすすめ
このように、住宅ローンの対面相談サービスを提供するSBIマネープラザには、利用に際して複数のメリット・デメリットがあります。
店舗数も限られるため、自宅の場所によっては訪問での利用が難しいケースもありますが、デメリットが気にならない場合や、以下に該当する場合は、利用を検討してみてはいかがでしょう。
- 住宅ローン契約に関する書類作成をサポートしてほしい
- 金利タイプ(変動、固定)の選択やペアローンの有無などを自身のライフプランや家族構成といった個別具体的な事情も含めて相談したい
- 団信の追加保障の必要性や借入期間の長さをシミュレーションで細かく調整しながら決めたい
SBIマネープラザでは、住宅ローン相談のあとの契約手続きもサポートが可能です。書類の作成や契約の流れについて説明を受けたい場合は利用価値が高いでしょう。
また、住宅ローンを検討する際に多くの人が悩む「変動金利にすべきか、固定金利にすべきか」といった金利タイプ選びや、「ペアローンでの借り入れは大丈夫か」などの悩みを、それぞれの家庭のライフプランや家族構成に合わせて相談できます。個別具体的なケースで住宅ローン相談に乗ってほしい場合も利用を検討すると良いでしょう。
なお、住宅ローンの対面相談サービスでは借り入れ条件を細かくシミュレーションできます。
たとえば、団信の疾病保障を追加した場合の総返済額の増加具合や、借入期間を10年長くした場合の月々の返済額の変化、金利が上昇した場合の家計への影響などをシミュレーションでチェックしながら、自身の家庭にベストのプランを探ることもできます。
今回ご紹介した「住信SBIネット銀行」と「SBI新生銀行」それぞれの住宅ローンの特徴も参考に、満足できる住宅ローンを見つけましょう。